今回は、薬剤師の転職で失敗してしまう理由について、現役薬剤師の私が熱く語ります!また、合わせて、薬剤師が転職で成功するための具体的な方法についても解説していきます!
実際に私の知人で、転職に失敗した薬剤師の体験談や、薬剤師が転職で失敗しないためにするべきことについてもまとめているため、転職を考えている薬剤師は是非参考にして下さい!
【2019/01/31 大幅追記・リンク修正】
以下、目次となります。
- 薬剤師が転職で失敗しない為に利用すべき転職エージェントは?
- 薬剤師が転職で失敗する理由8選!
- 薬剤師で転職に失敗した人の体験談
- 薬剤師が転職で失敗しないためにするべきこと
- 薬剤師が転職で成功するための6個の方法!
- 薬剤師が転職で成功するために注意することは?
- 他、薬剤師におすすめの転職サイト!
薬剤師が転職で失敗しない為に利用すべき転職エージェントは?
もし、転職で失敗したくないという薬剤師で、どの転職エージェントを利用すべきか迷っている方は、ぜひ、ファルマスタッフの利用を検討してみましょう!
転職先までコンサルタントが同行してくれて、現場を把握してから意思決定が出来る点や、コンサルタントが企業の事を詳しく理解している点など、多くのメリットが挙げられる、優良な転職エージェントです!
実際に私が利用した体験談についても、以下に記載しているため、興味がある薬剤師や、ファルマスタッフの評判が知りたい薬剤師はぜひ参考にして下さい!
また、より詳細な情報や、面談予約については、以下ファルマスタッフの公式サイトをご利用ください!
無理な転職を勧めて来ない点も個人的には大きな魅力に感じています!
薬剤師が転職で失敗する理由8選!
薬剤師が転職で失敗してしまう原因は様々な挙げられます。その中でも代表的な事項や、特に注意してもらいたいことについて、以下に記載していきます!
1.直ぐに決断してしまう
私の知人に、1人で転職エージェントに向かうのが、不安だったので、職場環境に悩んでいた大学時代の同級生数名を誘い、相談を行った後、同日に転職を即決して、失敗をした薬剤師がいます。
相談をした薬剤師は全員、今すぐにでも、転職がしたい方ばかりでした。
しかし、求人票だけでなく、実際に福利厚生や、職場の雰囲気を体感していないので、直ぐに転職を決断してしまう事は、余程の事がない限りは、避けた方が良いです。
実際にコンサルタントに会って、会話するタイプのエージェントであったので、転職先の概要は、口頭で知る事が出来ましたが、直ぐに決めてしまうと、他の求人と比較も出来ません。
職場環境が辛く、薬剤師を辞めたいと思う気持ちが強い方もいますが、容易な転職を行わずに、自分でも調べる姿勢を常に持つことが、重要です。
2.どこでもやっていけると過信している
病院薬剤師から薬局薬剤師に転職したり、病院薬剤師からドラッグストアの薬剤師に転職する際に良く起こる、過信による失敗になります。
特に急性期の病院に勤めていた薬剤師は、多くの臨床知識と、処方箋を目にして勉強をしています。若い内は、経営にもあまり関与する事がありませんが、その臨床だけのスキルを持って他の職種に転職をすると、周りのスタッフと関係性を築けなかったり、調剤報酬の知識もないのに、偉そうな態度になり、自分の居場所をなくしてしまう事が多いです。
中には、しっかりと1から学ぶ姿勢の薬剤師もいますが、年齢と共に過信な態度が増えていきますので、病院薬剤師だけでなく、全ての薬剤師も注意した方がよいでしょう。
例えば、大手調剤薬局に長い間勤めていたベテラン薬剤師も、個人薬局や小規模の薬局に転職すると、業務自体は回すことが出来るかもしれませんが、横柄な態度を取り、職場で孤立すると、異動がほとんど無いために、ストレスが溜まってしまうパターンもあります。
転職前が上手くいっていたから、転職してからも絶対に上手くいくとは限りません。
過信は自らの成長を妨げてしまう原因の1つなので、謙虚な姿勢で転職に挑むべきだと言えます。
3.経営者の熱い言葉を鵜呑みにする
私の体験談になりますが、病院から薬局に転職を考えていた時期で、薬剤師ではない経営者との話になります。
小規模な薬局を短期間で、展開している会社であり、元々興味があった薬局でした。
経営者と話す機会もあり、今後の事業の展開や、薬局だけの事業に留まらない多角的な経営を行っている会社で、常に人手を募集していました。
その中でも、1番惹かれた部分は、経営者の熱い気持ちと、今後のビジョンでした。
また、1年以内に3店舗を開業する事、年収アップも約束をしてくれた事、病院薬剤師でも、実力があれば幹部候補になれるなども魅力的でした。
内容だけ聞くと、非常に条件が良い様に聞こえ、その場で転職を決意してしまいそうになりましたが、1度家に持ち帰り、会社の事をリサーチして、再び自分の疑問に思ったことや、質問を考えて、再び話を聞きました。
経営者の考え方には、賛成出来る事が多くありましたが、自分がやりたい事と少しズレが生じると判断して、もう1度家に持ち帰り、悩みました。
鵜呑みにしていたら、1回目や2回目の接触で、確実に転職を決意していましたが、良い事ばかり言う経営者の癖を見抜くことも必要です!
私は最終的に、年収とプライベートに少し違和感を覚えて、別の薬局に転職する決意をしました。
4.質の良いコンサルタントに出会えていない
薬剤師向けの転職エージェントを1つに絞って活用していると、質の悪いコンサルタントのまま、求人紹介や転職の準備が進んでしまいます。
質の悪いコンサルタントの代表的な特徴として、自分の意図しない求人を紹介したり、こちらの質問にも曖昧な回答をして、ごまかそうとするコンサルタントが挙げられます。
転職エージェントによっても、コンサルタントの質がバラバラであり、正社員に強いコンサルタントやアルバイトやパートに強いコンサルタントなど特徴があります。
以下のエントリーに、実際に私が利用したおすすめの薬剤師向けの転職サイトの比較を記載していますので、興味がある方是非参考にしてみて下さい!
質の良いコンサルタントとの距離感を少し近くして、良い求人が入ったら連絡をしてもらえるような関係性になれば最高です。
転職を直ぐにでもしたいと感じている時こそ、コンサルタントの質を見極めて、冷静で客観的に求人を評価出来る様になると良いでしょう!
5.転職エージェントのみを頼っている
薬剤師がスムーズに転職するために、転職エージェントは是非活用すべき存在ですが、それだけで全てを判断する事は、少々危険です。
私が思う転職の成功は、個々の働き方に合っていて、ワークライフバランスや自分の欲求が満たせる職場であるかどうかが重要だと考えています。
そのため、転職エージェントを活用して、次の就職先を考えるという頭になっている方は、1度クリアな頭に戻した方がいいかもしれません。
薬剤師でも転職は、何度もするべきではないと思いますし、イキイキと働く為に、エージェントだけに頼らずに、あなた自身の努力を惜しんではいけません。
気になる企業には自分からアポイントを入れて、話し、評価し、何度も考えて決定した方が、待遇にも納得でき、なにより間違いなく長続きします。
転職エージェントは、自分で考えたけれど、転職に関して分からない事があった時のためのアドバイザー的なポジションとして活用すると良いでしょう。
初めての転職で不安がある方は、転職経験者の薬剤師から話を聞いてみたり、どうしたら理想の職場に出会えるかを自分から探しに行きましょう!
転職で失敗しないためには、自分自身の体験や経験を一番信用するように心がけて下さい!
6.転職する理由がはっきりしない
薬剤師の職場で人間関係が上手くいかない場合が、転職を考えるタイミングだと私は思っています。同僚の顔の見るだけで変な汗や動悸がして、体調が悪くなってしまう薬剤師もいるのではないでしょうか。
しかし、単純に職場内の人間関係が悪いだけで、人事異動などで解決できる場合は、焦って転職すると失敗の元になる場合もあります。
なぜなら、次の転職先でも同じ様な事が起こった時に、どう解決するのかが定まっていないからです。
今の職場が辛いと感じる理由は、「忙しいからなのか」、「人間関係が上手くいっていないからなのか」、「いつも怒られてばかりだから嫌なのか」と、自己分析を行って、明確な転職理由を整理した方が、結果的に自分にマッチした職場探しが出来ます。
失敗や嫌だと思う感情を受け入れる為にも、転職理由をはっきりと明確にした方がよいでしょう!
7.知人の職場に転職する
交友関係が広かったり、年齢が若い内は、薬学部時代の友人から、「一緒に薬局を立ち上げよう」と誘いがあったり、「ウチの薬局は風通しが抜群だから1回見学に来て」と、知人の職場を案内される事があります。
しかし、一緒に独立をして資金を折半する形にしても、代表があなたではない場合は、現場仕事や、雑務を次々になすりけられてしまうことがあります。
また、独立開業前は、仲が良かった関係でも、利益が上がるにつれて、関係性が崩れたり、敵対視してしまう事も良く聞きます。
このように、様々なトラブルがあるため、自らが主体的に行動しないと、「思っていた働き方と違う」と感じてしまい、転職に失敗してしまいます。
知人からの紹介は、絶対に駄目とは言いませんが、よく注意して下さい!
8.転職先の見学を行っていない
薬剤師が転職するにあたっては、転職先の見学は必ず行いましょう。
複数店舗を展開している薬局では、通える範囲内の勤務先で、1番忙しい店舗を見学したり、人間関係を見たい場合には、営業時間内を見学させてもらう様に、希望を伝える事が重要です。
直接目星を付けている企業に伝えても良いですし、コンサルタントに相談してみても問題ありません。
私の経験上、見学をさせて下さいと伝えて、断られた事は1度もありません。仮に断られた場合は、しっかりと理由を聞いたり、何か見せたくない店舗なのかを疑う事をおすすめします。
また、転職エージェントの求人票には、1日当りの処方箋枚数や、在籍薬剤師数が記載してあります。しかし、求人票に記載してある内容は、過去の事で、更新していない場合もあるため、やはり、直接見学をして内容と合わせる必要があるでしょう。
現場に行かなければ、見えてこない事実もあります。見学は手間ですが必ず行ってください。
薬剤師で転職に失敗した人の体験談
では、実際に転職に失敗した薬剤師は、どのような方なのでしょうか。
本項では体験談を交えて、転職したけれど新しい職場に上手く馴染めなかった薬剤師について詳細に説明していきます!
1.初めて薬局に転職した40代後半の病院薬剤師
1度も転職をした事がない病院薬剤師の話になります。役職は平社員ではありませんが、出世ルートから外れてしまい、病院の経営により、大きな給料アップは見込めなくなり転職に至りました。
私の病院時代の上司でもあったのですが、仕事をサボる能力に長けていて、ややコミュニケーションに難がある人でした。
調剤薬局の経験はなく、知人が代表を務める薬局へ転職が決まりました。その際、転職エージェントを利用したのではなくて、病院のOBの紹介からでした。
余程の人手不足だったのか、研修期間が1ヶ月を終えると直ぐに、管理薬剤師として勤務して1人薬剤師として仕事を行っていました。
しかし、彼は自分が薬局内でのトップに君臨したと、勘違いしてしまい、医療事務に対して命令を繰り返し、調剤や投薬などはもちろん、仕事用の携帯電話も渡してしまいます。
薬剤師に命令はするなと言わんばかりの横暴な態度が続いたため、医療事務も次々と異動や退職を申し出て、結局は仕事が回らなくなり、彼は半年も経たないで自主退職をしました。
人手がいない調剤薬局でも、働く事が出来なかった病院薬剤師の転職失敗談になります。
会社は「薬剤師国家資格」が欲しい訳ではありません。常識的でコミュニケーション能力がある「薬剤師」を必要としています。
2.病院を転々とする30代の病院薬剤師
私の勤めていた病院に中途で入った同年代の薬剤師の話になります。
前職は、有名で実績ある病院で、やりがいは十分な環境でしたが、人間関係が悪化して職場に居づらくなってしまい、転職したとのことでした。
彼は声が小さくて、ハッキリと物を言えない性格であり、リアクションが遅く、前の職場でも中々環境に馴染めなかったことが容易に想像出来ました。
私の病院は、比較的に人間関係が良い職場であったので、少しずつ馴染む事が出来ていましたが、プライドが高いため、悪気なく相手をイラつかせる行動も多く、次第に周りの同僚もあまり彼に関わらなくなりました。
上司も困り、チームワークを考慮して異動を命じますが、結果的に彼は、新しい病院を求めて転職をしました。
病院薬剤師の転職については、以下のエントリーでも解説しているため、合わせて参考にして下さい!
コミュニケーションに難がある方は、どの職場でも中々上手くいかないと思った体験談になります。
3.キャリアが1からのスタートになった3年目の薬局薬剤師
大手調剤薬局から、中規模の調剤薬局に転職した若手薬剤師の話になります。
大手では、きちんと教育体制が整っていましたが、過度な応援体制や長時間残業にうんざりし、管理薬剤師とも相性が合わず、異動を命じられた事がきっかけとなり、転職するに至りました。
実家から近く、地元に根ざしている調剤薬局に転職をし、給料も50万円近く上げる事が出来、人間関係のわずらわしさからも解放されるはずでした。
しかし、3年間だけのキャリアを積んだだけでは、他の調剤薬局では、あまり使い物にならないケースが多いです。
大手の様に機械化が進んでいない企業もありますし、未だに手書きの薬歴を書く薬局もあります。
せっかく大手で積んできたキャリアが崩されて、1からのスタートとなり、新人同様に扱われ、そこからは地道に成果を上げて、結果を出さなければいけません。
結局彼は、その企業に3年勤めた後に、小規模薬局に再度転職をしています。スピードに任せて転職したり、大手を経験したと過信があった若手薬剤師の失敗談になります。
薬剤師が転職で失敗しないためにするべきこと
では、実際に薬剤師が転職するにあたり、失敗しないためにすべきことは何でしょうか。本項では、転職を経験した現役薬剤師の私が、注意すべき点について詳細に記載していきます。
1.正確な情報を集める
常にアンテナを張り、エージェントだけで判断をせず、自分の足で稼いで現場の声を聞くなど、転職に労力をかけて、正しい情報を得て下さい。
転職先の内情を少しでも知りたいと好奇心を持って、前の職場よりも良い点を出来るだけ多く発見しましょう。良い点ばかりではなく、欠点も見つけたら紙に書き出してみるなど、アウトプットすることで、客観的に転職先の事を見つめる事が出来ます。
薬局やドラッグストアでは、実際に客として利用してみて、対応や雰囲気を掴んでおくことも、時間があれば是非試してみましょう!
ずっと働くかもしれない職場探しは、簡単ではありません。時間をかけた分だけ、成功する転職が出来ると思います。
2.優先する条件を確認する
転職先を決定する際には、自分の中で絶対に譲れない、一つの軸を決めて転職に挑んで下さい。こちらも紙に書き出してみて、客観的に自分を見つめ直す必要があります。
「お金が欲しいのか」、「時間が欲しいのか」、「家族を優先したいのか」など、先ずは、思いつく内容を全て書き出したら、優先順位を振って順位付けしましょう。
1番優先したいキーワードに対して、具体的にどうなりたいかを書いて、常に振り返る様にすると、転職期間が長引いても、ブレないで、企業を選択することが出来ます。
私の場合は、お金が1番優先したい内容であり、具体的に、前の職場よりも100万円以上年収がアップが最低条件でした。また、自分の頑張り次第で、歩合が増える様な職場も探していました。
転職の際は、直接代表と交渉する事が出来たので、スタートラインから前職の給料の2倍以上を得て、転職をする事が出来ました。
自分の優先したい内容を確認し、気持ちを客観視することで、転職は成功が近づきます!
3.現場体験をする
午前中や午後が始まるタイミングを狙って、勤務先の見学する事をおすすめします。
調剤薬局で言えば、基本的に忙しい時間帯になりますので、企業からすると避けてほしい時間帯かもしれません。しかし実際に私達が見たいのは、忙しい時間帯の繁忙さであったり、その時の薬剤師の対応や、雰囲気です。
経営者が薬剤師の場合では、業務がある時間帯なので、断られる可能性もあります。しかし、例え断られたとしても、「経営者が働いているくらい忙しいのか」、「人手が足りていないのか」など想像したり、考えたりする事が可能です。
自分の中の優先順位で、「時間」を軸に置いている方がいれば、忙しい時間帯を見て、体験すると、自分がそこで働くイメージが出来やすいので、職場見学は是非しておいた方が良いでしょう。
実際に、私は5つの企業を見学して、初めての転職を行いました。
4.コンサルタントには前向きな転職であると伝える
あなたは転職エージェントのコンサルタントで、企業に対して、薬剤師を紹介する側になっていると、考えてみて下さい。
ネガティブな理由で転職をする薬剤師と、ポジティブな理由で転職を考えている薬剤師では、どちらの薬剤師に、良い求人紹介や強く企業にアピールする事が出来ると思いますか?
答えは確実に、転職を前向きに捉えている薬剤師になります。後ろ向きな転職理由の場合、コンサルタントの立場になって考えると、前職で上手く組織にマッチ出来なかった薬剤師という印象を受けてしまうので注意が必要です。
転職に関しては、言わなくても良い事は黙っていた方が無難です。また、薬剤師の人間関係や残業で、疲弊している状態でコンサルタントに会話をすると、ネガティブ思考な薬剤師と認識されてしまうかもしれません。
グチグチとマイナス面を出して転職を行うよりも、成功するイメージを伝えて、前職で何をしてきたのか、自分にはどういった強みがあるのかを伝えると、良い求人にも恵まれるはずです!
転職では、マイナスになる内容に関しては伝えない方が良いでしょう!
薬剤師が転職で成功するための6個の方法!
薬剤師が転職で失敗する理由については、上記で十分理解できたと思います!
本項では、更に踏み込んで、薬剤師が転職で成功するための具体的な方法について、体験談を交えて解説していきます。
1.具体的な数字で情報を集める
転職に関しては、感覚的に活動を進めてはいけません。
例えば、先輩や同期が転職先で、上手く活躍している、役職が貰えて満足している、今いる職場よりも有給休暇が取れているなど、数字には出ていませんが、表面的には成功している事を耳にします。
薬剤師の業界は非常に狭いので、この様な噂が入る事は良くありますが、蓋を開けてみると、残業時間が30時間も増えたから年収が上がっているなど、数字に具体性を持たせると、案外転職が失敗をしている薬剤師が存在している事が分かります。
そのため、転職を成功に導くために、労働における具体的な指標を、数値化をする事で明確に把握してみましょう!
転職で考えるべき数字としては、以下が挙げられます。
- 希望年収(ボーナス有り・無し)
- 休みの日数(週休・完全週休・年間休日)、有給休暇の取得率
- 調剤薬局であれば転職先の薬剤師と事務員の人数
- 1日当たりの処方箋枚数(1ヵ月当たりの処方箋枚数)
- 月の残業時間(1ヵ月ではなく、繁忙期を含めた3ヶ月分)
- 離職率、薬剤師の平均年齢、昇給率
転職エージェントが提示する求人票には、上記の項目が全て記載していないケースもあるので注意が必要です。
また、個々に合わせた情報を得ようとする事も大切で、例えば、ママ薬剤師の方は、子供の突然の熱発でも対応出来る職場人数なのかも、聞いておきたいポイントです。
働いた時のイメージをして、情報を集めれば、転職は成功へと近づきます!
2.求人票には指摘を入れる
転職エージェントが紹介する求人票に、必ず1回、もしくは2回、コンサルタントに指摘を入れてみましょう。転職エージェントが提示する求人票は、情報が古い場合がある為、実際の現場情報と数字が異なる可能性があります。
私の経験上、薬剤師の人数と残業時間の2点は、確認を行うと気付きが得られる事が多かったです。例えば、1日当たりの処方箋枚数が、80枚程度の調剤薬局では、薬剤師の最低人数は2人になります。
求人票には「薬剤師2人勤務」と記載はありますが、2人共正社員なのか、1人はパートであるのかは記載がないケースが多いです。
求人票には、この様に薬剤師の雇用形態が載っていない場合もあるので、より深く掘り下げて、求人票に指摘を入れると、グッと転職は成功へと近付きます。
残業時間に関しても、「19時には帰宅出来る職場」と求人にはアピールしていても、薬剤師や店舗内の人数が潤った状態で、残業が無いのかもしれないとといった目線で、求人票を確認する様にしてみましょう。
始めは中々イメージしにくいですが、複数の転職サイトから求人票を手に入れて、内容を比較してみると、指摘箇所が自ずと分かるはずです!
3.転職エージェント2社で求人を比較する
ある程度転職先を絞りは出来たものの、決定打がない場合には、2社の転職エージェントに競争させる事をおすすめします。もちろん、競争と言っても、コンサルタントの意見を参考にする事を前提として考えて下さい。
2社のエージェントから希望する企業の求人票を手に入れ、2つの求人票に違いがないかをチェックします。
違いがある場合、条件が悪いエージェントに対し、交渉材料として引き合いに出すのも1つです。また、違いが無い場合は、大手のエージェントに対して、転職を決めかねている理由を明確に伝えると良いでしょう。
「実際に見学をしないと雰囲気が分からない」「年収がネックでこのくらい頂けると、面接をする決定打になる」と、自身が最も交渉して欲しい内容を伝えてみて下さい。
さらに、コンサルタントとお互い気兼ねなく話せる仲になっていれば、「実は他のエージェントにもお世話になっていて、正直どちらで利用するのか迷っています」とストレートに伝えて判断するのも1つです。
このように、2社と並行して相談をすると、どちらかは高い確率でより本気を出して動いてくれるはずです。
そして、転職を成功させたいと思ってくれるコンサルタントを味方に付ければ、強力なバックアップを受けられ、成功への道がグッと近付きます!
やりすぎには注意が必要なので、強気な姿勢ではなく、絶対に失敗したくない旨を伝える事がポイントです。
4.転職のタイミングを意識してずらす
正社員への転職を考える薬剤師に関しては、6月・12月のボーナス後に転職活動を行う方が多いです。そのため、その時期は同じ様に転職活動をし始める薬剤師が多くなると言えます。
良い求人であれば、募集後直ぐに定員が埋まってしまったりと、業界がせわしなく動いています。正直、このタイミングでの転職活動は、上手ではありません。
本当に好条件で転職している薬剤師は、極論、1年中良い求人を探しています。例えば「年収800万円の求人」は、今すぐのタイミングで募集をしていない事が多いです。
急遽企業からポストの空きが出てしまい、急募する形で、募集が入れば、転職エージェントから急募メールが送られます。
ボーナス後からヒアリングを受け、探してもらうのではなく、ボーナスが始まる前に求人を探し、的確な希望を伝える事が成功の鍵になります。
私の場合は、1社だけでなく、5社登録をして、ボーナスを貰う3ヶ月前に、希望を伝えました。
コンサルタントに、急募している求人がありましたら、教えて下さいと一言伝えてると、よりベターでしょう!
5.自分の住んでいるエリアの薬剤師の転職の相場を知る
現状の薬剤師の相場や基準を知る努力をしてみましょう。
少しでも基準より質の良い待遇になれば、転職は成功したと言えるはずです。先ずは、ネット情報だけでなく、紙媒体の広告で自分の住むエリアの薬剤師の相場を理解しましょう。
紙媒体の広告とは、週末の新聞紙に挟まれている求人票のチラシになります。私の地域を例に出すと、時給が2000円から2500円である事が多く、正社員は月給30万円程度からのスタートが多かったです。
その次に、ネットでハローワークの求人を参考にします。フリーワード検索も出来るので、直接ハローワークに出向かなくても大丈夫です。ハローワークでは、年収だけでなく、交通費の上限や労働時間も記載しているので、詳しい基準を知れる1つの指標になります。
他にも、ドラッグストアのショーウィンドウに求人情報が貼ってある場合もありますし、周りの知人にも質問してみるのもありだと思います。
調べていく内に、周りがあまり行きたがらないエリアは、少し条件が良い求人がある事が分かります。自分が最低限許容出来るエリアまでの基準を理解して、転職を決めると内定後のミスマッチを防ぐ事が出来るでしょう。
転職で成功するには、近道はないと思って、努力を惜しまずに自分で職場を探す事も大切です。
6.一緒に働きたいと思う薬剤師をネットで探してみる!
職場環境は劣悪だけど、この人と一緒に働きたいから転職はしない!そんな薬剤師もいるはずです。仕事は誰と行うかがとても重要で、気の合わない方や、方向性が異なる方との仕事は、上手くいかないケースがほとんどです。
視点を変えると、一緒に働きたいと思う人を自分から見つける方法が1つあります。
SNS上では、小規模薬局を経営する薬剤師や、個人で発信活動をしている薬剤師を見つける事が可能です。
特にツイッターでは、知識が豊富で、薬剤師以外の仕事をしている方もいますし、面白く新鮮な発見をする事が出来ます。
ダイレクトメールを送れる様になると、実際に会う事も可能で、薬剤師としての夢を語ったり、共有する事が出来ます。
ネットが充実した現代では、企業から求人を探すのではなく、人から探してみるのも1つの方法であると考えます。
始めは繋がりや関係性が薄くても、接触回数を増やしていき、ビジョンを共有して、この人と一緒に働きたいと思えば、それは転職成功への手がかりになるはずです。
前向きに活動している薬剤師の元には、同じ様な思考の方が集まります。あなたが目指す薬剤師像は、他の薬剤師の方も目指してるかもしれません。
同じ目標に向かって、切磋琢磨出来る仲間を見つけるのも、転職を成功に導く方法ですね!
薬剤師が転職で成功するために注意することは?
転職で成功するには、どのようなことに注意を配れば良いのでしょうか。多くの事項が挙げられますが、その中でも特に気を付けてもらいたいことについて、以下に記載しています!
1.転職の相談は信頼出来る人だけにする
転職を考える際は、一体誰に相談するのがベストなのでしょうか?
相談する相手を誤ると、思わぬ悲劇を起こしてしまうため、念入りに考える必要があります。私の場合、転職の際に、職場の同僚や、エリアが近い職場外の薬剤師に相談しました。
職場の同僚に関して、相談相手としてベターではありますが「職場が大好きな同僚」や「信頼出来ない同僚」には相談しない様に注意して下さい。
この様な方に転職の相談を行うと、同僚は「私の仕事が増えてしまうのではないか」と考え、心の底では転職を応援してくれない可能性が出てきます。
また、職場内で転職活動の噂が広がってしまうと、態度が急変してしまう管理者もいるので、注意が必要です。
2つ目のエリアが近い職場外の薬剤師にも注意が必要です。「職場の人間でないから良いのでは?」と考えるかもしれませんが、薬業界は非常に狭い空間で情報が飛び交っています。
転職先にあなたの個人情報や、尾ひれを付けた誤情報が出回ってしまう可能性もゼロではありません。
地域密着型の調剤薬局など、エリアが近ければ近いほど「あの薬剤師は人間関係に難があって、転職を考えている」と、近隣のエリア同士で、転職先にも情報をまわすケースがあります。
転職先で既に噂が広がっていると、本人にとっては、四面楚歌からのスタートになってしまい、その状態ではとても転職が成功したとは言えません。
転職活動をしている方は、ひっそりと転職活動をする必要があります。その為には、例え同僚や友人であったとしても、本当に信頼している方で無い限り、相談する事を控えておいた方が無難と言えます。
2.退職理由は無理に報告しない
いざ直属の上司に退職を伝えると、上司は「何か理由があるのか」と質問してくるパターンが多いです。人間関係で悩んでいる場合には、店舗を異動したり、原因の相手を異動させる事により、現状のまま企業へ残る選択肢へと誘導する場面は良くあります。
仮に退職理由が人間関係であったとしても、具体的に上司に伝える必要はありません。
今まで悩んでいましたが相談出来なかった事、相談しても取り繕ってくれなかった事など、転職は、今まで全てを含めて考えた自分なりの結論です。
退職を伝える日を設定する時は、既に心に決めているケースが多いです。直属の上司は、不満要素を改善するからと、引き止めにかかりますが、先ずは今までお世話になった旨をしっかりと伝えて、考えてきた退職日を伝えましょう。
そこで怒り出す様な上司も中にはいるかもしれませんが、退職理由をしつこく聞かれても「一身上の都合です」と毅然とした態度で答えて、理由をはぐらかす事を推奨します。
いくら上司でも、退職理由を報告する事は、義務ではありません。
スマートな退職が出来る様に、退職理由の伝え方は、頭の片隅に入れておきたいポイントの1つです。
3.退職日を伝えるタイミングは適切か
一般的に退職を伝える目安は、退職日から1ヵ月から3ヵ月前と言われています。しかし、中には職場内で、顔も見たくない関係になってしまったり、朝会社に向かうのが本当に苦しくなってしまう場合があります。
その場合、退職日を伝えずに急に蒸発してしまう薬剤師は少数ではありますが存在します。
しかし、薬剤師の転職を考える際には、より円満な退職を行う必要があることを、しっかりと心に留めておいてください。
今すぐにでも薬剤師を辞めたいので、退職日を伝えずに会社を辞めてしまった場合、退職後も薬剤師である限り、噂はどこまでも続きます。
他の薬剤師に、突然会社を辞めた無責任な薬剤師というレッテルを貼られて、思わぬエリアで風評被害を被るケースも出て来るので、注意が必要になるでしょう。
具体的な対策としては、自分の持っている仕事の引き継ぎにはどのくらいかかりそうか、今のタイミングで退職をすると、周りにどんな影響が出るのかを考えます。
また、人間関係以外の転職理由において、3ヵ月よりも早く退職を伝える方もいますが、早過ぎるのも転職への熱が冷めてしまうので、2ヵ月前後でイメージして退職の旨を伝えると良いでしょう。
私は3ヵ月前に退職の旨を伝えて1ヵ月前には全ての仕事の引き継ぎ、無事、円満退社し、転職も成功しています。
4.調剤薬局に転職する場合、家族経営の職場はなるべく避ける
診療所内勤務や個人経営の調剤薬局に転職を考える方は特に注意したい内容になります。転職先が自分以外、家族で固められている環境では、度を超えたイジメを受ける可能性があるので注意が必要です。
私の知人薬剤師にも被害に合いましたが、家族以外のスタッフを格差をつけて扱って、意図的な嫌がらせをする職場がありました。
家族経営の職場では、絶対権力者に逆らってはいけないという暗黙のルールがあり、上手く馴染めないと、身体が崩壊してしまう恐れがあるので注意が必要です。
また、福利厚生に関しては、もちろん資本が大きい企業と比べて劣るケースがあります。退職金に関して何も説明がない事は当たり前で、雇用保険は任意の加入であり、入っていない事もよくあります。
家族経営の職場に入るには、知人からの紹介経由が多いですが、中には転職エージェントなど求人票を出している職場もあります。
あまりにも小規模過ぎる調剤薬局への転職は、念入りにリサーチをしてから行動するべきです。以下の記事に調剤薬局へ転職する際に気を付けることを記載しているため、合わせて参考にして下さい!
家族経営のキーワードには敏感になる必要があるでしょう!
他、薬剤師におすすめの転職サイト!
上述したファルマスタッフ以外にも、薬剤師の転職で失敗しないために、おすすめの転職サイトはあります!
以下にそれらについて説明していきます!
マイナビ薬剤師
転職初心者に対して一から親切に説明してくれる点が魅力の、大手転職エージェントです!アフターフォローがしっかりとしており、コンサルタントの対応も丁寧な為、安心して転職活動に臨むことができます!
以下のエントリーにより詳しいマイナビ薬剤師の評判について記載しているため、興味がある方が、ぜひ参考にして下さい!
また、更に詳しい情報については、以下マイナビ薬剤師の公式サイトをご参照ください!
リクナビ薬剤師
マイナビ同様、転職業界大手の企業が運営する、薬剤師向け転職支援サービスです。
複数の求人を見学出来る点が魅力であり、多くの企業を比較しながら転職活動を進めたい薬剤師に向いています。
また、コンサルタントも親切であり、ブランクがある薬剤師に対して面接対策をしてくれるところも嬉しいポイントです!
より詳細なリクナビ薬剤師の評判については、以下の記事を参考にして頂ければ幸いです!
また、さらに詳しい情報については、下記のリクナビ薬剤師公式サイトを参考にして下さい!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
薬剤師の中には、何度も転職を行う人は少なからずいます。
しかし、「失敗したから、また次の職場に行けばいい」と安易に転職を繰り返すのは、疲れますし、何よりナンセンスだと言えます。
多くの求人があるからこそ、自分で次の職場を見つけ出す気持ちを忘れず、転職の失敗を糧に、是非、あなたにあった職場を探してみて下さい!
この記事を読んだ薬剤師の転職が、少しでも成功に近づくことが出来れば幸いです!
それでは、また。
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