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薬剤師の職場で人間関係を良くするコツ8選!

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今回は薬剤師の職場で人間関係を良くするコツについてお話します。

職場であまり人間関係が上手くいっておらず、ストレスを抱えている薬剤師の方は、是非参考にして頂ければ幸いです!

きっと本エントリーを読んで、実践してみれば、少しは職場の人間関係が改善するはず!

以下、目次となります! 

目次

 

薬剤師で職場の人間関係をよくするコツ8選!

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では、早速薬剤師の人間関係を良くするコツについて、具体的に私の経験談を踏まえてお話していきます!

基本的なことから、ちょっと変わったコツまで、詳細に記載していきます!

1.感謝の気持ちを忘れない

特に長い間、調剤室で同じメンバーで働くと、どうしても感謝の気持ちが薄れてきてしまいます。例えば、調剤薬局の薬剤師は、医療事務との連携も大切ですが、他のスタッフに対して、上から目線の薬剤師が一定数いるのが現状です。

業務をスムーズにこなせる様になってくると、薬袋をしっかりと揃えてくれることや、備品を発注してくれること、また、受付に立ち、患者対応に応じていることに対して、いつしか感謝の気持ちが薄れてきてしまいます。

医療事務だけではありません。薬剤師同士でも、仕事をするしないの争いでトラブルになる現場を数多く見てきました。

企業の経営者でなくても、薬局やドラッグストアの現場では、薬剤師が権力を握り、傲慢な態度をとってしまう方も少なくありません。

病院時代も仕事を押し付けてくる薬剤師は多くいました。事務作業や学会で使用するデータの収集を後輩薬剤師に任せるなど、日常茶飯事でした。

薬剤師の世界でも、大企業であるほど縦社会の環境であり、このような年功序列が蔓延化しています。しかし、いくら合わなくて相手だとしても、最後にお礼を口に出して相手に伝える事は、人間関係を良くするために非常に大切です。

まずは周りから感謝を伝えて、苦手な相手にも少しずつでいいのでコミュニケーションをしてみると良いと思います!

きちんと感謝を伝えれば、相手も良い気分になり人間関係が円滑になります! 

2.ムードメーカーを探す 

自らがムードメーカーになるのは向き不向きがありますが、ムードメーカーの側にいるだけで職場の人間関係を改善する事が出来ます。

仕事を交渉する場合にも、直接本人が伝えるよりも、適任者が伝えた方が数倍も効果がある場合が、薬剤師の現場では間々あります。

例えば、薬局内の責任者である管理薬剤師が、薬局内で1番年齢が若かったという場合を考えてみて下さい。

管理薬剤師のため、現場の責任者になりますが、中々思う様に周りが動いてくれなかったり、四苦八苦してしまう場面が多いです。

そんな時には、職場内のムードメーカーが誰なのかをしっかりと考察して、全てを客観視してみて下さい。誰を軸に現場の導線が繋がっているのかが見えてくるはずです。

命令に従わない年上の薬剤師には、仲の良い医療事務からお願いをしてもらったり、イケメン好きな医療事務には製薬会社のMRからそれとなく伝えてもらう事は、管理薬剤師であれば十分可能です。

じゃんけんの様にそれぞれの人間関係には弱点があります。この人から伝えてもらえば大丈夫だろうと思うムードメーカーを是非探して下さい。

日頃の付き合っている知り合いからムードメーカー探しを行って実践してみるといいでしょう。 

3.自分から話しかける 

職場の中で、必ずと言っていいほど、何をしても合わない相手が出てきます。また、自分が合わないと感じている場合は、相手も合わないと感じていることがほとんどです。

しかし、調剤薬局では、薬局の中が非常に狭い空間になるので、会いたくなくても顔を合わせてしまう可能性は高く、嫌なスタッフともコミュニケーションを取らなければ仕事が進みません。

そのため、心に余裕がなくなり、人間関係で異動や転職を繰り返す薬剤師は多く、実力はあるのに非常にもったいない人材も多く見てきました。

中には、お互いに仕事の会話もしないので業務上調剤のミスや誤薬が多発してしまうパターンもあります。

自分から嫌な相手に話しかける事は非常に勇気がいりますし、パワーを消費するかもしれませんが、是非、会話を振る事にチャレンジしてみましょう!

嫌な相手でも自分から話しかけると、少し余裕を持った対応ができ、一歩リードして仕事を行う事が出来ます。

薬剤師は上の立場になればなるほどプライドが高くなり、自分から話しかけない方が多いです。全てのスタッフと同じ目線に立ち、仕事の話でなくてもいいので、自分から歩み寄る事が、人間関係を良好にする1つのポイントになると思います。 

4.年下にも敬語を使う

薬局長、ブロック長、エリアマネージャーなど、現場で働く管理者に対しておすすめする方法になります。役職者であるのにも関わらず、敬語がままならない上司は意外にも薬剤師界には存在しています。

大手企業であれば電話対応のセミナーを新人の時に研修を受けたり、教育体制が整っているので、基本的には問題はありませんが、中途半端な規模の調剤薬局では研修制度も教育制度もないので、現場だけで育ってしまった薬剤師が上司になる場合があります。

自分の方が立場が上だと判断した時に、いきなりタメ口で話す癖がある方は控えた方がいいかもしれません。

年下でも気にする薬剤師はいると思いますし、初対面で敬語が使えないのは、社会人として常識に欠けるとも言えるでしょう。

薬剤師の転職フェアでは各企業の人事担当が集まり説明会を行います。さすがに人事担当の薬剤師だけあって、言葉使いや節度やビジネスマナーを心得ていますが、薬局内では全ての薬剤師がビジネスマナーを備えている訳ではありません。

年下に敬語を使える管理薬剤師はどのくらいいるのでしょうか?

敬語にも、相手との距離を置いている場合と、親しみやすい敬語を使い分けれる方も薬剤師の中にはいます。上から目線にならない様に気を付けて、是非実践してみて下さい。

私も敬語の使い方をマスターしたいと思っていますし、薬局内のスタッフにはタメ口にならない様に気を付けて日々仕事をしています。

5.自分だけの仕事を作らない

少数精鋭の病院薬剤師は分かると思いますが、薬剤師みんなで病院内の全ての業務をまわしています。1日ごとに役割をローテーションする場合や、1週間で区切ってローテーションする場合があり、基本的にどんな薬剤師でも出来ない仕事を作らない様に、教育を行っていきます。

私が働いたことがある病院では部長クラスの薬剤師が調剤室でピッキングを行ったり、TPNの調製要員として働く病院もありました。もちろん、病院全体の会議にも参加するので、流動的に時間で区切って管理業務も行っていました。

ドラッグストアの薬剤師や、調剤薬局薬剤師に関しては企業の社風によって薬剤師は決まった仕事のみを行う職場もあります。ドラッグストアでは薬剤師にレジ打ちをしない様に、他のアルバイトと仕事を分けて行う様にしているところもあります。

小さな調剤薬局では受付とレセプトを全く行った事がない薬剤師がいて、薬剤師の業務は調剤と監査、投薬と薬歴記載のみと割り切って行い、他のスタッフがいなければ行えない仕事も存在しています。

しかし、薬剤師も他のスタッフが行っている仕事を行う事は出来ますし、調剤し終わった後の箱をつぶす作業や、会計やレセプト業務を手伝う事など、役割を分けているだけで、他の仕事にも時間にゆとりがあれば手を差し伸べる事は可能です。

協力する事が当たり前になっていれば問題はありませんが、自分しかこの仕事はしないで、他の仕事は誰かがやるだろうと決めつけてしまう行為は、人間関係を悪化させてしまう原因の1つになるでしょう。

逆に言えば、行動で示すことも出来るので、管理薬剤師が率先して誰よりも働く、調剤監査だけでなく、勤務する薬剤師も受付に立ってみるなど、少しの行動で周りを変化させる事が出来るはずです。

困っている人を助けるというシンプルな行動ですが、そういう行為が自然と出来る方に、人は集まっていき、自ずと人間関係は改善していきます。

自分だけの仕事を作りすぎないで、率先して周りを助けましょう!

6.無理強いや命令はしない

営利企業の場合、臨床を行うだけでは、薬剤師の評価が低いです。知識を多く持っていて患者さんにいくら還元しても、会社の利益として実績を上げなければいけないのが実情です。

サラリーマンゆえの運命かもしれませんが、数字を追う様に期限を決めてノルマを強要する薬局は存在していて、医療事務も薬剤師の命令で商品を売る営業を行っている企業もあります。

薬剤師は、医療従事者である前にサラリーマンである事をしっかりと理解している方には問題ないですが、すべての薬剤師がそう思っている訳ではありませんので、慎重に物事を伝えなければ、人間関係が壊れてしまいます。

難しい問題になりますが、強要させないようにオブラートに包んで理解させる必要があります。

例えば、「算定を多く取れ。」と伝えるのではなくて、「今、求められている薬局作りを一緒に行って欲しい、私も一緒になって数字を取りに行くので、協力して欲しい。」と、言い方を変えてみるのも1つの手だと思います。

無理強いや命令は嫌悪感しか生みません。人間関係はもろくて崩れやすいものであり、積み重ねが大切です。亀裂が大きくなる前に、1度自分が周りに仕事を強要していないかを確認してみる事をおすすめします。 

業績を上げようと焦り、周りに無謀な指示を出してしまった場合、遠からず、内部崩壊を起こしてしまいます。

7.細かいところまで口を出さないで気付かせる

調剤している時に起こる、錠剤ヒートに関しての輪ゴムの留め方や、錠剤の端数の残し方など、調剤を行う薬剤師によって独特のクセがあります。

しかし、基本的に各企業によって、過去の誤薬やピッキングミスなどの失敗を踏まえて、監査が見やすいような配置にしたり、並べ方を工夫してみたりと、薬局内の導線をスムーズに行うために、ルールが作られています。

しかし、それらのルールについて、新人薬剤師や転職したばかりの薬剤師に、「この薬局での決まりごと」だからと、頭ごなしに指導するのは、経験上、お互いギクシャクとした関係になってしまいます。

ただ頭ごなしに言うのではなく、まずは、口に出さずに気が付かせてやる様にヒントを与えてあげましょう。また、起こってしまった事例を元に、実験形式で行わせるのもいいでしょう。

実際に私も、転職した際、輪ゴムの有無や錠剤ヒートの付け合わせ方が、前の現場と全く異なっていたので、最初は混乱しました。 

8.あえて壁を作る

上記の方法で、どうしても人間関係が改善しない場合に、試してみましょう。

シンプルな方法であり、人間関係が煩わしいと感じる薬剤師は、既に行っているかもしれません。

病院薬剤師では病棟ごとの忘年会や納涼会などイベントや薬局内での飲み会が多く開かれる事があります。私が勤めていた病院も実際に12月の時期には週に1回から2回は飲み会が入り、その分付き合いも多く、財布の中身が悲しくなる時期でもありました。

調剤薬局も大手であれば付き合いも多くなり、製薬会社に勤めるMRやドラッグストアに勤務していても付き合いは無くなりません。

昔は、ノミニケーションという名の半強制的な宴会が開かれましたが、今も病院では定期的に行われていて、飲み会の席が苦痛に感じてしまう薬剤師にとっては、人間関係を構築する前にストレスとなってしまいます。

しかし、誘いを断り、壁を作り過ぎても、人間関係が壊れてしまうので、適宜様子を伺った方が無難です。

私も今でも色々なお誘いを受けますが、自分が心から行きたいと思うイベントにしか参加しない様にして、付き合いたくない人に対しては一定の距離を保っています。

また、職場内であっても、仕事に支障が出なければ必要最低限のエネルギーで相手に接する様にしてみて下さい。

業界によっては、社内メールのみでやりとりを行う関係の薬剤師同士もいますが、周りに悪影響がなければ基本的に問題はないので、バランスを考えて行ってみましょう!

薬剤師が職場の人間関係において注意すべき事!

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さて、人間関係を良くするコツは大体つかめたでしょうか!

本項では、人間関係を上手く構築するために、薬剤師の方に注意してもらいたいことについて、記載していきます!

1.孤立しない様にする

これは私の友人が体験した話になりますが、彼は経営者に引きぬかれ、田舎の小規模調剤薬局チェーンで、管理薬剤師として勤めていました。

歳は当時20代後半で、一緒に働くスタッフの中では1番若く、上は60代の薬剤師を指示したり、シフトを考えたりする仕事で、薬局内の責任者として日々奮闘していました。

しかし、ある時、ドラッグストアから転職してきた中年薬剤師がその薬局に入りました。

この中年薬剤師は一言で言うと、人たらしでした。転職も経営者とのコネで入り、その薬局の管理薬剤師の座を淡々と狙っていました。

中年薬剤師は先ず、友人以外のスタッフ全員を味方に付けました。歳も中年薬剤師の方が近い存在だったので仲良くなるまでに時間はかかりませんでした。

そして、中年薬剤師は、友人薬剤師の悪いところを列挙して、時には有る事無い事をスタッフに吹き込みます。

彼が孤立したところを狙い、仕事を押し付け、更には、調剤ミスを誘う様に監査後に薬をすり替えたり、本当は横領をしていないのにも関わらず経営者に呼び出されたりと、普通では起こり得ない事を次から次へと起こしました。

気付けば誰も彼を信じる人が居なくなりました。仕事に行く事が苦痛で苦痛で仕方がなくて、彼の周りはみんな敵でした。飲みながら少しづつ話してくれる友人の顔は明らかに疲れていました。

このように、人間関係は時に人を壊し、取り返しの付かない事態になってしまいます。孤立することは間違いなく避けた方が良いでしょう。 

薬剤師の世界は非常に狭く、過疎地に行けば行くほど、よそ者を寄せ付けない雰囲気を出している職場があります。十分に気を付けて下さい。 

2.トリガーを引いて炎上させない様にする

人間関係を壊すトリガーを探してみると、大抵、決まった人がトリガーになっている事が見えてきます。

良く遭遇するのは、お局的存在の薬剤師や、仕事をするとミスばかりして、更にミスを隠ぺいしようとする薬剤師や、プライドの塊で虚言癖があるという社会人としてあるまじき薬剤師などです。

一言でいえば、自分勝手な薬剤師です。真っ当な企業であれば、こういった薬剤師に役職を与えずに昇進させない様に考えますが、年功序列の世界ではこういった問題ある薬剤師が上司になってしまう恐れは十分にあり得ます。

直近の部下になってしまうと、人間関係が上手くて、誰に対しても合わせる事が出来る薬剤師でも太刀打ちできない可能性があります。

そんな時には、トリガーの引き金になるものを、落ち着いて見極める事が大切です。

自分の周りに常にアンテナを張り、危険察知能力を磨き、不要な炎上は極力避ける様に心掛けてみて下さい!

薬剤師のスキルとしても重要になります!

3.職場で愚痴を絶対に言わない

職場内で平気で患者さんの愚痴、他店舗の愚痴、上司の愚痴を言う薬剤師が存在します。前向きで何かを得られる愚痴であれば、まだ良いかもしれませんが、聞いていて不快な思いをしてしまう愚痴は絶対に止めましょう。

上述した様に、薬剤師のコミュニティは非常に狭く、人の噂が一気に広まり拡散されてきます。職場内で愚痴ばかり言っていると、誰も話を聞いてくれなくなり、孤立する恐れもあります。

 

患者さんへの投薬が終わって直ぐに、患者さんの対応が悪かった、理解力がなかったなどと、陰口を言う薬剤師もいますが、印象は非常に悪いです。

周りは細かいところまで見ています。私の勤めていた病院でも愚痴が多い人は人気がありませんでした。逆に、出来る病院薬剤師ほど我慢を重ねて職場では明るく振舞っている印象でした。

もちろん、愚痴を言わなければやってられない事もあるでしょう。そのため、愚痴を言う時には細心の注意を払い、職場外で信用出来る相手に話す事を心掛けて下さい。 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

どこの世界にも人間関係をこじらせる人間はいるので、永遠のテーマであると記事を書いてみて思いました。

仕事は好きだったけど人間関係で転職を経験した薬剤師は少なくないはずです。

少しでも職場内の人間関係が改善出来るように、精一杯体験を踏まえながら記事を書いてみました。本エントリーを読んで、少しでも前向きな気持ちになってくれる方がいれば幸いです。

それではまた。

 

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