今回は薬剤師が薬局の就活で落ちるパターンについてまとめました!
また、落ちるのを防ぎ、薬局の内定を取る方法も合わせて記載しているため、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
以下、目次となります。
薬局の就活で落ちるパターン7選!
薬局の就活で落ちるパターンについて、詳細を説明します。
自身が該当していないか、ぜひチェックしてみて下さい!
①:就活のタイミングが遅い
就活で落ちるパターンの1つに、就活タイミングが遅い事が挙げられます。
薬学生の方で薬局に就職を考えているのであれば、5年生の前期に準備をしておく必要があるでしょう。
大学によっては後期から就活が解禁になりますが、大学側だけに頼らない姿勢が大切です。
薬局ではありませんが、病院の就活を例にすると、事前にお目当ての病院ホームページをチェックしておかないと、応募期限が閉め切られてしまう事があります。
具体的に国立病院機構の病院を見てみると、6年生の冬場まで関東と北海道のエリアでは募集をしていますが、その他のエリアでは募集を締めきっているなどエリアによっても違いが出てきます。
また、私立病院や小さな病院でも6年生の春休みに就活をするところから、夏から秋にかけて実施するなど病院によって募集開始時期がバラバラになるので注意が必要です。
就活は事前情報をいかに集められるかが鍵であり、就活を考えるタイミングが遅い人ほど失敗をする危険度が上がります。
②:面接時にコニュニケーション能力が発揮出来なかった
どんな職種でも面接官や企業が求めるのは、就活生の受け答えがまともなのかどうかです。
どの薬局でも会話が上手く出来ない薬剤師は煙たがられる傾向がありますし、私が学生時代の時にも面接官に対して支離滅裂な返答をした方は、内定を獲得する事が出来なかったです。
例えば
- 面接官の意図した質問を理解して答えられなかった
- 履歴書の志望理由欄と面接時の話の辻褄が合っていない
- 何を伝えたのか覚えていないくらい緊張をした
など面接時に失敗をしてしまうと就活が上手くいきません。
また、面接では良く聞かれる質問があります。その模範解答は対策をすればコニュニケーション能力が低い方でも対応可能です。
面接対策はしっかり準備をしておきましょう!
③:面接でプライベート重視と伝えている
世の中には本音と建前という言葉があります。週休3日の薬局があるようにいろんな選択肢が出来るのが薬剤師です。
面接官からなぜこの薬局を選んだのか?と聞かれて、「楽そうだったからです」と答えるような就活生は基本的に企業からは良く思われません。
もちろんある程度本音を面接官に伝えるのは良い事ですが、合同説明会などでも薬学生は「忙しくない店舗が良い」、「異動がない会社が良い」など自分本位の意見を伝えるのはNGです。
面接官や人事担当とは適度な距離を保ち、仮にプライベートを大切にする気持ちがあっても、就活時期には休みが多く欲しいなど公言しないようにしておきましょう!
薬局の人事は、新卒はがむしゃらに働いて会社に貢献してほしいと考える方が多いように感じます。
④:履歴書に不備が多い
履歴書に不備があり過ぎると人気の薬局や病院、製薬企業からは書類選考で落ちるケースがあります。
人事や面接官は写真の印象と経歴をチェックするのですが、写真の映り方が悪かったり、誤字脱字が多いなど企業側にマイナスの影響を与えると就活が失敗する可能性があります。
そして履歴書には一定の成功パターンの型があり、逆に履歴書には記載してはいけないNGな文章や型もあります。
履歴書で絶対に書かないキーワードを避ける知識が必要です。
失敗の例として履歴書に似た文章を何度も続けて記載をしたり、会社の魅力とは全く別の記載をするなどが挙げられます。
履歴書を提出する前から就活の勝負は始まっているので、早くから準備をしておく事が大切です。
以下、履歴書の書き方を過去記事にまとめたので是非参考にして下さい。
⑤:志望動機が曖昧
志望動機が曖昧で、具体的に自分の言葉で話せない方は薬局の就活で落ちる可能性があります。
例えば「患者さんから信頼される薬剤師になりたいので御社を希望しました!」という言葉は、そこまで面接官の心に響きません。
人気企業の面接官は多く学生を面接しています。抽象的な言葉は猫かぶっているのでは?と考えるものです。
信頼される薬剤師という言葉には具体性がなく「取りあえずで就職活動をしている」という印象になるので、なぜその薬局に入りたいのかをエピソードやストーリー性を交えて伝えると強いです。
志望動機は1つ1つ丁寧に考えましょう。
⑥:面接時に覇気がない
面接官は就活生の顔色や仕草など、対面をしてその人の覇気や雰囲気を把握していきます。
具体的には、話している時に眼が全然合わなかったり、声に張りがないこと、声が小さいなど、些細なことで印象が左右されます。
製薬企業など一般企業はグループディスカッションをしたり最終面接の前に事前面接を実施したりと何度も重ねて就活生をチェックしますが、薬局やドラッグストア、病院の実際に多く薬学生が入る企業は、一度だけの面接で内定合否を決めていきます。
いわゆる面接の一発勝負になってくるため、その時に印象が悪ければ、落ちる候補として真っ先に挙がってしまうでしょう。
友人同士でも面接対策をして準備を怠らないようにして下さい。
⑦:どんな薬剤師になりたいかを説明できない
薬学生の方は実際にどんな薬剤師になりたいかを具体的にイメージ出来ますか?
「家賃補助が最も良かったから応募しました」などは、自分本位の意見になります。
一方で地元の高齢者に昔お世話になったのでこのエリアで健康に寄与したい、それが出来る医療と予防に強い薬剤師になりたいなど薬局企業が求める薬剤師像を説明する事がベストです。
面接でも「数年後にこの企業でどうなっていたいか」と未来志向の質問が投げかけられるケースがあります。
その時に就職先が今後実施しないような取り組みを挙げてミスマッチした言動をしてしまうと、薬局のリサーチが足りずに企業側は不信感を持ってしまうでしょう。
どんな薬剤師になりたいのかを言語化出来ていない就活生は、落ちる可能性がある事を理解して下さい。
薬局の就活で落ちるのを防ぐ方法!
本項では、薬局の就活で落ちるのを防ぐ方法について、具体例を用いて詳しく解説していきます。
また、薬剤師の転職については、以下の記事に網羅的にまとめているため、合わせて参考にして下さい。
①:企業のリサーチを行う
薬局企業のリサーチをしてどんな社風なのか、どのように患者さん本位の医療を提供しているのかを是非調べて、アウトプットしてみましょう。
また、友達に志望薬局の事を説明できるようになると本番でも慌てずに済みます。
本番では企業のストロングポイントを見極めて褒めたり、自分の特技と企業の魅力を擦り合わせるように発言をすると、採用担当は私たちの企業を見てくれていると感じ、評価も上がります。
大手調剤薬局であれば最新の設備や研修が充実しているなどの外部的な要因をリサーチして伝えるのではなく、患者さんへ十分な服薬指導をするために対人業務に力を入れているなど、あくまでも薬局としてベクトルがどこに向かっているのかを明確にして、面接に臨みましょう。
企業のリサーチを怠らず、事前の面接対策もきちんとしておきましょう。
②:OBOGからヒアリングをする
同じ研究室だった先輩らに実際に薬局現場の声を聞いてみましょう。
ただ話を聞くだけでなく、面接官からはどんな質問があったのか、そして合同説明で聞くべきポイントをヒアリングしたり、時にOBOGの繋がりで他の薬局人事を紹介してもらったりと、色々なアプローチをする事が大切です。
またOBOGは1人に聞くのではなく、少なくとも2人以上の方にヒアリングをして薬局の良いところ悪いところを話してもらいましょう。
一歩踏み込んで有給休暇や給料に関してなど普段から聞きにくいことを一度聞いてみるのも良いでしょう。
③:実際に薬局見学をしてみる
実際に薬局店舗の見学をしてみるのも1つです。
中小企業の薬局であれば人事の方だけでなく薬局の代表が直接案内をする可能性があるため、距離がグッと近付きます。
また事務の方の良し悪しもある程度把握出来るのでおすすめです。
新人薬剤師は時に医療事務からいびられてしまう可能性もあります。給料面などの待遇だけでなく人間関係も働く上では大切なので、実際の雰囲気を知り薬局内を把握してみるのも1つです。
企業のホームページからも申し込みが出来ますし、「店舗の中で最も忙しい店舗の見学」を希望することでリアルがわかります。
そして面接の時にも見学のエピソードを導入する事が出来るので、他の就活生よりも優位に内定を勝ち取れるでしょう。
④:面接は結論から話す
コミュニケーション能力に自信がない方は結論ファーストで面接を乗り切ると良いでしょう。
考えがまとまって背景や理論付けて話す前に一度、はいもしくは、いいえで答えられるトレーニングをして下さい。
面接で一番やっていけないのは「結局何が言いたいのかわからない」「質問に対して答えになっていない」になります。まずは質問に対して答えを出すだけでも面接官は安心するはずです。
わかりやい対話を心がけるために質問の意図はなんなのか、直ぐに受け答えをすることを意識して面接に臨みましょう。
履歴書のPR欄にも結論から書くと印象良くなり、就活に落ちにくくなります。
⑤:長所と短所を友人に聞く
自身の長所と短所を客観的に分析出来ていますか?
自分が思う長所と短所だけでなく、知人や友人から見たあなたの良いところ、悪いところを伝えてもらいましょう。出来るだけ多く紙に書き出してみて企業の役に立てる戦略エピソードを考えて下さい。
例えば、自分では何事にも慎重さを重視してしまって、周りよりも行動が出来ないデメリットを抱えていても、切り口を変えると疑義照会や調剤においては、慎重さが会社に還元が出来るアピールポイントになるはずです。
デメリットも見方を変えると企業にプラスに働くケースがあるので、必ず長所だけでなく短所も考えて自分の分析をした方が良いです。
⑥:どんな薬剤師になりたいのかアウトプットしておく
未来の薬剤師像を企業側に伝えると、就活で落ちるリスクを極力減らせます。なぜなら企業はやる気がある就活生を募集しているからです。
私の周りの人事担当からヒアリングをすると、やはり休みが多く欲しいと嘆く就活生よりもどこでも働けたり、残業も気にしないでスキルアップや会社貢献が出来る薬剤師像を目指す方が好印象を受けています。
薬学生は実務実習を振り返って、「どんな薬剤師になりたいか?」をゆっくりと考えてアウトプットしておく時間を作るべきです。
就活は事前準備が重要です。具体的に身近な薬剤師からイメージ像を準備しておくと良いでしょう!
薬局の就活でおすすめの転職サイト
以下、薬局の就活を進める上でおすすめの転職サイトを紹介します!
どのサイトも実際に私が利用したサイトばかりなので、ぜひ参考にしてください!
①:マイナビ薬剤師
マイナビ薬剤師は薬学生にはおすすめ度No.1の薬局就活サイトです。
マイナビ薬学生という合同説明などを実施していたり、早い段階から就活情報を発信している企業です。求人は大手から中小企業まで多く抱えていますし、キャリアアドバイザーの質は高い点が特徴です。
企業など病院や薬局だけでない職種の紹介も可能で、視野を広げて働きたいと考えている薬学生には向いたエージェントと言えるでしょう。
以下、マイナビ薬剤師の詳細をまとめているため、ぜひ参考にしてください。
②:ファルマスタッフ
日本調剤系列の人材紹介会社です。
コンサルタントが薬局などの就職先に足を運んでいるので、内部事情であったり、会社の良い悪しを教えてくれる点が良かった企業です。
未来の薬剤師の働き方はどうなるのかを、国策ベースで教えてくれたりと就職だけでない情報も手に入れる事が出来るエージェントとなっています。
派遣の求人もあるので、雇用形態から働き方を考えたい薬学生に向いている人材紹介会社と言えるでしょう。
以下の記事に、ファルマスタッフの詳細をまとめているため、合わせて参考にしてください!
③:リクナビ薬剤師
ドラッグストアの求人を多く抱えている大手人材紹介会社です。
スピード感のある提案を地域専属コンサルタントが提案をします。
見学先の紹介も登録をしてから数日後に出来ますし、実際に求人だけでない雰囲気を知る事が出来る点が特徴です。
求人数はトップレベルで抱えているので、登録しておいて損はない紹介会社です。
以下、リクナビ薬剤師の詳細について記載しているため、ぜひご一読ください!
まとめ
薬局の内定を勝ち取るためには、就活を誰よりも早く実施する事、企業側には本音と建前を上手く使う事、なによりも前向きな薬剤師像をイメージしたり夢を持つ事だと記事を書いてみて感じました。
自己分析は出来るだけ客観的にして今までの人生の振り返りを面接に落とし込めるように対策をして内定を掴み取りましょう。
少しでも薬局の就活で落ちる方が減れば嬉しいです。
それでは、また!