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学校薬剤師とは?仕事内容や給与について語る!

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今回は、学校薬剤師について、仕事内容や給与について、現役薬剤師である私が、自身の経験談を元に、詳細に説明していきます。

地域に貢献する、非常に重要な業務のため、興味がある薬剤師は、ぜひ参考にして頂ければ幸いです!

以下、目次となります。

目次

 

学校薬剤師とは?

大学以外の幼稚園や、小学校、中学校、高等学校、専門学校に対して定期的に仕事を行う薬剤師の事を学校薬剤師と呼ぶ事が多いです。

学校保健安全法にて指定する学校に、医師や薬剤師を学校に置かなければいけない決まりがあり、年に数回と定期的になりますが、学校薬剤師は学校に関する健康教育や環境衛生、保健指導の役割を担っています。

薬剤師1人で1校を任せられる事が基本であり、任期は原則1年単位になっています。

しかしながら学校薬剤師不足によって複数の学校を兼任したり、暫くの間、同じ薬剤師が学校薬剤師として働く場合も珍しくありません。

また、製薬企業に勤める薬剤師や、病院薬剤師など働く職種によっては、基本的に学校薬剤師を行わないパターンもあるのも特徴と言えます。

調剤薬局薬剤師が、中休憩などまとまった時間のタイミングで学校に足を運ぶイメージです。

学校薬剤師になる人材は、地域貢献の精神や、人格も薬剤師の模範になるような姿勢の持ち主が抜擢されることが多いです。

私の周りでは薬剤師歴5年目で学校薬剤師になれた方もおり、個人薬局で働いているベテランも学校薬剤師として働いている事が多いです。

学校薬剤師は地域に根付いた薬局が、地元の子ども達の為に行っていることが多いと言えるでしょう!

 

学校薬剤師の具体的な仕事内容!

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学校薬剤師の具体的な仕事内容について、私の経験を元に、詳細に記載していきます。

ぜひ、一読頂ければ幸いです!

①:校内における水道の衛生検査

学校内において、水道水の性質を確認する仕事を行います。

定点の水道から水を採取して、専用の機器で決められた検査項目を埋めるのですが、具体的な検査項目として、臭い、色味、味、濁りから水素イオン濃度、細菌、塩素濃度について、1つ1つ異常がないかを確認していきます。

私が学校薬剤師の経験をした時は、実際に学校内まで入り、1階の手洗い場、2階の手洗い場と場所を変えて水質検査を行いました。

水を入れる容器に水道水を採取して、理科の実験室など広い机がある環境で検査を行います。

その他の検査項目には水道設備環境(水漏れがないか、水道周りに危険な物質がないか)もあります。

学校内における水回りを学校薬剤師は管理しています。

②:校内プールの衛生検査

学生がプールを使用する夏休みの期間前後に、校内プールの衛生検査を行う事が多いです。

私の場合、実際に塩素濃度を計測する機器を薬局から持参して検査を行ったのですが、1回だけではなく、複数回検査をしてプールの水質データを採取しました。

校内プールでは、総トリハロメタンの検査項目が特徴的で、適正な値であるのかを学校薬剤師はチェックします。

温度も測定するので、プール横に炎天下の中、ジッと座りながら待機している事もありました。

その他、シャワー環境やプール設備の不具合がないかと、プールの水周りだけでなく、利用する学生に対して危険な箇所はないのかも確認します。

③:給食室の衛生検査

校内の給食室の衛生管理をする仕事も、学校薬剤師の大切な業務の一つです。

適正な温度と湿度を管理したり、排気口、換気扇の衛生面もチェックしていきます。

基本的に給食室は使用頻度が高いので、必然的に学校薬剤師の検査回数も小まめに行われる点が特徴です。

他の衛生検査は年に1回程度の仕事がありますが、給食室に関しては年に3回の検査が行われます。

また、給食室には温度管理の管理簿が設置してあるので、抜けがなく記載されているかどうかも確認して、不備があれば、給食の職員に指導する事も学校薬剤師の仕事になります。

食中毒予防の観点からも、 重要な仕事の一つですね!

④:保健室の備蓄庫チェック

小学校、中学校、高等学校において、保健室の中に学校薬剤師が入り、医薬品の備蓄状況や、適切に管理をしているかをチェックしていく仕事になります。

先ずは保健室の衛生環境で、ベットのシーツは清潔であるのか、空気が籠りやすい状況にしていないかを確認していきます。

次に医薬品を取り出す場所は適切か、学生の手の届かないところでもあるのかも考慮して、保健室の先生に適宜指導を行います。

校内で急性の食物アレルギーが発生した時用に、使用するペン型の医薬品も配置しているのですが、職員が緊急時に落ち着いた対応が出来るように、学校薬剤師が先生らに使用方法の説明を行うのも仕事の1つです。

医薬品の期限にも注意が必要で、期限が近くなっているものに関しては、新しく変更をしてもらうように伝える事も重要です。

また、季節に応じて校内で流行している疾患や予防対策を、保健室の先生と情報交換する事も、学校薬剤師の大切な仕事と言えます!

⑤:校内設備の点検

メインは生徒が利用する教室内の検査、点検を行います。

照明設備のルクス測定を、黒板周辺で行い、眩しすぎないかかどうかも確認していきます。

また、教室内の空気環境も大切で、インフルエンザシーズンでは細かい換気を指導しますし、教室内において湿度計や温度計にて数値を測ります。

窓を開放して騒音レベルも問題がないかもチェック項目になりますので、学校薬剤師は生徒がストレスなく、安全で健康的な学生生活が行える様にフォローします。

学校薬剤師はその他にも、危険で怪我をしやすい場所を意識して校内を移動していきます。

⑥:薬物乱用防止活動

学校薬剤師は、学生に対して、薬物乱用の危険性の啓発運動を行う場合があります。

 

体育館や教室に学生を集めて、学年全体に対して、アルコール、タバコ、危険ドラッグなどの危険性を伝えます。

学生にとっては眠い時間になるかもしれませんが、学校薬剤師にとっては腕の見せ所であり、スライドや模型を駆使しながら気付きを与えます。

時間数は1時間以内になる事が多く、薬剤師としてもやりがいのある仕事の1つです。

学生だけでなく先生も在籍して話を聞いているので、事前準備や打合せはしっかりと行います。

教える事が好きな薬剤師にはイキイキと仕事が行える内容になりますね!

 

学校薬剤師の給与の詳細は?

学校薬剤師がもらえる報酬や給料について、説明していきます。

基本的にはそこまで多い額ではありませんが、具体的な金額が知りたい方は一読下さい!

①:報酬は手当てとして支給される

学校薬剤師だけで生計を立てる事は出来ません。

なぜなら、学校薬剤師はあくまでも隙間時間に行う仕事であり、年に数回程度の頻度になるからです。

学校薬剤師の殆どが薬局に勤めながら学校薬剤師を掛け持ちしている状態で、固定給で毎月給料に反映されるのではなく、1回学校薬剤師の仕事を行うと、翌月の給料に手当てが反映されます。

また薬剤師の中には1校だけでなく、複数の学校を担当している薬剤師もいます。

そのため、学校薬剤師としての仕事回数が増えるほど、給与もプラスで反映される仕組みになっています。

②:市町村によって支給額が異なる

学校薬剤師の給与は、年間で報酬額が決まっています。また、働いているエリアによって支給額が異なる点が特徴です。

各県や市町村で薬剤師会が設立されていますが、年間で約10万円~15万円程度が一般的な相場になります。

その中でも働いている市町村によって報酬額が異なるので注意が必要になるでしょう。

予算を当てられない地域になると、個人に入る支給額も年間で数万円になるケースも出てきます。

友人同士の会話でも支給額が一致しない事が殆どであり、エリアによって報酬が異なる点が特徴になります。

③:学校や規模によって支給額が異なる

最も支給額が少ないのは、幼稚園で仕事をする学校薬剤師であり、年間で1万円以下の支給額になる場合もあります。

支給額が大きく分かれるのは幼稚園とそれ以外の学校になり、幼稚園は年間で2万円前後で小学校以上では10万円を超える事が多いです。

一概には言えませんが、私立であったり学校が広くてチェック項目が多い学校であると、年間で20万円以上の報酬を手にする事もできます。

忙しいからと言って必ずしも学校薬剤師の報酬が高いと言う訳ではないので、注意が必要です! 

 

学校薬剤師になるには?

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学校薬剤師になるには、どのような手順を踏めばよいのでしょうか。

以下、おすすめの方法について説明していきます。

①:勤務するエリアの薬剤師会に入会する

学校薬剤師は、薬剤師会から仕事が振られる事が多いです。

依頼は先ずは薬剤師会の会員である身内から仕事を回しますので、本気で学校薬剤師を目指したいのであれば、働いているエリアの薬剤師会に入会する事が、第一に優先する項目になります。

しかし、個人薬局の中には薬剤師会に所属していない薬局もあり、また、規模が大きい企業でも、薬剤師会に入っていない場合があるので注意が必要です。

薬剤師会に所属していないと基本的に周りの薬局や薬剤師と交流がありません。

②:学校薬剤師の実績がある会社に転職をする

薬剤師の転職サイトのコンサルタントに、学校薬剤師として働きたい旨を伝えてみましょう。

コンサルタントの中には学校薬剤師のキーワードを耳にしてもリアクションが薄い方がいますが、基本は調べた上で求人を紹介してくれるため、学校薬剤師で具体的に何がしたいのかも伝えられると効果的に作用します。

また、学校薬剤師の仕事の中には、校内環境やプールなど衛生管理だけの事もあるので、生徒に啓発運動の講演をしたいのであれば、忘れずに伝える事が大切です。

コンサルタントに相談を行うと転職先である各薬局に対して「学校薬剤師で講演をする事はありますか?」とあなたの代わりに質問をしてくれるので、上手に活用をして、理想の学校薬剤師のポジションを探してみるのも良いかもしれません。

複数の学校を掛け持ちしているような職場を探しても、学校薬剤師の仕事を任せてもらえる確率が上がる事でしょう!

③:学校薬剤師をしている方と親しくなる

コネクションを自らで作り出す方法で、学校薬剤師の仕事を引き継いでもらえる様に人間関係を積み重ねる方法です。

具体的には大手調剤薬局では細かなルールで融通が効かない事が多いので、個人で経営している薬局から攻めると良いでしょう。

狙うのは、各薬剤師会の会長と副会長の役職の薬剤師に絞ります。

副会長が学校薬剤師をしているエリアはチャンスと言えますし、他にも薬剤師会の勉強会に参加して、交友の輪を広げていく事も大切です。

医療薬学会でも、学校薬剤師の仕事や役割に関して発表を行っている方もいます。積極的に参加して話しかけてみて下さい。

学会のポスター発表では比較的に話しかけやすい雰囲気の場合もありますし、名刺交換などお互いの情報を交換しやすいです。

自分が住んでいるエリアが学校近いかどうかも注意をして、地域の勉強会から輪を広げていくと良いでしょう!

 

学校薬剤師で働くメリットとは?

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学校薬剤師として働くと、どのようなメリットを享受できるのでしょうか。

様々挙げられますが、個人的にぜひ知ってもらいたい内容について記載していきます。

①:地域貢献を実感出来る

学校薬剤師で働くメリットの一つとして、地域の治安を守っていると実感できることが挙げられます。

例えば、時間を持て余している学生は、夏休みに非行に走ってしまうことが往々にしてあります。

それらを予防するために、具体的な薬品名や依存性、怖さとその未来に対して薬剤師が熱く話します。それにより、生徒の非行を事前に食い止める事が出来れば、大きなやりがいへと繋がります。

また、学校の先生とも交流出来る点も、地域と関わる内容の1つです。

冬場の感染ハイシーズンにインフルエンザの予防対策やコツを学校に周知させれば、直接的ではないかもしれませんが、十分に地域貢献のやりがいを実感出来るはずです。

自分の子供や、知り合いの子供が通う学校であれば、なおさら力も入る事でしょう。

②:かかりつけ薬剤師の要件をクリア出来る

かかりつけ薬剤師になる為に、「薬剤師の地域活動」が要件の1つに挙げられます。

学校薬剤師として仕事を行っていれば、必然的にかかりつけ薬剤師の条件の一つをクリアすることが出来るので、一石二鳥と言えます!

学校薬剤師の仕事内容の中には、啓発活動の講演がありますが、必ずしも講演の有無や回数で要件を決めている訳ではありません。

水質確認やプール検査など一般的な学校薬剤師の仕事を行っても、かかりつけ薬剤師の要件を満たす事が出来るので、ハードルは比較的に低いです。

かかりつけ薬剤師の要件の中でも地域活動は特に、線引きが曖昧になっていますが、学校薬剤師の仕事に関しては、確実に要件を満たせる内容になる点がメリットと言えます。

かかりつけ薬剤師については、以下の記事で詳細に説明しているので、そちらも合わせて参考にして下さい。

③:管理薬剤師でも副収入になる

学校薬剤師を経験すると、1回当たり数千円から数万円の手当てが給料に反映されます。

エリアによって支給額は異なりますが、複数の学校を掛け持ちしている薬剤師は年間で数十万程度稼ぐ事が可能です。

私の友人にも3校掛け持ちしている薬局薬剤師がいますし、ダブルワークとして他の会社で働くよりも、気兼ねなく収入を得られるメリットがあります。

最大の特徴は、管理薬剤師でも副収入を得る事が出来る点です!

管理薬剤師は、薬剤師の副業は禁止になっているのですが、学校薬剤師の仕事は副業に該当しないため、他の収入が欲しいと考えている方にとっては魅力的と言えます!

 

学校薬剤師で働くデメリットとは?

メリットだけではなく、もちろん学校薬剤師として働く際のデメリットや、注意してもらいたいポイントも存在します。

本項では、それらについて説明していきます。

①:エリアによっては手当てが低い

学校薬剤師は、勤務するエリアによって支給額が異なり、労働時間に対しての収入が悪いと感じてしまう事がデメリットです。

もちろん、短時間で仕事を終えて、薬剤師のバイトよりも稼げるエリアもあります。

しかし、掛け持ちで学校薬剤師を兼任している方が大半ですし、働く場所によっては割に合わないと感じてしまう場面もあるので注意が必要です。

特に、講演を薬剤師が行っている場合は、無報酬の地域貢献になるエリアもあります。

気になる方は、薬剤師会の中で親しい人を見つけて、事前に近隣の学校薬剤師の報酬相場を知っておいても良いかもしれませんね。

②:時間に追われる

学校薬剤師の仕事は、中休憩の時間帯であったり、開業時間の隙間に学校へ出かける事が多いです。

休みの日を利用して仕事を行うことは少ないですが、通常業務に加えて、事前の準備や、打合せの時間が掛かってしまう事がマイナスです。

例えば、学校内で健康教育に関する講演を行うと決まったとします。

学校薬剤師は学校代表とテーマを擦り合わせたり、講演用のスライドと台本を作成しなければいけません。

時間に追われる事を苦痛に感じない薬剤師が、向いているのかもしれません。

 

まとめ

ここまで読んで頂き、ありがとうございます!

学校薬剤師は、基本的に兼業で、忙しい薬剤師が多い印象です。

中には複数の学校を掛け持ちして働いている薬剤師もいますし、マンパワーが少ない中で懸命に地域貢献を行っています。

見えないところで薬剤師は奮闘していますし、未来ある子供達の為に、仕事が出来る環境をもっともっと、構築出来れば良いなと記事を書いて感じる事が出来ました。

学校薬剤師は生徒に教える事が好きな方や、行政とも関わりたい薬剤師にはやりがいのある仕事の1つです。

少しでも学校薬剤師の認知が広がって頂ければ嬉しく思います。

それでは、また! 

 

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参考サイト

本エントリーを書くにあたり、参考にさせて頂いたサイトは以下になります。

【厚生労働省】学校保健安全法施行規則について