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薬学部で留年しないためにするべきこと9選!

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今回は薬学部の学生の方に向けて、留年しないためにするべきことや、留年してしまった際の対処法などを、現役薬剤師の私がお話していきます!

留年しそうで危機感を感じている薬学部の方や、既に留年が確定してしまった薬学生の方は是非参考にして下さい!

以下、目次となります。

目次

 

薬学部で留年しないためにするべきこと9選!

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本項では、薬学部の方に向けて、留年しない為にするべきことについて、私が実際に行った方法も含めて詳細に説明していきます!

1.定期テストの1ヵ月以上前から対策を行う

まず初めに、留年に繋がるキッカケとして、出席日数が足りないよりも、テストを落としてしまい、留年が決まってしまう薬学生が圧倒的に多いです。

薬学部の定期テストは、テスト期間から、1ヵ月を目安に準備しておかないと、単位を落としてしまい、留年する可能性が上がります。

早くから対策を行う理由の一つとして、科目数の多さが挙げられます。毎回10単位以上を取得しないと次の年次に上がる事が出来ません。高校のテストの範囲と比べても覚える内容が数倍に増え、仮に1週間前からテスト対策を真面目に開始したとしても、2~3単位取れるかどうかの世界になっています。

そのため、科目ごとのテスト内容の把握や、重点的に力を入れる教科の把握、これだけおさえておけば良い内容を調べるなど、効率の良さが大切になります。

各教科に対してどれだけの時間配分をして、暗記出来るかを考えたら、後はテストに向けてひたすら机に向かうだけです。おおよそ、3日あれば前回のテスト全ての傾向や、勉強時間をどれだけ費やすのか考える事が出来たので、残りの1ヶ月でみっちりと、対策を行えば多くの単位は取得出来るはずです。

また、テストの1ヶ月前周辺になると、ざっくりとテストに出す範囲を言ってくれる先生もいたので、友人らと共有をしていました。

事前に下調べを行い、計画性を持って試験に臨めば、留年する可能性はグッと下がるはずです! 

1年生の時は、テストのボリュームや内容も簡単ですが、私は1週間前からテスト対策を行って、悲惨な目に合った過去があります。 

2.過去問が手に入る様にしておく

試験突破の必須アイテムとなる過去問は、絶対に手に入れておいて下さい。解答や解説があれば鬼に金棒ですし、情報通な友人とも連絡が取れる様にしておくと完璧です!

薬学部のテストでは、毎年同じ問題になる事は基本的にありませんが、内容が薬剤師国家試験に沿っていたり、テスト内容を若干変更したりする事があります。

分かりやすい例だと、過去のテスト5年分から、選択肢や、最後の問いかけの質問文を「〇〇であるものはどれか」から「〇〇でないものはどれか」といった引っ掛けの様な問題に変更し作成する先生もいました。

また、過去問は1年分ではなく、3年から5年分を手に入れると比較的安心してテストに挑む事が可能です。

中には過去問を一切利用しない先生や、新任の先生の場合は、問題形式がガラッと変更してしまう場合もあるので、注意が必要になります。

私が実際に行っていた対策としては、1つ上のサークルの先輩に、各テストや過去問の出題傾向を聞いて回ったり、大学の講師や教授が重要視していた話を、友人同士で話合ったりしていました。 

年次が上がるごとに単位の数が増え、より専門的な教科になり、試験の難易度が上がるので、過去問の収集はほぼ必須になりますね!

3.テストに対して満点を取ろうとしない

単位取得の為の定期テストでは、学内の採点基準をクリアさえすれば、満点でなくても全く問題ありません。1年を通して大学では、テストの結果をもとに優、良、可、不可や、S、A、Bなど評価がつけられます。

しかし、この評価はあくまでも大学内での評価に過ぎません。全てのテストをギリギリの評価でパスをしてストレートで薬剤師になれた方と、大学内評価は全て優でしたが、薬剤師国家試験に落ちてしまった方では、前者が成功者だと言えます。

実際には、大学内のテストで良い点を取れる人ほど、薬剤師国家試験には合格しやすいとは思いますが、留年をしない為のメソッドを教えるのであれば、全てのテストに対して80点を目指して対策をした方が賢いと言えるでしょう。

また、勉強時間が無い方の中には、10単位以上ある教科の内、2つの単位は勉強を全く行わずに再試験行きとして腹をくくり、他の教科は絶対に取得する計画を立てる方もいました。

薬学部の中には、1つでも単位を落とすと即留年が決定してしまう場合もあるので、要所をおさえて、要領の良く勉強を行っていきましょう!

留年を決定付けてしまうテスト期間は特にバランスよく勉強をすすめていきましょう! 

4.自然体でいられる友人を作る

薬学部を留年や退学してしまうケースの中には、周りと上手く馴染めず、大学に通わなくなり、定期テストを落としてしまう方が一定数います。

実際に私の体験談として、1年生の時の一緒に交流していた4人は、グループ内の2人が小さな喧嘩を初めて、1人が脱退、もう1人に関しては合わないメンバーや周りに友人が居ない理由から、大学を休みがちになってしまい、結果的に自主退学しました。

自然体でいられる友人がいない方で、特に1人暮らしをしている場合に、この様なケースが多かったと思います。

一緒に居て気を遣わない関係の友人と、6年間過ごす事は本当に大切です。

しかし、自分のプライベートを妨害してまで関係性を保とうとする友人は、辞めた方が良いでしょう。

例えば、テスト期間中であっても、遊びに行こうと毎日誘われるなど、自分にとって留年に流されてしまう環境になってしまう関係性であれば、自分から離れるのも1つの手だと思います。

6年間は短い様に感じますが、一緒に講義を受けたり、お昼御飯を共にしたり、テスト対策について話し合ったり出来る友人を見つける事は、留年のリスクを減らします。

5.大学を続けて休まない様にする

私は基本的に大学に行く事自体は苦ではありませんでしたが、授業が苦痛に感じたり、少し羽を伸ばしたかったという理由で、サボったり、メンタルがやられかけて数日間大学に行かずに、家にずっと居る事がありました。

人間の感情は常に一定ではなく、上記のように沈んでしまうこともあります。

疲れた時に、休む事は大切だと思いますが、連続して休む事は、スケジュールがカツカツの実習に出席が出来なくなったり、単位を取得出来ない状況になったりと、留年の可能性が大きくあがってしまい、何より気持ちも萎えてしまいます。

高校などと違い、大学は「行くのも自分自身、行かないのも自分自身」であり、しっかりと自身の心をコントロールしなければいけません。

理由もなく大学に行きたくないから休み、連続して大学に通わなくなる事は、留年の予兆と言えます。

6.アルバイトを入れすぎない

薬学生のバイトについては、社会経験も積めるため、した方が良いと思いますが、シフトを入れすぎてしまうと、実習に支障が出たり、テスト週間の前日ギリギリまでアルバイトが入ってしまい、勉強時間を確保出来なかったりと、本末転倒になる場合があります。

そのため、アルバイトと勉強のバランスについては、よく注意しましょう!

アルバイトを行うに当たって、1ヶ月間まるっと休ませてくれる職場であると非常に助かります。テスト期間の1ヶ月前から対策を取る事が出来るメリットがありますし、職場自体も比較的ホワイトなカラーである事が分かります。

可能であれば、シフトを数日前までに連絡しても融通が効くと最高な環境だと言えるでしょう。

学生アルバイターの中で薬学部以外の学生も、同時期に単位取得の為のテストがありますので、他のアルバイターよりも先に休みを申告しておく方が無難です。

薬学生の中には、両親からアルバイトを行うくらいなら、勉強してストレートで薬剤師になって欲しいと言われている方もいます。 

7.プレッシャーを跳ね返すメンタルを作る

大学によっては、再試験を1つでも落としてしまうと、即留年が決定してしまう場合があります。

私も再試験を受けた事がありますが、「この試験に失敗すると社会に1年間遅れてしまう。」、「両親にも金銭的に迷惑をかけてしまう。」、「自分の人生計画が狂ってしまう。」などのプレッシャーが半端ではありませんでした。

1つのテストで進級出来るかどうかが決まり、学年が上がるにつれて単位数や難易度が上がります。そのプレッシャーから、実力はあるのに本番で凡ミスをしてしまったり、感情をコントロール出来なくて、精神的に病んでしまったりする方は、意外と多かったです。

そのため、テスト週間だけでなく、日頃から感情をコントロールして、プレッシャーを跳ね返す、強い精神力が必要となります。

私の場合は、プレッシャーを感じ、情緒不安定になっていると感じた時の対策としては、運動をして汗をしっかりかいて発散する事がベストでした。

人によっては友人とおしゃべりをしたり、ゲームをして気持ちをリラックスしたりと自分自身で感情を落ち着かせる方法を獲得しておくと良いでしょう。

学生生活の中での、人間関係にも感情は揺さぶられますので、ぶれないメンタルを作る必要があります。 

8.趣味を一時的に手放せる様にする

高校生から大学生に上がると、少しだけ世界が広がった環境に置かれて、行動範囲も一気に広がります。例えば運転免許を持っているので、グループで旅行を楽しんだり、お酒を経験したりする事もその1つだと言えます。

そのように新しい環境で、新しい趣味を見つけることは非常に良いことですが、手が離せなくなるような趣味は、薬学生にとっては避けた方が無難と言えるでしょう。

例えば、アイドルに熱を入れ過ぎてしまい、全国へ追っかけをする趣味や、課金アプリやネットゲームなど、お金と時間を食い尽くしてしまう趣味を持つ方は、注意して下さい。

熱中しやすい趣味をもつ方は、頭ではテスト対策をしなくてはいけないと分かっていても、現実から逃げるような行動をしてしまいがちです。

特に親元を離れて暮らしている方は要注意で、それを止めてくれる人は皆無であり、自分自身で気が付いて止めないと、どうしようもありません。

何の為に薬学部に入ったのかを再確認してみて、今行っている趣味が、今後に活かす事が出来る趣味なのかを考えられると、冷静になり一時的にストップ出来るように心がけてみましょう!

テスト週間だけでも良いので一時的に手放せる様な対策を取った方が、留年を免れられます!

9.勉強に集中出来る環境を作っておく

6年間机に向かって勉強する学部が薬学部であり、勉強する姿勢や環境が自分にマッチしていないと集中が持続出来ません。

勉強に対してのやる気スイッチを直ぐに押せる様な環境作りや、条件を知っておくと、試験もパスしやすくなります。

私の場合は、勉強する場所は基本的に大学内での図書館だと決めていました。テスト期間になると、周りの薬学生も集まってきて、「周りも勉強しているから、自分も頑張ろう!」と思えましたし、有益なテストに関する情報も直ぐに手に入れる事が出来ました。

私は自宅では全く勉強出来ない事が分かっていたので、特にテスト数日前は最後まで残って勉強をしていました。

また、気分を変えてカフェで勉強をしたりと、環境を変えて気分転換を図る事もあり、集中する為の工夫をしていた記憶があります。

薬学部の留年は、勉強不足による理由が最も多いです。そのため、気分がのらない時でも、勉強のやる気スイッチを自然に押せる様な環境作りをして、自分を鼓舞する様にして下さい。

他にも、友人と一緒に問題を出し合ったり、地元の図書館で勉強してみたりと自分に合った勉強の環境を整えてみましょう! 

薬学部で留年してしまう人の特徴は?

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さて、では実際に薬学部を留年してしまう人は、どのような特徴があるのでしょうか。以下に、留年しやすい方の特徴を記載するので、自身に当てはまらないかチェックしてみましょう!

1.机に向かわない方

事あるごとに理由付けて、机に向かおうとしない方は、テストをパスする事が難しく、結果的に留年に直結してしまいます。

薬学部の6年間は本当に「長いマラソン」です。道のりやゴールは決まっていますが、脱線してしまったり、走る事を止めてしまうと自分自身に必ず跳ね返ってきます。

机に向かわない方の中には、ギリギリまで勉強をしなくても一夜漬けで大丈夫だと過信してしまう方もいます。

確かに、一夜漬けで乗り切れる教科もありますが、それは複数ある単位の中の1つです。手を抜いた結果、一夜漬けの教科が苦手になり、薬剤師国家試験で最終的に苦しい思いをしてしまうことも十分あり得ます。

机に向かうのであれば、最低3時間は勉強を行うなど自分を追い込んでみましょう。

机に向かわず、現実逃避を続ければ、勉強量が少なくなり簡単に留年が決まってしまいます。 

2.メンタルが弱い方

留年しがちな薬学生の特徴として、やはりメンタルの弱さが挙げられます。

特に注意が必要なのは、県外から大学に通う1人暮らしの薬学生の場合です。新学期では思っている以上に1人で過ごさなくてはいけない期間もあり、慣れない環境下で寂しさが増し、精神のバランスを崩してしまいがちです。

また、ネガティブ思考が増大し、大学生活に支障が出てしまう方もいるので、その点についても、細心の注意が必要です。

少し余裕を持って、ストレスを蓄積させないような心の持ちようを意識してみて下さい。 

3.大学を休みがちな方

どうしても大学を休みがちな方は留年しがちです。授業の出席カードを偽造したり、1回くらいはカリキュラムから外されても、問題ないと思っている方は要注意になります。

大学によって、とても厳しい出席確認を行う場合があり、出席の偽造がバレてしまうと反省文を書いたり、場合によっては、進級させてくれない事もあります。

授業内容がは正直面白くない事もありますが、留年しない為の勉強法や、生活方法を教えてくれる講師もいましたし、テストに対してのヤマを教えてくれる講師もいました。

大学を休んでしまうと有益な1次情報を見逃してしまいますし、何よりも自分自身に甘くなってしまい、社会に出てからも怠け癖が抜けなくなってしまいます。

大学を休まないで通学する事は、簡単なようではありますが、朝から18時ごろまでみっちりと講義や実習がある薬学生にとっては、苦痛に感じる事もあるでしょう。

その中で連続して休んでしまうと、留年が少しづつ近づいてきますので、体調不良以外では休まないようにしましょう!  

薬学部で留年してしまった時の対処法!

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薬学部で留年が確定してしまった場合、どうすればよいのでしょうか。

以下では、留年が決定してしまった方に向けて、その対処法を詳細に記載していきます!

1.両親と深く話す

留年してしまった場合、自分の口から両親に伝えましょう。大学によっては、本人よりも前に大学側から両親に留年した事実を伝えられる事もありますし、本人が留年しているのにも関わらず、両親に黙っているパターンなど様々です。

中々言いにくいかもしれませんが、たとえ怒られようが、授業料の面で責められようが、しっかりと話した方が賢明であり、誠意も伝わるはずです。

留年してしまった原因は、自分自身で分かっていると思いますが、再確認や自戒の意味でも、自分の口から、「なぜ留年をしてしまったのか」を言葉にする事は必要だと思います。

良いアドバイスを貰うためにも、必ず両親には話しましょう!

2.友達のグループから外れてみる

留年をしてしまうと、他の友達の学年が1つ上になり、自分の年齢よりも基本的には1つ下の方と行動を共にする事が多くなります。また、留年者同士でグループを形成して、行動を共にする場合もあります。

私は、留年者同士でグループを作る事は悪いとは思いませんが、お互いに足を引っ張らないようにする関係が理想だと思っています。

例えば、サボり癖のある留年生と一緒に行動したとしても、会話の内容が遊びの話ばかりであり、勉強に身が入らなくなってしまいます。

薬学部しかない大学にとっては、狭いコミュニティーの中で、1人で行動している事は少し浮いてしまう事かもしれません。しかし、絶対に進級したいと思う方は、友達のグループから外れてみる事も良い選択の1つだと思います。 

3.気分を変えリフレッシュしてみる

留年してしまった事実は変えようがありません。下を見ないで、次の年が始まるまでに自分の好きな事をやってみて気分をリフレッシュするのも1つの手です。

特に前期留年が決まってしまった場合には、後期は旅に出てみる、薬学以外の本を片っ端から読破してみるなど、自由にやりたい事をやってみてもいいかもしれません。

実際にいつも一緒にいるメンバーも気を遣いますので、明るく振る舞って、開き直った方が、好感が持てますし、切り替えもしっかりと出来ると思います。 

留年が決まってしまってメンタルを少しずつ消耗するよりは、良い方法です! 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

薬学生が留年しない様に、自分の体験を含めて詳細に書きました。少しでも何かの参考になって頂ければ幸いです!

薬学部は勉強しないと本当に留年してしまう世界で、テスト期間に関しては、長くて孤独な戦いでもあります。また、同様に薬剤師国家試験という長いマラソンも、毎日の積み重ねだと言えます。

辛い事も多いと思いますが、是非めげずに頑張ってください!

それでは、また! 

 

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