今回はドラッグストア薬剤師のきつい時について、詳細に説明します。
また、ドラッグストア薬剤師できついと感じる時の対処法についても記載するため、そちらも合わせて参考にしてください。
以下、目次となります。
ドラッグストア薬剤師のきつい時7選!
ドラッグストア薬剤師で働いていて、きついと感じる時について本項ではまとめます。
①:ワンオペ勤務の時
ドラッグストアで働く薬剤師は基本的に多忙です。なぜなら、必要最低限の薬剤師数で現場を回しているからです。
例えば、大手ドラッグストアのウエルシア薬局は基本的に薬剤師1人で処方箋受付を行ったり、レセコン入力、レセプト返戻まで基本的に薬剤師1人で実施をします。
もちろん処方箋応需が多い店舗になると、ワンオペではなく複数の薬剤師が在籍をしています。
また、大手ドラッグストアのクスリのアオキや、スギ薬局など調剤併設型の店舗を拡大している企業は、1人薬剤師が多い傾向にあります。
ワンオペ勤務は人間関係など気楽でメリットがある一方で、すべての業務を自分自身で実施することが必要になります。
薬剤師の方で1人で仕事をするのが苦手なタイプやメンタルが弱い方には、きついと感じてしまう可能性はあります。
新人薬剤師は秋ごろからワンオペの会社もあるので、特にきついと感じるかもしれません。
②:毎日22時帰宅の繰り返し
店舗によって異なりますが、ドラッグストアの閉店時間は22時前後が多いです。
早番遅番の制度があるので、早番であれば18時に帰宅が可能になります。しかし、遅番や処方箋枚数が多いドラッグストアだと、残業を含めて22時ごろの帰宅になる恐れがあります。
私の友人の話ですが、あるドラッグストアの店舗で、複数門前の処方箋を受けていました。薬剤師数は4人に対して毎日処方箋枚数は1日200枚を超えます。周辺のクリニックも夜遅くまで診療を行っているので、21時過ぎに調剤室の締め作業を実施します。
そして、21時30分ごろに帰宅の準備をするという薬剤師がいました。
帰りが電車で片道40分ほどになるので、実際に家に到着するのが22時を過ぎる事が多かったようです。そして泥のようにベッドに倒れて睡眠を取ります。
起床後は朝のシャワーから始まり、10時からの出勤に間に合うように朝9時に出発をするルーティンでした。
上記のように、ドラッグストア勤務は調剤薬局に勤務する薬剤師に比べると、比較的夜遅くまで仕事をする傾向にあります。
「仕事後に飲み会や友人と遊ぶ時間がない」と嘆いていました。
③:キャパオーバーの仕事量なのに残業をするなと上司から言われる
通常業務だけでもキャパオーバーで残業があるのに、とにかく残業を無くせと組織から指示されることもあります。
そんな毎日が続くとドラッグストア薬剤師は、ストレスが非常に掛かってしまい「何のために働いているのか」と考えてしまうでしょう。
また、ドラッグストアで働く1人の薬剤師の仕事量が非常に多く、その中で現場を理解していない無能な上司、そしてパワハラまがいな酷な仕打ちを受けることがあります。
大きな企業が多いので、上司とのパワーバランスも考慮して仕事を考えられると良いでしょう。
④:自分が関わっていないクレーム対応を処理する
ドラッグストアはクレームが多い業種です。新人の時にはクレーム対応が上手く出来ずにしんどい気持ちになる方が多いです。
理不尽なクレームであれば、話半分で聞き流せますが、自分が関わっていないクレーム処理の場合は、ストレスが非常に溜まります。
具体的にドラッグストアではクレームを後日に残しておくと、当事者が翌日お休みで自分が知らないにも関わらず、状況説明をする場面も出てきます。
その場合は「本当は自分ではないのに・・・」と理不尽な追及を受けて、しんどいなと感じやすくなるでしょう。
ドラッグストアではクレーム対応のマニュアルがあり、クレームの事実確認をすること、報連相をしてクレームの処理から報告書を作成するなど一定の流れがあります。
素早く対応をすれば小さなクレームで済むのですが、自分以外のクレームに結果として対応出来ずに、引きずって悩む薬剤師も多いです。
若手薬剤師で連日酷いクレームを受けると、よりドラッグストアにおける仕事がしんどいと感じやすくなります。
⑤:忙しい店舗に異動になる
ドラッグストア勤務で避けて通れないのが、店舗間の異動です。
全国勤務コースでは大型店舗の人員補充や忙しいエリアへ応援部隊として、異動を実施するケースがあります。
多くの薬剤師や登録販売者さんと議論をしたり、組織一体となって会議をすることで成長に繋がりますが、教育者がいない店舗や、あまりにも忙しい店舗に異動になってしますと、しんどい気持ちになる薬剤師は一定数いるでしょう。
忙しい店舗=人間関係の悩みも増えますし、薬歴もPCの奪い合いになったりと、自分1人では発生しなかった出来事も起こります。
異動により通勤時間が変更されると、しんどくなるので、ドラッグストア勤務の薬剤師は常に考えるべき課題となるでしょう。
⑥:売上UPしても、給料に反映されにくい
ドラッグストアは上場企業が多いため、利益として具体的な数字を社員に求めらます。
病院や調剤薬局から転職をする薬剤師はノルマがない環境が多いので、特にそれらから転職をした薬剤師は、ノルマがある環境が嫌に感じてしまう事もあります。
また、ノルマを達成してもそこまで給料に反映がされない点も問題です。
ある薬剤師は全国でOTCの売上実績を残しました。
それは会社がプッシュする商品でした。しかし、給料には少ししか反映されず、会社に貢献をしたはずなのに、売上を上げていない上司の方が給料が高いのに納得がいきませんでした。
上記の理由から有能な薬剤師はドラッグストアから転職をして、独立する方も一定数います。
⑦:休日が固定ではない
シフト制の働き方になるのがドラッグストアの薬剤師です。
調剤薬局で働く場合は木曜日の午後、日曜日、祝日の固定給が多いです。しかしドラッグストアの場合は24時間、お正月を除く365日オープンしているところが殆どです。
つまりドラッグストアの薬剤師は固定給が少なくて、プライベートの時間を合わせにくいデメリットがあります。
休日が固定ではないと先の予定も立てにくく、特に遊びたい年代である20代の薬剤師にとっては、ドラッグストアで働く事が時にしんどいと考えてしまうかもしれません。
若手薬剤師などは希望休を出す方が多いので、ドラッグストアの管理薬剤師になれば固定休の取りづらさを感じることでしょう。
ドラッグストア薬剤師できつい時の対処法!
ドラッグストア薬剤師として働き、きついと感じる方に向けて、対処法を記載します。
経験談も含めて語るため、ぜひ参考にしてください。
①:クレーム対応では、報連相を小まめに行う
ドラッグストアで起こり得るクレームは、直ぐに周りに報告したり、連絡をするクセを付けましょう。
「このくらい自分で解決ができる」と考えても、思わぬ形で大きなクレームになったり、自分では収拾のつかないクレームに発展する可能性があります。
ドラッグストアでは面調剤として、多数の医療機関から処方箋を応需することがあります。その分今まで経験してこなかった事例や疑義照会が発生します。
新しく問い合わせをする際には勝手がわからずに意外なクレームに発展します。上司や同僚には細かく報連相をして、要注意人物などを共有して認知しておく取り組みが大切になるでしょう。
自分自身がダメなら、管理薬剤師へ報告するように、それがだめならエリアマネージャーに直接報告をするなどドラッグストアの薬剤師ならば、連絡手段は絶対に理解しておくべきです。
②:薬剤師同士の横のつながりを作っておく
新しい疑問や店舗での取り組みや人間関係が辛いと感じたら、ライバル店との比較や異なる業界の繋がりを作り、意見交換をすると楽になります。
そして同じ悩みを持つ仲間を見つけることが大切です。
薬剤師の業界は非常に狭いので、自分自身にはない発想の方や、人生にプラスになる考えを与えてくれる方も多いです。
例えばSNSでは現場の悩みを書き込めるオープンチャットやオンラインで、薬剤師同士が集まる場所があります。
是非ドラッグストアだけの関係ではなく、外部のアンテナを貼って薬剤師同士の繋がりを作り、課題を解決してみましょう。
③:自分1人で仕事を抱え込まない
ワンオペになりがちなドラッグストアの薬剤師に、特に考えて欲しい解決方法です。
仕事は1人で悩まずに、極力無駄無駄を省いて周りに共有し続ける姿勢を見せましょう。
無駄な仕事はないのか、本来その仕事は自分がやるべきなのかをアウトプットして紙に書き出してみて下さい。
また、よく残業をして仕事をしている雰囲気を出す方がいますが、それは全くの間違いです。無駄な仕事を減らしたり、効率的に仕事のバランスを考えて解決できる方が会社で評価をされるべきです。
全ての仕事を自分が行うのではなく、仕事や役割を割り振ったりして、環境を変えるように努力出来る薬剤師になることが大切です。
④:異動願いを出す
精神的に辛くなる前に、異動願いを上司に提示して、メンタルを保ちましょう。
生理的に無理な上司や後輩はドラッグストアで働く上で出てくる可能性はあります。
その場合、相手の行動や性格を変える事は難しく、会社の居場所を無くしてしまう恐れもあるので、その時には自分から環境を変える事をおすすめします。
福利厚生などドラッグストアは充実しているため、いきなり転職を考えるのではなく、まずは上司に異動の相談を持ち掛けたり、他の店舗の雰囲気を同僚に聞くなど、上手く立ち回って確認をして下さい。
あまり周りに聞き過ぎると、悪い噂を立てられてしまうので要注意です。
「逃げるが恥だが役に立つ」のマインドは是非覚えておいて損はないでしょう。
ドラッグストア薬剤師におすすめの転職サイト!
①:マイナビ薬剤師
コンサルタントが親切丁寧で、転職のイロハを教えてくれる薬剤師専門の転職エージェントです。
求人数も多く、高い確率でコンサルタントと顔を合わせて転職支援をしてくれる点はマイナビ薬剤師の魅力でした。
はじめての転職希望者にも、自己分析シートを提案して、コンサルタントと一緒に合う職場とそうでない職場を探してくれます。
マイナビ薬剤師の詳細や登録方法については、以下の記事を参考にしてください。
マイナビ薬剤師は認知度が利用者からも法人からも高く、求人の質やコンサルタントの質まで総合力のバランスが良いエージェントです。
②:ファルマスタッフ
正社員やパート薬剤師、派遣薬剤師、年契約の薬剤師求人など、すべての雇用形態を選択する事が出来る転職サイトが、ファルマスタッフです。
現場を熟知するコンサルタントが未来の薬局の在り方や、働く雰囲気まで詳しく教えてくれる点が利用をして良かったポイントでした。
また、病院薬剤師から転職をしようと考えていた時も、病院の求人薬局の求人を数多く提案してくれた点は非常に良かったです。
以下、ファルマスタッフの登録方法や口コミについて記載しているので、参考にしてください。
ファルマスタッフは転職時に、雇用形態が定まっていない薬剤師には向いているエージェントと言えるでしょう。
③:薬キャリ
薬キャリは、求人数No.1の薬剤師専門の大手転職エージェントです。
コンサルタントは電話対応のみになり、無駄がなく、スピード対応で早ければ1週間で転職が可能です。
派遣薬剤師の求人も多く抱えているので、時給4000円の地方求人など高年収を期待したい薬剤師は是非利用するべき紹介会社です。
しかし、薬キャリは急かした転職斡旋をする傾向にあるため、ゆっくり転職を考えている薬剤師には向いていません。
以下、薬キャリの詳細となります。
コンサルタントも良し悪しがあるので、注意が必要になりますが、好待遇の求人を探している場合は是非利用してみましょう。
④:アプロドットコム
調剤薬局の求人に強い薬剤師専門の転職エージェントです。スポット、単発で派遣薬剤師の求人を探している方に向いています。
ホームページの操作性が他のサイトとは異なり使い易いので是非一度、使用してみて下さい。基本的には登録後直ぐに電話が入るので、今すぐに転職を考えている方にも向いています。
以下、アプロドットコムの詳細となります。
以前は週3日や週2.5日の休みの求人も探せたので、是非チェックしてみましょう。
まとめ
ここまで読んで頂きまして、誠にありがとうございます。
私の知人の薬剤師に聞く限りはドラッグストアは長時間労働、ノルマ、人間関係などのパワハラが多いと感じます。
店舗拡大が目立つドラッグストアは、プライベートが充実出来るようにライフワークバランスを考慮した働き方が今後課題となりますね!
この記事を読んでくれた方が、自分自身を一番大切にして、自分らしい働き方を見つけられるように祈っています。
それでは、また!