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薬剤師のボーナスを比較!ボーナスアップの方法も熱く語る!

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今回は、薬剤師のボーナスについて、職種別のボーナスの比較や、ボーナスアップの方法について熱く語っていきます!

薬剤師の方で、自身のボーナスに満足していない方、他の職種のボーナス額が気になっている方は是非参考にして頂ければ幸いです!

以下、簡単な目次となります。

目次

 

職場別!薬剤師のボーナスについて!

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まず、職種別の薬剤師のボーナスについて説明していきます!

企業によりボーナスの形態や額は異なりますが、一般的な例や私の体験談元にお話していきます。

病院薬剤師のボーナスはいくら?

私が病院薬剤師として働いていた病院では1年を通して平均4ヶ月のボーナスが出ていました。

基本給は悲しくなるくらい残酷な金額のため、ボーナスを額面で示すと約80万円程度になります。もちろん手取りはそこから税金などが引かれるため更に少なくなっています。

平均的な病院薬剤師の基準でいえば、私の勤めていた病院は平均か少し低い水準かとおもいます。額面70万円は薬剤師歴5年目の評価になる対するボーナスなので、新人や2年目は更に低くなります。

1年目は夏のボーナスが数万円でしたし、2年目は60万程度でした。また病院内での評価によりボーナスが査定される病院もあります。評価が良いとおおよそ4.2ヶ月分になり、悪いと3.8ヶ月分に減ります。

評価が変わらない薬剤師が1番母数が多く、4ヶ月分となる事が多いでしょう。

大きな病院と小さい病院でもボーナス事情は異なります。基本的にはどちらも赤字経営になるので余程の事がない限りは満額6ヶ月分を出す病院は珍しいと言えます。

薬剤師の業界の中では、1番ボーナスが期待出来ない職種になると思います。しかしながらバブル世代を経験している年配病院薬剤師は昇給率が良くて毎年5000円以上上がっていたという病院もあるので、ボーナスは軽く100万円は超えてくるでしょう。

調剤薬局の薬剤師のボーナスはいくら?

大手チェーン薬局と、小中規模の調剤薬局、個人薬局でボーナス額は異なります。

雇用契約によっても異なりますが、アルバイトでも働く年数によって少額ボーナスが出る企業もあります。しかし、1年単位の契約社員になっている場合はボーナスが出る事は稀ですし、年俸制であればボーナスは出ないと考えて下さい。

年俸制は個人薬局、小規模展開の薬局に多く大手チェーンになるほどボーナスが出る薬局が多いです。

大手チェーン薬局は平均して約4カ月分のボーナスになります。評価制度を取っていて8段階の細かい評価や5段階で行う評価によってボーナスの手当が異なります。

普通の評価であれば4カ月分ボーナスが出る企業が多く、段階的に0.2ヶ月分増減したり0.4ヶ月分増減する場合があります。

大手ではボーナスが3ヶ月分を切ったり、ボーナスカットという事例は聞いた事がありませんが、今後は薬局経営がますます苦しくなると予想されますので、一概には言えません。

若手であれば基本給が20万前半になるのでボーナスは約80万円程度出る事になるでしょう。管理薬剤師や薬局長、ブロック長になっても劇的にはボーナスは上がりません。

理由として役職が付くと基本給も少し上がりますが、雀の涙程度であり、手当が万単位で付くからになります。昇給は年に2000円から3000円程度になり10年勤めて基本給が30万前後です。4ヶ月分であれば120万円程度になるでしょう。

大切なのは評価です。会社に貢献出来る社員が評価はもちろん高くて、会社の指令をこなせる薬剤師はボーナス額が大きいです。

それが基本給アップや昇給に繋がるので、全国勤務や売り上げアップ、算定件数アップ、資料作成など多くのタスクをこなすといいでしょう。

ドラッグストアの薬剤師のボーナスはいくら?

病院薬剤師調剤薬局の薬剤師と比較すると給料が良いと言われているドラッグストアの薬剤師ですが、ボーナスについては調剤薬局と基本的には変わりはありません。

役職が付いてくればボーナス額が異なってきますが、入社してから5年程度は約80万円から100万円程度になり、さほど変化はありません。

これには基本給が30万前後で、薬剤師手当などの手当てが引かれた基本給からボーナス額を計算するため平均4ヵ月でおおよそ100万程度になります。

ドラッグストア自体が規模が大きくて、個人薬局のようにボーナスの融通が利かない事があります。個人薬局であれば、業績と代表への交渉次第で大きなボーナスアップを望めますが、マックス6ヵ月分を出せるドラッグストアは殆どないと言っていいでしょう。

その他、昇級試験制度を取り入れているドラッグストアもあるので、自分自身の頑張りしだいでボーナスアップを望めます。

また、企業の昨年度の業績によってボーナスが左右される場合もあるので、勢いがあるドラッグストアは必然的に高くなる傾向があります。

注意点としては年俸制を導入しているドラッグストアもあり、ボーナスが存在しない職場もある点です。

管理職や本社勤務になるとボーナスも上がりますので、時間や実力、タイミングも重要ですが、役職次第で期待が出来る職種になります!

医薬品卸企業の薬剤師のボーナスはいくら? 

薬事関連や資料作成、DI業務に在庫管理を行う医薬品卸の薬剤師のボーナスは約100万円程度になります。

新卒で薬剤師手当を引いた支給額が20万円前半と一般的な大学を卒業した額になり、調剤薬局、ドラッグストアに勤める薬剤師と比べて低い傾向にあります。

しかしながら大手の医薬品卸メディセオになると平均して約5ヵ月分ボーナスが支給されていて、年間184万円のボーナスになっています。

MSによる業績にも左右されて4ヵ月になる場合もありますが、大手企業になるほど待遇が良い印象になります。これは管理薬剤師のボーナスではないことを知っておく必要があります。

会社全体の平均であり、基本的には年功序列で役職が付くと上がりますが、2年目で80万円程度でその後はポストが空かない限りはゆっくりと上がっていく職種になります。

新卒で入社する薬剤師もいますが、私の周りには60歳を超えてから中途で入る薬剤師がいて、医薬品卸からのオファーで入社する場合がありました。

その時には給料面、ボーナスについて話し合った事は間違いないので、交渉次第では高めにボーナスを得る事は出来ると思います。

会社の業績によってボーナスが減少する事はありますが、無くなる事はありませんので一般的な大卒サラリーマンとして考えて差支えがないでしょう。 

製薬会社の薬剤師のボーナスはいくら? 

MRとして営業を行う薬剤師は、薬剤師業界の中で最もボーナスが弾む職業になります。各企業によりますが、こちらも数字や個人の実績が評価の対象になりますが、業績が並でもそれなりのボーナスが支給される業界です。

リアルに大学生の時に戻れるのであれば、新卒のMRとして製薬企業に勤めれば良かったと今になって思います。それほどに他の薬剤師とボーナス額が異なります。

社会全体を見ても、医療業界だけでなく他の有名企業と比べてボーナス額は高水準です。特に大塚製薬に関しては業界トップを走ります。年間で約372万円の額面になりボーナスは成果を上げれば約10ヵ月分出る事で有名です。

その他のMRも基本的には高額であり、2年目から高級車を購入した先輩の話や、銀行からは多くの融資をしてくれるなど、お金に関わる話が尽きない職だと思います。

仕事内容も激務で、朝早くから夜遅くまで働く事を余儀なくされて、週休2日の企業は多いのですが、土曜日には勉強会への運営準備など休む暇がないのも事実です。

成果主義になるので、自分の担当している売上以上に販売しないと評価を得られなかったり、役職が付かない事もあるので、ボーナスを満額貰うことが出来ない可能性もありますが、それでも他の職種に比べると最も多くボーナスを得ている働き方になります。 

もはや、私の勤めていた病院の年収と大きく変わらない事実には泣けるくらいに悲しい思いになりました。 

薬剤師がボーナスを上げるために出来る事4選!

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さて、薬剤師の職種別のボーナスの水準は大凡つかめたでしょうか!

本項では、ボーナスアップの為に、薬剤師が具体的に出来る行動について説明していきます!

現状のボーナスに納得できず、どうしても賞与アップを目指したい方は、是非以下の方法を参考にしてみて下さい!

1.会社に貢献する 

最も堅実なボーナスの上げ方です。会社の仕事を正確に素早くこなして社内評価を上げてみましょう。

大手調剤薬局では評価制度が存在していて、評価によってボーナスが増減します。入社してから1年間の評価は中々判断されませんが、身近にいる先輩や上司からの評判を上げる事に徹底して下さい。

先輩の上司も、バリバリと上を目指している人の真似や、お手伝いをすると、右腕として可愛がってくれます。

初めはそれが正しい事かも分からないかもしれませんが、自分よりも歳が離れている周りの薬剤師と話すと、会社としての何を求められているのか分かってくるはずです。

私は病院薬剤師時代も黒字経営を目指すために、薬剤費の削減、無駄を無くすような棚の配置、オートメーション化など数多くの雑務をこなしていきました。

案外、薬剤師ではなくても出来る力仕事や、業務に関するアイデア力、後輩への面倒見が評価を得やすいです。

大手調剤薬局でも業績を上げるために、加算を増やす方法、ジェネリックの割合を増やしたり、かかりつけ薬剤師として件数を上げるなど一定の指令が入ります。

ドラッグストアや製薬企業でも形は異なりますが、数字と結果が求められます。先ずは周りにいる先輩や上司の評価を得て、役職に最短で付くように上を目指しましょう。

そうすれば、自ずとボーナスが上がっていきます。

小さすぎる職場では、周りに目指したい人格者がいない場合があるので、常に自分の目指すベクトルを客観視する事が大切です。

2.自主的に業績を上げる 

個人薬局や小規模の職場には向いている方法になります。

私の実体験になりますが、病院から薬局に転職後、数ヶ月で薬局の売り上げを自主的に毎月約30万上げる事に成功しました。

やった事は簡単で、ジェネリック医薬品を採用し、積極的にフル稼働出来るようにシステム化を目指しました。

薬剤師なら分かると思いますが、後発品加算を取得していない薬局であったので、代表や周りに言われる前に行動して会社に貢献しました。

また、OTC関連の強化や地域の住民に頼ってもらえる薬局作りを軸に、POPの作戦や服薬指導をとにかく丁寧に実施しました。

転職後3ヶ月にはOTCの売り上げを3倍まで引き上げ、今も継続して実行しています。

誰に何を言われた訳でもなく、会社にとって私のメリットは何かと考えた時に、管理薬剤師として薬局作りを安全に行う事、数字を求めて利益を出す事だと思っていました。

小さな薬局なので、代表との距離がとても近かったのも成功した理由で、事前に具体的な数字を提示して興味を引き出せた事も大きかったです。

事前に毎月10万を目標に売り上げを上げるとプレゼンしましたが、その時点で毎月20万の数字を出せるという試算はありました。

実際には、それよりも大きく結果を出す事が出来たので、代表の方から毎月給料に3万円を別途で支給すると、転職してから半年でボーナスを得る事が出来ました。

積極的にトライすると、ボーナスを得やすいです!会社が求めている事を先回りして結果を残しましょう!

3.コミュニケーション能力を上げる 

実績を上げて、多額のボーナスを得ている薬剤師の共通点は、圧倒的にコミュニケーション能力に長けているという点です。

人間関係や相手を動かすコミュニケーションスキルを持ち合わせていれば、管理職というポジションを勝ち取る事が可能となり、その分ボーナスも増えます。

管理職になると、店舗の人材不足の補填や、新しく立ち上げて成功させたい現場など、人間関係を一から作らなければいけない環境に置かれます。同じ職場で働くスタッフの心を掴まなければスムーズに仕事を行う事が出来ませんし、評価も下がります。

異なる職場との関係性も重要で、例えば在宅医療と密な関係を持つ地域包括センター、ケアマネジャー、医師や看護師など自分の職場周りの人間関係ではなく、外の人間関係が大切になります。

仕事が出来る人の共通点は、コミュニケーション能力が高いこと、相手の事を先に考えて上手く伝える能力があること、危険察知能力など、対人に関して強くなければボーナスアップは難しいです。

私が病院で働いていた時でも、管理職に早くから上がっている人は全員前向きでコミュニケーションが抜群な薬剤師ばかりでした。

医師や看護師とルールを決めるための会議では発言をしないという選択肢はなくて、病院内で薬局が不利にならない様に戦っていました。

チーム内で密に連携を取り合い、外部からの交渉にも長けていると役職者として成功出来て、ボーナス額も跳ね上がると思います。

4.外に目を向けてみる 

ポストの空きがなかったり、不当な評価を受けている場合は、1度自分を客観視してみる方法が適しています。

転職という選択肢が薬剤師にはありますが、転職以外にもボーナスを上げる選択肢があるので、先ずは最短でどれだけボーナスが上がるのか、最速で役職を付ける方法を職場で情報収集して下さい。

私の実体験の病院時代では、1番早くて8年目から役職が上がり、ボーナス年間10万円程度上がると先輩から聞きました。次の役職に上がるのは早くて2年後の10年目、しかしポストの空きが出にくい年代なので限りなく可能性は低いと判断しました。

薬局内のトップの立ち回りもチェックした方が無難で、病院全体として、薬剤師達の位置はどれくらいかを把握していました。

薬剤師のトップが看護師長クラスの言いなりになってしまう様な立ち位置であったり、事務長との関係が良好でない場合は、将来の薬剤師としてのポジションを増やせない現状である可能性が高いです。

調剤薬局、ドラッグストア、製薬会社でも、各企業の将来を見据えて行動した方がボーナスが上がる可能性があるので、自分が務める会社の10年後を想像して自分のポジションがどの位になる可能性があるのか、今と比べてボーナスがどの位伸びるのかを冷静に分析しましょう。

本気でボーナス額を上げたいと考えると、同じ薬剤師、同じ形態でもボーナス額が異なったりと違いが見えてきます。

自分が何を優先にするかになりますが、ボーナスを1番に考えるのであれば、薬剤師の転職サイトのエージェントに話を聞くだけでも有益な情報を得る事が出来ます。

以下のエントリーに私が実際に利用した、薬剤師向けの転職サイトをまとめているので、興味がある方は是非参考にしてみて下さい!

また、私が個人で利用して、一番おすすめ出来る薬剤師の転職サイトは、ファルマスタッフ で、非常に丁寧に、対応してくれました。

エージェントに相談後に、企業の代表、又は人事担当と面接が行われるのですが、そのタイミングでボーナスについて質問や交渉をしてもなんら問題ありません。

薬剤師を欲している企業は多くあるので、様々な企業を見学してみるのもいいと思います。自分の働く会社を外から客観視してみて、外にもアンテナを張る事が、ボーナスアップに繋がります。

現役薬剤師の初めてのボーナスの使い道! 

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ここでは、現役薬剤師である私が、初めて貰ったボーナスをどのように使ったか、お話します!

社会人になり、1年目の夏に出たボーナス額は約5万円程度でした。ボーナスと言うよりはお小遣いかなと思った私は、両親に恩返しを考えるよりも先に、自分と彼女に対して使おう!と考えました。

初任給で両親へのプレゼントを終えている事と、初ボーナスはこんなにも少ないのかと怒りを超えて失笑レベルであったので、自分に対して使いたいと思い、優先しました。

今考えてみると、使えない新人が夏にボーナスが出るだけありがたく、出ない会社もあるので不満を言うのは可笑しいと思いますが・・・。

初ボーナスの使い道ですが、牛角の焼肉に使う事を決意しました。

贅沢な決め事として、牛角内の値段を気にしないで好きな物を食べるというお腹を満たすスタイルになります。

病院薬剤師の給料は予想以上に低くて人生初の叙々苑という選択肢はありませんでした・・・。

ボーナスの残りを貯金に回すという節約っぷりが私の初ボーナスの使い道になります。

調剤薬局やドラッグストアに勤める薬剤師の方も初ボーナスはあまり期待しない方がいいでしょう。リアルな初ボーナスは贅沢を出来ない額で、周りの友人も少し贅沢をする程度の気持ちで無駄使いはしていない印象です。 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

長い事勤めると、ボーナスの上がり具合を気にしなくなる方もいると思いますが、比較してみるとボーナス反映は年間で大きく自分に跳ね返ってくると、記事を書いてみて思いました。

また、薬剤師はボーナスが存在するだけ程度の良い職業であると再認識する事が出来ました。本記事を読んで、薬剤師の方に何か考え直すキッカケになってくれたら素直に嬉しく思います。

それでは、また。

他、薬剤師の仕事関連エントリーはこちら!

 

参考サイト 

本エントリーを書くにあたり、参考にさせて頂いたサイトは以下になります。

格差激烈!これが「賞与の多い」トップ200社 | 就職四季報プラスワン | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

キクオ