本記事では薬剤師の転職について、それに関わる全てのことを網羅的に記載しました。
薬剤師の転職時期や、転職先の職場、転職を失敗しない為のコツや、利用するべき転職サイトなど、転職の際に必要な全情報を漏れなく書いています。
もちろん、ネット上に溢れる信憑性の薄い情報ではなく、公的な機関が発出しているエビデンスを元に、しっかりと調査して書きました。
また、現役薬剤師である私の知見もふんだんに盛り込んでいるので、その点でも実用性の高い情報ばかりです!
つまり、本記事を読めば、薬剤師の転職に対する正確な情報が全て分かり、あなたの疑問が解決できるということです!
半年以上かけて、丁寧に書いたので、ぜひじっくりと読んで頂ければ幸いです!
以下、目次となります。
- 薬剤師の転職|まず利用すべきサイトはどこか?
- 薬剤師の転職|転職を考える時期は?
- 薬剤師の転職|どんな職場に転職しているのか?職場別の調査結果!
- 薬剤師の転職|どんな時に転職を考えるのか?理由やきっかけは?
- 薬剤師の転職|成功のための20個のアドバイス!
- 薬剤師の転職|16個の職場について注意点を詳しく解説!
- ①:調剤薬局薬剤師へ転職する場合
- ②:病院薬剤師へ転職する場合
- ③:ドラッグストア薬剤師に転職する場合
- ④:派遣薬剤師として転職する場合
- ⑤:製薬企業の薬剤師に転職する場合
- ⑥:医薬品卸の薬剤師に転職する場合
- ⑦:CROへ転職する場合
- ⑧:公務員薬剤師へ転職をする場合
- ⑨:契約社員の薬剤師として転職する場合
- ⑩:フリーランスになる場合
- ⑪:メディカルライターへ転職する場合
- ⑫:予備校講師へ転職する場合
- ⑬:漢方薬剤師へ転職する場合
- ⑭:企業薬剤師へ転職をする場合
- ⑮:離島薬剤師へ転職をする場合
- ⑯:スポーツファーマシスト資格を活かす職場へ転職をする場合
- 薬剤師の転職|失敗する理由や対処法は?
- 薬剤師の転職|登録すべき転職サイトを一挙紹介!
薬剤師の転職|まず利用すべきサイトはどこか?
①:マイナビ薬剤師
マイナビ薬剤師は、全国に15拠点の営業所があり、コンサルタントと顔を合わせた状態で、キャリア面接を行う事が出来る、はじめての転職を考える薬剤師に最適な紹介会社です。
実際に利用をしてみると、以下の多くの魅力がある事がわかりました。
- コンサルタントが利用者目線で「ずっと働き続ける職場」を提案してくれる。
- 交渉代行から、履歴書添削、面接対策まで転職初心者に必要な情報をに親切丁寧に教えてくれる。
- 独自のキャリアシートで自身が働きたい職種と長所・短所を客観視する事が出来た。
何より、マイナビ薬剤師の最大の特徴は、当たりハズレのない質の高いコンサルタントが在籍をしている事です。
コンサルタントが転職初心者の薬剤師に対して、どのような職種に向いているのか、将来的にどんなステップで、キャリアを積めば良いのかを1つ1つ丁寧に回答してくれました。
また、いつでも「何か質問があれば、何でも仰って下さい」と、献身的な姿勢であり、利用後のマッチングも確認を怠らないなど、精神面からフォローをしてくれるため、満足度が高かったです。
より詳細な情報については、以下のマイナビ薬剤師の個別記事を参考にして下さい。
また、マイナビ薬剤師の公式サイトは以下になります。
多くの非公開求人を扱っているため、将来キャリアアップをしたい薬剤師にとっても、適したエージェントになります。
薬剤師の転職|転職を考える時期は?
本項では、薬剤師の転職状況について、厚生労働省などが提示している情報を元に、客観的な指標を説明していきます。
また合わせて、現役薬剤師である私の現場目線の情報も語っていきます。
どのタイミングで薬剤師が転職を考えるのか知りたい方はぜひ参考にして下さい。
①:薬剤師は就職してから5年で転職を考える
先ずは医療、福祉の大まかな括りで離職率のデータを見てみましょう。
「平成30年雇用動向調査結果の概況(厚生労働省)」の 産業別入職率・離職率を参考にすると、医療・福祉の離職率は15.5%でした。
このデータは薬剤師だけを選んでいる訳ではなく、他の医療従事者も含んだ値を算出しています。
それらデータから、1年間の入職率と離職率を表とグラフに以下でまとめてみました。
表1. 平成30年の男女別離職率
男性(%) | 女性(%) | |
---|---|---|
19歳以下 | 32.5% | 39.2% |
20歳~24歳 | 26% | 27.7% |
25~29歳 | 17% | 23.4% |
30~59歳 | 8.1% | 13.4% |
60~64歳 | 19.9% | 18.6% |
65歳以上 | 22.9% | 17.1% |
グラフ1. 平成30年の男女別離職率
こちらを見ると、男女ともに離職率は24歳以下の割合で多い事がわかります。そして、最も低い値は男女ともに、30歳~59歳、逆に、60歳以上では、定年になり、会社を退職をする割合も高くなっています。
以上のデータから、医療、福祉関連の労働者は男女ともに働き始めてから、5年未満で転職を検討している事を示唆しています。
②:薬剤師の属性から見える転職状況
上記に続き、薬剤師の属性から転職状況を見た場合について考えます。
「平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況|厚生労働省 」によると、薬剤師は、男女比率が4対6と、女性比率が多い職業です。
また、6年制大学を卒業して薬剤師になるため、最短でも24歳から社会に出ることになります。
女性のライフイベントの中には結婚・出産・育児があり、30歳前後にかけて生活が一気に変わり、転職を考える時期を迎えます。
私が勤めていた病院でも、新卒から5年の間で、寿退社をする女性薬剤師が多く、年齢も30歳前後が最も多かったです。
上記からも、薬剤師は生活スタイルが変わりやすい年齢になる、勤務後3~5年程で離職を検討する段階へと進む可能性が高くなると考えられます。
③:現役薬剤師の実例から見える転職状況
実際に、私が勤めていた病院を例に、薬剤師の転職状況を整理すると、以下のようになります。
- 同期が10名いる中で、入社後1年以内で転職をした薬剤師はその内、2名の20%であった
- 2年目に上がると転職者は減って、同期は1人も転職をする人がいなかった
- 3年目にこのままの病院で勤務し続けるかを悩むようになる
4年目、5年目は専門性をより深めて、キャリアアップをして働きたいと考える時期でもありました。実際に、私は病院薬剤師として5年間勤めて、30歳の年齢で転職を決意しました。
就職をしてからは1度は男女ともに、3年未満の転職を意識します。
しかし、実際に転職活動を始めるのは少数で、大きなキッカケがない限りは、あまり行動に移す事が出来ずに就職後、4、5年と経過してしまう方が多いと感じます。
結果として、結婚や出産などのライフスタイルが変わるキッカケが引き金になり、勤務年数5年前後の転職を決心するパターンが多いです。
転職をしたいと考えていても「石の上にも3年」と研修や人間関係が充実しているから取り合えず3年間は頑張ろうとする薬剤師も多いです。
④:31店舗以上の大きな企業の離職割合が多い
少し古いデータになりますが、2011年に保険薬局企業の入職率と離職率のアンケートを参考に、転職の時期を提示します。
こちらは47社からのデータを収集しています(薬局経営者・経営幹部アンケート|株式会社ネグジット総研)。以下、要点を記載します。
- 3年以上勤務している従業員の割合は全体平均で68%になった
- 31店舗以上の大きな企業の離職割合が多い
- パート薬剤師の離職率が高い
このデータは保険調剤薬局を対象にしていて、病院や製薬企業や医薬品卸に勤務をする薬剤師のデータは含まれていません。
私も大手企業に新卒で入った薬剤師から話を聞きますが、多くの薬剤師が入社するので、辞めていく数も必然的に多くなるようです。
薬剤師の転職|どんな職場に転職しているのか?職場別の調査結果!
では、薬剤師はどのような職場に転職することが多いのでしょうか。調査結果と合わせて具体的な職場名を以下で記載していきます。
①:7割以上が調剤薬局・ドラッグストア・病院に就職している
「薬学教育協議会におけるH31年3月卒業生就職動向調査結果報告書」を参考にすると、薬学生の主な就職先は以下になっています。
表2.平成31年3月おける6年制学科卒業生の就職状況
就職先 | 就職率(%) |
---|---|
薬局・医薬品販売業 | 49.1% |
病院・診療所 | 21.6% |
企業 | 10.0% |
行政 | 2.4% |
その他(大学、研究生、進学、就職せず、未定) | 16.9% |
このデータを見ると、約7割の薬学生が薬局(調剤薬局・ドラッグストア)、病院の3つの職場に就職している事がわかります。
薬剤師の母数が多く、薬剤師業務を行える職場も整っていることから、必然的に調剤薬局、ドラッグストア、病院を双方に転職をする方が多いです。例えば
- 病院薬剤師が年収に不安を抱きドラッグストアに転職する
- ドラッグストア勤務の薬剤師が残業に不安を抱き調剤薬局に転職する
- 大手調剤薬局勤務の薬剤師が地域密着の小規模薬局に転職する
など、3つの職種を選択肢として、自分に働き方に合った職場を探す薬剤師が多いです。
また、薬キャリの記事(【薬剤師の転職動向アンケート】78%の薬剤師が転職経験者!)によると、薬剤師が転職で最も重視する項目は「年収」になっています。
この結果からもわかるように、給料が高めの調剤薬局とドラッグストアから、病院に転職をする薬剤師は多くありません。
逆に年収に不満を持ち、病院から小規模の調剤薬局やドラッグストアに転職を検討する薬剤師は多いです。
実際に私も病院薬剤師から調剤薬局に転職をしましたし、私の周りの薬剤師も、病院へ転職する薬剤師は少数で、転職をしたとしても病院から病院の転職でした。
②:調剤薬局から調剤薬局へ転職する薬剤師が多い
また、様々な友人からヒアリングをした結果、最も多いのは調剤薬局から調剤薬局に転職をする薬剤師でした。
上記については、薬剤師が働く職場で最も多いのが調剤薬局である事、パートやアルバイトの雇用形態でも転職しやすい事、ママ薬剤師や派遣薬剤師の受け入れが多い3つの理由が挙げられます。
その他、ドラッグストアから調剤薬局に転職する方も一定数存在します。
ドラッグストアでは配属店舗によって、残業の蔓延化や業務多忙を強いられる事があり、特に女性薬剤師は、妊娠や出産を期に、午前早くから時短勤務可能な調剤薬局へと転職を検討する女性薬剤師は多いです。
男性薬剤師の場合は、給料面から、病院や大手調剤薬局を経験をして、小規模経営の調剤薬局や、ドラッグストアへと年収アップを狙った転職活動をする方もいます。
もちろん中には年収を気にせず、病院薬剤師を続けている方も大勢います。
薬剤師の転職|どんな時に転職を考えるのか?理由やきっかけは?
薬剤師が転職を考える際に、どんなきっかけがあるのでしょうか。
人により理由は様々ですが、本項では代表的な事例を幾つか紹介していきます。
①:薬剤師を辞めたいと強く感じた時
薬剤師として、このままずっと仕事をするべきなのか?
薬剤師免許を取得して、敷かれたレールの上で働いていると、ふと、このように感じてしまう時もあるのではないでしょうか?
私の場合もそうですが、振り返ると、社会に出てからではなくて、薬学生時代にも同じように感じていた事がありました。
薬剤師を辞めたいと思う理由は、主に以下が挙げられます。
- そもそも薬剤師になりたくなかった
- 薬剤師以外の夢が見つかった
また、両親に勧められて薬学部に進学した人や、自分が目指す夢が高校卒業までに見つからないので、とりあえず将来が安定している専門職を目指していた方も多いでしょう。
以下の記事に薬剤師を辞めたいと考えた理由やその対処法などをまとめているため、該当する方はぜひ参考にして下さい!
②:薬剤師で辛く、大変だと感じた時
薬剤師の仕事は薬の種類や間違え方によって、利用者である患者さんの生命を左右させてしまう仕事です。
薬剤師業務のミスが原因で、職場を退職してしまう方は実際にいますし、薬剤師は常に神経をすり減らして、業務を行っています。
業務中、暑くもないのに嫌な汗が出てきて、自分は一体、このプレッシャーに耐えられるのかと思う事が何度もありました。
私自身、働く事は自体は全く嫌ではなかったのですが、自分が携わる事で、大きなミスを犯しそうになったり、周りの人に多大な迷惑を掛けた時は、薬剤師を辞めて、逃げてしまいたいと思う事が多かったです。
以下の記事に、薬剤師で辛いと感じた体験談などもまとめているため、そちらも合わせて参考にして下さい。
③:薬剤師に向いていないと感じた時
薬剤師に向いていないと強く感じた時に、人は転職を意識するようになります。
私は新人の頃、処方箋監査の抜けが多かったり、同期と比べて覚えが遅い事を自覚していました。そのため、多くの失敗をしてきましたし、本気で薬剤師に向いていないと考えるようになりました。
当時、私が薬剤師に向いていないと感じた背景は様々です。
- ミスが多くて職場の評価が低い
- 患者さんにも周りにも迷惑をかけている
- 人付き合いが極端に苦手
また、病院の組織の中でがむしゃらに働いていましたが、結果が出ずに自暴自棄になる事もありました。
以下の記事に薬剤師に向いていない方の特徴や改善方法をまとめているため、該当する方は、ぜひ参考にして下さい!
④:より高収入を得ようと考えた時
薬剤師は、高収入を得るために転職を考えることもよくあります。
私の場合は病院薬剤師として、5年間ずっと月収20万円前後が続いていました。
仕事量や責任が増えて、体調を崩しかけるなど、実労働と収入が合っていないと思うようになりました。
また、病院薬剤師の時は、家族との時間をあまり作る事が出来ませんでしたし、その上、妻の方が稼ぎが良く、私は焦りを感じていました。
昇給率は毎年1,000円程度の雀の涙です。
さらに、時々会う、大学時代の同級生と年収の話になると、「自分は一体何をやっているのだろう」と、自己嫌悪に陥る事もありました。
もちろん、仕事はお金だけが、全てではありませんが、豊かな生活を営むためには、私のように収入が転職を決意するきっかけになることが多いです!
他、薬剤師で高収入を得たい方に向けた具体的な方法を以下にまとめているため、合わせて参考にして下さい!
⑤:今の職場が暇すぎる時
勤務する職場が明らかに暇な場合、薬剤師はやりがいを求めて転職を考え始めます。
私は転職をしてから、ずっと同じ調剤薬局で働いていますが、正直、1年で業務のやりがいを失って、新しい仕事を求める状態になりました。
その職場は中抜けの休憩時間が約3時間もあり、毎日が同じ仕事の繰り返しです。
事件やトラブルがない事は良い事ですが、安定した毎日に慣れ始めると、暇だなと感じるのは、至極当然な人間の本質だと言えます。
私の場合は、中抜けの休憩時間が暇で、何か新鮮な事や、新しい経験をしてみたいと病院でアルバイトを始めるようになりました。
仕事を覚え始める新人薬剤師や、転職をして直ぐの薬剤師は、適度な緊張感の中、仕事のやりがいを見つけます。
しかし、上司がいない環境や、誰にも干渉されない立場の1人薬剤師の場合は、暇を持て余して心にポカっと穴が空いたような虚無感に襲われます。
もし該当する方は、以下の記事に薬剤師で仕事が暇な時の対処法を、実体験を元にまとめている為、ぜひ参考にして下さい!
人間的に成長が出来ない職場に入社すると、暇を体感しやすくなり、前向きな転職を意識する方が多くなります!
薬剤師の転職|成功のための20個のアドバイス!
本項では、薬剤師が転職を成功に導くための超具体的なアドバイスを、一挙紹介していきます!
薬剤師で転職に対して不安を持っている方、転職が上手くいかずに悩んでいる方は、ぜひ一読下さい。きっと悩みが全て解決するはずです!
①:履歴書をしっかりと書く
企業の人事担当は履歴書の中身を確認して、転職者の印象を判断しています。
そのため、私が転職をした際は、履歴書の中身をなるべく濃く記載する努力をしました。そして、現在勤務をしている薬局では、私自身、採用担当として、多くの履歴書を見ています。
履歴書でチェックされる項目は以下になります。
- 履歴書記載に落ち度はないか
- 職歴から人物像が見えるか
- 履歴書の内容を丁寧に記載しているか
会社のトップや人事担当は、過去に多くの履歴書を確認しており、記載が甘い履歴書に関しては一目で選別が出来ると考えて下さい。
例えば、学歴を正式名称で記載しているのか、職歴の転職歴を誤魔化していないか、働いていない期間がある場合は、どう記載をする人間なのかと、転職者が記載する一字一句に理由があると考えて、判断をしています。
次に、転職者が履歴書を書く際に、特に力を入れるべき項目は以下になります。
- 志望動機
- 経歴
経歴に関しても、丁寧な記載を心がけるのは大前提ですが、転職をする薬剤師が最も意識したいのは「志望動機」です。
一度、履歴書を確認する側の立場になってみて下さい。志望動機の欄に、熱意ある文章が記載されていたらどうでしょうか?
しかも、それがどこかの転職本に書いてあるようなマニュアル回答ではなく、自分で考えたオリジナルのメッセージの場合はどうでしょう。
転職希望者が転職をする会社の事をしっかりと理解をして、会社を選んでいると伝わりますし、なぜ他の会社ではなくて、御社なのかと、明確に伝わります。
以下の記事に、薬剤師の履歴書の書き方について詳しくまとめているため、合わせて参考にして頂ければ幸いです。
その他にも、履歴書を手書きにする場合は、文字の跳ねやはらい、句読点に関しても注意して記載しましょう!
②:やりがいがある職場か考慮する
転職をする前に、自身の今までの業務を振り返り、薬剤師としてどんな業務にやりがいや達成感を感じていたか考えてみましょう。
私の場合、前職の病院薬剤師時代に、患者さんに対してミスを少なくして医療を提供する事、先輩の仕事を徹底的にフォローする事を考えて、仕事に取り組んでいました。
そして、具体的には以下の事項に対して大きなやりがいを感じていました。
- 初めての学会発表を行って自己成長に繋がった
- 後輩教育を行って成長をしていく姿にやりがいに感じた
- 医師や看護師の他職種から頼りにされた
このように自分自身が体験をした仕事を振り返り、嬉しかった事を列挙して、1つ1つ自身のやりがいをイメージしていきます。
自分のやりがいを把握してから、職場を探す方が、確実にミスマッチを減らして、転職成功へと近付く事が出来ます。
もし、上手く思い浮かばない方は、以下の記事で、薬剤師のやりがいについて言及しているため、参考にして下さい!
どうせ働くのであれば、薬剤師としてやりがいを感じる会社を選択した方が、人生楽しく過ごせますし、自己成長にも繋がりますね!
③:未経験で転職する際は注意事項を把握する
未経験の職種に転職する際は、原則「新人薬剤師」として扱われます。
中途採用で期待をされていても、あなたは転職先では新人薬剤師です。自ら新人時代を思い出し、以下の注意事項に気を付け、転職活動をして下さい。
- 前職とは仕事内容を比較しないこと
- 一緒に仕事をする相手には敬語で話すこと
私は病院薬剤師から未経験の調剤薬局に転職をして感じた事があります。
それは、職種が異なると、前職における仕事の「当たり前」は通用しないという事でした。
例えば調剤業務1つ取っても、職場によって、錠剤の端数の取り方、輪ゴムの留め方など細かい規約や作法が異なります。
また、仕事を教えてくれる同僚が、仮に年下でも、タメ口で話す行為はしないで下さい。
謙虚で素直な薬剤師は、どんな職場でも重宝されますが、関係を築いていない状態の中途薬剤師は言動に注意をするべきです。
以下、薬剤師が未経験の職場に転職する際の注意点についてまとめているため、合わせて参考にして下さい。
チームワークを乱す薬剤師は嫌われるため、新卒のようにクリアな気持ちを持って転職活動に臨みましょう!
④:時間があれば転職セミナーにも参加する
大きなホールを貸し切って行われる転職セミナーに参加して、複数の企業を直接比較してみましょう。
転職エージェントを利用したり、知人から紹介は、多くても、1日に1社から2社までしか、見学や話を聞く事が出来ません。
しかし、転職セミナーに参加をすると、同日に調剤薬局、ドラッグストア、病院、企業などの様々な職種の働き方が聞けて、新しい発見と効率的な情報収集を行う事が可能です。
また、薬剤師業界の市場や、将来どんな薬剤師が求められるのかを現場で働いている薬剤師にヒアリングが出来るも魅力の1つです。
さらに、直接企業の採用担当と会話をして、社風や業界の裏話などを本音で話してくれる薬剤師と出会う事も、あなたにとって大きな財産になるでしょう。
以下の記事に、薬剤師の転職セミナーについて、詳しく記載している為、合わせて参考にして下さい。
選択の幅を広めるためにも、同日で複数の企業の話を聞ける転職セミナーに参加をして、納得できる転職先を見つけてみて下さい!
⑤:薬剤師の将来像をイメージして転職活動に挑む
3年後、5年後、10年後の3つのキャリアモデルを具体的にイメージしてから、転職活動を行うとマッチングしやすくなります。そのためには、以下の2点が必要です。
- 転職先のロールモデルを教えてもらう
- 転職先で自身のキャリアプランを実現出来るかどうかを考察する
ロールモデルの具体例を知るには、転職エージェントを利用して、同じような転職経験者の具体例をヒアリングする方法が1つです。
また、こちらから転職成功モデルをヒアリングすると、優秀なコンサルタントは、転職先の模範となるキャリアモデルを提示してくれます。
例えば、調剤薬局であれば、以下の質問をしてみましょう。
- 転職してから何年後に管理薬剤師になるのか?
- 管理手当てはどの程度上がるのか?
- 係長や部長の年齢や1日のスケジュール、どういった経緯で昇格をしたのか
など、聞きにくい質問を行っても全く問題ありません。
私の場合は2年間以内に管理薬剤師へ昇格し、5年間の勤務で年収モデルが700万円以上に到達させる職場など、具体的な数字を照らし合わせて転職活動を行っていました。
以下の記事に、薬剤師の将来について言及しているため、そちらも合わせて参考にして下さい。
5年、10年後の自分をイメージ出来る転職をしましょう!
⑥:第二新卒のブランドを効果的に使う
年齢を重ねて、複数回の転職をしている薬剤師は、製薬企業、CRO、公務員薬剤師、予備校の4つの職場へ転職をする事が難しいです。
理由は人気がある職種で、毎年薬剤師以外からも新卒者が入る職業になるからです。
しかし、新卒から3年以内の第二新卒の転職は、上記の職種でも転職のチャンスがあります。
なぜなら、第二新卒は会社から社会マナーを纏った即戦力で、雇用側は比較的安い賃金で、若手の労働力を確保出来、最もコスパの良い人材になるからです。
そして、第二新卒は新しい業種にもチャレンジしやすい人材です。
例えば、新卒で臨床経験を吸収して、第二新卒で予備校講師として活躍したり、現場目線を持った状態で地方の公務員として、業界を変える、やりがいある職業にも参入しやすくなるでしょう。
このように前職から市場の軸をズラして、自身の価値を上げる事が可能になります。
以下の記事に薬剤師の第二新卒について詳しくまとめているため、合わせて参考にして下さい。
薬剤師は第二新卒のブランドを前面に出すと、転職成功を掴み取る事が出来ます!
⑦:管理薬剤師を早めに経験する
管理をしていた店舗の広さや、共に働くスタッフの数にもよりますが「管理薬剤師の経験」の有無は、転職にプラスの影響を与えます。
私は多くの転職エージェントを利用してきましたが、コンサルタントから質問をされる中で多いのが「管理薬剤師の経験歴」でした。
管理薬剤師を経験をすると、人的マネジメントやクレーム対応などの能力が上がります。そのため、業界から一定の価値があり、転職活動において企業からメリットと判断されるケースが多いです。
若い年齢、特に20代から複数店舗のマネジメントをする薬剤師は魅力があるので、早期から管理薬剤師を経験しておくと、転職が成功に繋がりやすくなるでしょう。
その他、管理薬剤師を経験は、転職先で即戦力として期待されますし、年収50万~100万アップの交渉材料になり得ます。
以下、管理薬剤師の詳細についてまとめているため、合わせて参考にして下さい。
新卒から1年以内に管理薬剤師の経験をして、管理薬剤師経験者を欲している求人にアプローチをすると、待遇が一気に良くなり、キャリアアップしやすいでしょう!
⑧:認定薬剤師になり実績を作っておく
調剤薬局、ドラッグストア、病院勤務の薬剤師は、認定薬剤師になり、転職先に前職で取り組んだ実績をアピールする事と成功に繋がりやすいです。
特にかかりつけ薬剤師の制度が始まってからは、認定薬剤師を求める企業が増加をしています。
そして、職種にとっては、臨床現場で専門性を発揮する薬剤師に手当てを付ける制度も始まり、認定資格の取得が、明確なキャリアアップに繋がる時代が来ています。
例えば、日本調剤はがん薬物治療認定薬剤師や、他の専門的な認定薬剤師に対して、特別手当を支給して、認定資格のない薬剤師と給料面で差別化を図っています。
また、ドラッグストアのウエルシアもeラーニング受講をフォローして、論文と学会発表をしていく認定薬剤師を増やす取り組みをしています。
大切な事はコンサルタントに対して、認定薬剤師を取得しているだけでなく、取得後にどんな活動をして、会社の利益を増やしたのか、患者さんがどう変化したのかかと、過程を踏まえてを具体的なアピールをする事です。
以下、認定薬剤師について詳しく記載している為、合わせて参考にして頂ければ幸いです。
転職活動では、最低でもかかりつけ薬剤師の要件である、研修認定薬剤師になっておけば、効果的に転職先にアピールが出来ます。
⑨:経営に関する実績を作っておく
企業が求める人材は、会社に利益を生み出す薬剤師です。
損益計算表(P/L)、貸借対照表(B/S)を現場に落とし込むレベルの薬剤師はかなり貴重ですし、他の薬剤師と比べても大きく差別化が出来ます。
また、もしあなたが経営に関与していなくても、今まで自分が実践してきた「後輩育成」や「薬剤師の人間関係を良好に築くコツ」などの具体的なエピソードを伝えて会社に寄与した事を伝えるのもおすすめです。
転職先へ経営をフォロー出来る実績を伝えると、成功に近づくはずです!
⑩:在宅医療のスキルを習得しておく
日本は超高齢化社会へと突入して、薬剤師は介護や在宅医療の需要が増していくと予想されており、将来的には、在宅経験がある薬剤師は必須になります。
現在でもバイタルサインの経験がある薬剤師や、在宅医療の論文や学会発表など、臨床的にも学術的にも、活躍している薬剤師は企業からも一目置かれる存在になっています。
特にヘルスケア関連のITを導入している大手企業は、在宅医療を先行して取り組んでおり、上記の人材を欲しています。
薬剤師の在宅医療の詳細については、以下の記事にまとめているため、興味がある方はぜひ一読してください!
世間から需要がある「在宅医療」に力を入れている薬剤師は今後、企業から必要とされる存在となります。
⑪:SNSを利用して情報を集める
SNSを利用して企業情報を集めながら、転職活動を行うのも、薬剤師の転職を成功させるための秘訣の一つになります。
SNSで会社のアカウントや経営者と交流をして、職場見学のアポを取ったり、直接代表者と会う機会を作ってみましょう!
例えば、私は、TwitterやInstagramを利用して調剤薬局の代表や、個人の薬剤師とコミュニケーションを取っています。
特にTwitterでは個人の薬剤師と相性が良く、Instagramは会社の人事担当と広報担当と繋がれる可能性を秘めています。
つまり、企業の口コミを集めたければTwitterを運用して、会社の雰囲気を把握したり、採用担当と接触をしたいのであればInstagramを活用すると良いでしょう。
このように、全てを転職エージェントに委ねて、丸投げするのではなく、自分が気になる企業から、代表者のアカウントを調べて、積極的に交流してみると、思わぬ気付きや、企業のビジョンが見えてきます。
これからは個人の薬剤師に焦点が当てられて、現場で活躍をする時代です。積極的に企業情報をSNSで集めて、職場探しをしてみましょう!
⑫:面接時にチームワークの意識をしたエピソードを語る
いくら勉強が出来たり、臨床知識がある薬剤師でも、チームの輪を乱す人物は、内定獲得が出来ません。
そのため、チームワークを上手く実践でき、協調性の高い人物であることをアピールする必要があります。
薬剤師におけるチームワークとは、同じ会社で働く薬剤師同士、そして医療事務、ケアマネジャー、医師や看護師など、多職種と円滑なコミュニケーションを行える人材が該当します。
それらを踏まえ、例えば、以下のような具体的なエピソードを準備してみましょう。
- 服薬指導のコツを後輩に指導をして、毎年恒例の勉強会を実施した。
- 看護師やケアマネジャーと認知症カフェを開催する打ち合わせをした。
転職を成功させたい薬剤師は、チーム(組織)として、どのように会社に貢献出来るのかを、実績ベースでアピールしてみましょう。
⑬:理想の働き方と企業のビジョンをすり合わせる
自分が理想とする働き方と、企業が掲げるビジョンをすり合わせて転職活動をして下さい。まずは自分が求める働き方を紙に書き出して、項目毎に優先順位を付けてみましょう。
- 「休みがバラバラで体調を崩してしまった方」は完全固定休の会社を選択する
- 「通勤時間が片道1時間もかかる方」は自宅から徒歩圏内で会社選びをしてみる
このように、前職の不安を元に、理想の働き方を全てアウトプットする事がおすすめです。
その他にも、企業情報を理解するために、ホームページから投資家情報(IR)を調べる事もおすすめします。
企業のビジョンや将来性を確認して、福利厚生面や会社の取り組みまでチェック出来るからです。
転職先のビジョンを知り、自身が望む働き方に近くなるかどうかを妥協せずに考えて下さい。
⑭:コンサルタントに必ず転職先の質問をする
希望する転職先に対して、質問しにくい内容を、転職コンサルタントを介して聞き出しましょう。紹介会社は利用者の実名を出して質問を行いませんので安心です。
以下は、実際に転職活動時に、私がコンサルタントを介して質問をして頂いた内容の一覧です。
- 平均残業時間ではなくて、複数の店舗ごとに提示をして欲しい
- タイムカードで時間を管理しているかどうか(電子でもOK)
- 5年後、10年後にどんなキャリアモデルの薬剤師がいるのか
- 昇給率は勤務年数でどのように推移をするか
- 有給休暇の取得率をどれくらいか
- 他の企業と比べて特徴や強みは何か
- 代表や組織が最も達成したいビジョンは何か
具体性や数字を意識して、自分が働くエリアを中心に質問内容を考えると良いでしょう。
基本的に転職エージェントは、本気で転職を考えてくれる利用者に対しては、誠意を持って対応をしてくれます。逆に、多くの質問をした際に、協力してくれないコンサルタントの場合は、縁がなかったと諦めた方が無難かもしれません。
転職エージェントを利用する際は、コンサルタントを介して、必ず企業の質問をする事を忘れないようにしましょう!
⑮:職務経歴書を詳細に記載する
丁寧な「職務経歴書」を準備して、転職先へ提出しましょう。
現在、私は採用の面接官として、薬局の仕事を行っていますが、履歴書のみ提出する薬剤師と、履歴書と職務経歴書の2点を提出する薬剤師を比較すると、かなり印象が異なります。
実際に企業の立場に立って、丁寧に自己アピールをしているのは職務履歴書を記載している薬剤師の方です。
具体的に、職務経歴書に書くべき内容を以下にまとめたので、参考にして下さい。
「今までに行った具体的な業務内容を記載する」
例)「従事していました」よりも「1日〇件の投薬を行っていました」
「活かせる経験・知識・技術を箇条書きにして、見やすいレイアウトで記載を行う」
例)・訪問調剤経験歴5年 ・病棟業務歴3年など
「臨床現場を経験した薬剤師であれば、処方箋で扱ってきた診療科を記載する」
例)皮膚科の門前薬局にて100枚/日の経験歴
このように丁寧に職務履歴書を記載する事で、「企業目線の薬剤師」であると、転職先に良い印象を与えられ、採用後のミスマッチを減らし、適した職場で働く事が可能になります。
他の薬剤師があまり書かない職務経歴書だからこそ、丁寧に記載して、希少性の高い薬剤師である旨をアピールしましょう!
⑯:採用決済の力を持つ知り合いを作っておく
雇用の決定が出来る調剤薬局の代表や、病院であれば事務のトップや院長、薬剤師の部長クラスと連絡が取れる手段を作っておきましょう。
私は、前に働いていた薬局の部長や上司と連絡先を交換したり、他にもアルバイト先の病院長や、派遣先で知り合った調剤薬局の採用担当と、いつでも連絡が取れる体制を整えていました。
もちろん、採用決済のある方と知り合うことは、難しいと感じる方も多いはずです。
しかし、以下の方法で顔を広げやすくなり、コネクションを構築出来ます。
- 転職エージェントを介して職場見学を行う
- 単発派遣で複数の職場を経験する
- SNSで実名を出している代表にアプローチをする
- MSやMRに対して人材に困っている経営者を紹介してもらう
特に経営者と知り合いになると、快く職場見学を行ってくれて、直接現場を確認してから、納得をした状態で、転職を行う事が可能になります。
薬剤師の世界は狭い業界だからこそ、口コミや決済力の持つ人物とのコネクションが重要です。
⑰:パートで職場の雰囲気を把握してから転職を決意する
薬剤師のパートタイマーとして、時短勤務で職場の雰囲気を掴んでから、正社員に転職するのも1つの方法です。
実際に働くと、忙しい時間帯や異なる店舗の繁忙度など求人票には記載していない内容が明確になります。
特に、店舗数が多い調剤薬局やドラッグストアでは、先ずは負担が少ない短期間のパートからスタートをして、仕事の流れや人間関係を把握をして入社を決意する方が無難です。
パートとして入社をする際には、以下の項目を確認して下さい。
- パートから正社員へ雇用形態の変更は可能かどうか
- 社員の口コミを集めて実態を把握する
転職エージェントを介して交渉を行うと、数ヶ月間はパート勤務、その後に正社員を検討するなど、条件付きの転職活動を行う事も可能です。
いきなり正社員として転職するのではなく、パートから働く事でミスマッチのリスクを回避しつつ、転職活動を進められます!
⑱:派遣薬剤師で様々な職場を経験する
派遣薬剤師として様々な職場を経験して、視野を広げた転職活動をしてみましょう。
派遣薬剤師は給料が高いメリットの他にも、多くの薬剤師と出会えたり、理想の薬局を自分の目で探せる利点があります。
私は派遣薬剤師として、5店舗の調剤薬局を経験をして、企業選びのコツや社風の雰囲気を掴みました。
調剤薬局1つ取ってみても、管理薬剤師が門前の医師と密な連携を取っていて、毎日患者さんのために飲み合わせを、積極的に情報交換をしている素敵な薬局もありましたし、逆に、医療施設の調剤業務が殆どで、常に余製や一包化の業務だけをする薬局もありました。
このように、派遣薬剤師で様々な職場を経験すると、同じ職種の調剤薬局でも、様々な特色を持つ店舗がある事がわかり、視野を広げた状態で企業選びをする事が出来ます。
そして、派遣で出会う先輩薬剤師や一緒に働く薬剤師や医療事務さんの人柄を把握して働けるのも大きなポイントです。
現場の人と仲良くなっていれば、派遣先の職場に転職を決意しても、そのままの良い関係の状態で転職をする事が可能になります。
さらに派遣薬剤師は単発派遣として、1日からでも薬局で勤務する事が出来るので、3ヶ月間は長いと感じる方は、是非、1日からのスポットで複数の職場を経験して、パートや正社員へと転職を決めるのも1つです。
派遣薬剤師の詳細については、以下の記事に非常に詳細にまとめているため、ぜひ合わせて一読ください。
派遣薬剤師として、全国各地の職場を経験した後に、転職に踏み切るのも良い方法の一つですね!
⑲:面接はハキハキと話す
本気で転職を成功させたいのなら、面接時にハキハキとした会話を意識して下さい。
薬剤師業界は、面接が1発勝負になるケースが多く、第一印象の良し悪しで、転職結果に大きな差がでます。
そして、喋り方や面接時の印象は、コミュニケーション能力を判断する要素になる事が多いです。
面接官に質問をされて、変な返しをしてしまう薬剤師もいるかもしれませんが、それは、そこまで大きな問題ではありません。
それよりも、相手を不快にしない伝え方なのか、暗いトーンで話していないかを、しっかりと意識してください。
企業から一緒に仕事をしたいと思われるように、面接では「元気でしっかり会話の出来る薬剤師」という印象を与えられるように頑張りましょう!
⑳:転職経験者の口コミを参考にする
転職を成功させるには、企業のメリットだけを知るのではなく、デメリット情報もきちんと収集して、それを許容出来るかどうか、客観的に考察する事が必要になります。
例えば、福利厚生はどうなのか、昇給率はどのくらいか、休みや残業代はしっかりとしている会社なのかと、具体的に数値化を意識して口コミを調査すると良いでしょう。
また、転職経験者に話を聞くと、今現在の働いている職場に対しては、ネガティブな情報を言わない可能性もあります。
そのため、協力してくれた転職経験者の話を、全て鵜呑みにするのではなく、客観的に口コミを分析する様に心掛けて下さい。
このように、転職経験者の口コミを収集して、待遇面を数値化する事が、転職成功に近付くポイントの1つになります!
薬剤師の転職|16個の職場について注意点を詳しく解説!
本項では、薬剤師の職場別の転職状況を詳しく解説していきます!各職場に分けて説明するため、以下より、自身の興味がある転職先を参照して頂ければ幸いです。
- ①:調剤薬局薬剤師へ転職する場合
- ②:病院薬剤師へ転職する場合
- ③:ドラッグストア薬剤師に転職する場合
- ④:派遣薬剤師として転職する場合
- ⑤:製薬企業の薬剤師に転職する場合
- ⑥:医薬品卸の薬剤師に転職する場合
- ⑦:CROへ転職する場合
- ⑧:公務員薬剤師へ転職をする場合
- ⑨:契約社員の薬剤師として転職する場合
- ⑩:フリーランスになる場合
- ⑪:メディカルライターへ転職する場合
- ⑫:予備校講師へ転職する場合
- ⑬:漢方薬剤師へ転職する場合
- ⑭:企業薬剤師へ転職をする場合
- ⑮:離島薬剤師へ転職をする場合
- ⑯:スポーツファーマシスト資格を活かす職場へ転職をする場合
①:調剤薬局薬剤師へ転職する場合
調剤薬局は個人営業の1人薬剤師や家族経営で運営をしているところが多いです。
そのため、あなたが10年後、20年後とずっと働くのであれば、成長し続けている調剤薬局を選択することが重要です。
以下、調剤薬局を選択する際の具体的なチェックポイントになります。
- 調剤薬局未経験でも研修制度を充実させているか
- 毎年、店舗を拡大している調剤薬局かどうか
- 在宅医療や介護領域に強い会社かどうか
未経験の場合は、調剤薬局の仕組みから調剤報酬の保険制度、加算について、詳しくなければいけない業界です。
そのため、初めて調剤薬局に転職を考える薬剤師は、教育制度が整っている日本調剤やアインファーマシーズ、クオール薬局などの大手企業に転職をした方が、調剤薬局のスキルを吸収出来、おすすめです。
以下、調剤薬局へ薬剤師が転職する際のコツを別記事にまとめているため、合わせて参考にして下さい。
会社規模によっては教育担当の薬剤師がいない職場があり、キャリアアップが遅くなってしまう場合があるので、注意が必要です。
②:病院薬剤師へ転職する場合
病院薬剤師に転職する場合、他の職種に比べると、年収が下がる可能性が高いです。
私の友人で調剤薬局歴を3年間経験した後、病院に転職をした薬剤師がいますが、彼は年収が下がる事を承知の上で転職を行っていました。
具体的な金額は、調剤薬局薬剤師で額面500万円を貰っていましたが、転職をした病院では約50万円ダウンの450万円スタートになりました。
それぞれの基本給は、あまり変わりませんが、病院はボーナス支給額と家賃手当てが少なくなった事で、年収に差が出ます。
若い内は収入に目をつぶり、病院で感染対策やTDMなどの高度な業務を行えるのが病院薬剤師になりますが、転職時には、やりがいだけでなく、賃金に対してのバランスも意識する必要があります。
以下、病院薬剤師に転職をしたい方に向けて採用されるためのコツを記載している為、合わせて参考にして下さい。
③:ドラッグストア薬剤師に転職する場合
ドラッグストア薬剤師へと転職する際に、注意する内容は以下の2点です。
- 配属される店舗は休みの融通が効きやすいか
- 残業時間は適切かどうか
正社員のドラッグストア勤務になると、毎月土日休みが発生する事は稀です。
例えば、9連勤した後に平日休みが発生をしたり、別の月は、祝日は出勤、土日休みと平日休みの組み合わせになったりと、変則的なシフトになる事が多いです。
次に、勤務時間についてですが、平均的には「21時までの勤務する職場」や、「残業は月に10時間程度」になると場合が多いです。
しかし、店舗によっては、上記の倍以上の残業を強いられる事もあります。
また、ママ薬剤師に対しても、残業をお願いする店舗もあり、他の職種と比べて、拘束時間が長く、プライベートの時間を犠牲にする可能性が高いです。
より詳しいドラッグストア薬剤師の業務内容や、収入については以下の記事にまとめているため、合わせて一読頂ければ幸いです。
ドラッグストア薬剤師は、激務になりやすいゆえに、年収が高い職種でもあります。
④:派遣薬剤師として転職する場合
正社員やパートから派遣薬剤師へと転職を考えている方は、働き方のゴール地点をある程度イメージをして、転職を行う必要があります。
なぜなら、今後は薬学部の増設拡大からの薬剤師の買い手市場が始まる事、そして都心では既に派遣薬剤師の需要減少や時給の縮小が始まっているからです。
これは、派遣で生計を立てている薬剤師からすると、大きなダメージです。
特に家庭を作り始める30代の男性薬剤師は、いつまでも派遣薬剤師として勤務をする訳にはいきません。
体力がある内の30代までには、将来働き続ける明確な職場を見つけた方が不安が少なくなります。
上記より、派遣薬剤師として転職を考える時には出口戦略を考えてから転職をして下さい。
もちろん、派遣薬剤師の仕事は副業程度に留めて、自分の事業を行ったり、自分の夢を追い求めながら、派遣をするのは薬剤師ならではの時代に沿った働き方です。
このように、自分のライフスタイルに合わせた働き方が出来る点が派遣薬剤師の強みになりますが、将来的に40歳、50歳になるまで働き続ける職種ではありませんので、危機意識を持って転職を行う必要があるでしょう。
以下の記事に、派遣薬剤師について詳しくまとめているため、興味がある方は、ぜひじっくりとお読み頂ければ幸いです。
⑤:製薬企業の薬剤師(MR)に転職する場合
まず、製薬会社は早期リストラ化が起こっている現状では、転職者に秀でた実績があったり、人脈やコネを使わなければ、転職は厳しいと考えて下さい。
なぜなら、製薬企業は新人が毎年入社して来ますし、未経験の中途薬剤師を1から育てるのは、企業側の負担にしかなりません。
その他、製薬企業の研究職に就く場合は、博士号卒など学位がないと、選考基準から除外される点も考慮して転職活動をして下さい。
以下の記事に製薬企業の薬剤師(MR)の働き方や年収についてまとめているため、興味がある方は、合わせて参考にして下さい。
製薬企業の転職は、業界経験者でなければ20代後半の比較的若い年代でも厳しいです。
⑥:医薬品卸の薬剤師に転職する場合
他の職種から医薬品卸企業に転職をする場合は、年収が下がってしまう点と、薬剤師独特の業務が出来なくなる点の2点に注意をして下さい。
まず年収面ですが、転職エージェントが抱えている医薬品卸企業の求人を見てみると、年収400万円からスタートする求人が殆どです。
未経験での転職を考えているのであれば、基本的に一般大学生の新卒並みの年収になる事を注意してましょう。
近年、医薬品卸企業は、働き方改革による人事の見直しによって、残業時間が短縮しています。
営業所によっては、残業が殆どないところもあり、残業代による年収アップも期待する事が出来ません。
逆に言えば、ホワイトな環境の中、プライベートを充実させる事は出来るかもしれませんが、30代、40代の薬剤師で、他の職種から医薬品卸企業に転職を考えている薬剤師は、年収が下がってしまう点を受け入れる必要があります。
また、医薬品卸企業に勤める薬剤師は、調剤や監査、疑義紹介などの普段薬剤師が行っている業務をする職種ではありません。
特に、服薬指導など患者さんに直接医療を提供する業務がなくなるので、実臨床を忘れてしまう可能性を考慮して、転職をするべきです。
以下、医薬品卸の薬剤師の具体的な業務内容についてまとめているため、合わせて参考にして下さい。
もし仮に、再就職をして現場に戻る時には、ブランク明けの状態からスタートになるので、その点でも注意が必要です。
⑦:CROへ転職する場合
CROへ転職をするには、求人が発生するまで、辛抱強く待つ事と、第二新卒として転職する事の2点を意識して転職活動を進めましょう。
治験業界は薬剤師だけでなく、医師、看護師などの他職種からの転職者がいるので求人倍率が高いです。
私は過去にCROの求人があるのかどうか、そして、未経験でも転職は可能かどうかをヒアリングをしたのですが、未経験者では求人があったとしても、転職は厳しく、応募さえも出来ないのが実情でした。
このように原則CROは、新卒以外を多く受け入れていない事、他の職種からも転職希望があるので、未経験での転職は、ハードルが高くなっています。
以下の記事に、CROの業務内容についても詳細に記載しているため、どのような仕事か気になる方は参考にして下さい。
1回の転職相談で求人を見つけるのではなく、転職者が多い2月、3月まで辛抱強く我慢して長期の転職活動を行いましょう!
⑧:公務員薬剤師へ転職をする場合
公務員薬剤師へと転職を考える際は、年齢制限がある事を前提に転職活動を行う必要があります。
年齢制限について一覧にして、まとめたので、以下の表を参考にして下さい。
公務員試験の年齢制限 | |
---|---|
国家公務員 | 30歳 |
地方公務員 | 受験をする都道府県により異なる |
国家公務員である国家総合職や一般職、食品衛生監視官は、年齢が30歳を上限にしているので、規定の年齢になる前に公務員試験を受験する必要があります。
また、地方公務員試験を受験する薬剤師は、希望をする都道府県によって、年齢制限が異なる事をおさえておきましょう。
例えば、九州エリアでは29歳と若い年齢までの場合もありますし、東北エリアでは35歳でもOKな県もあります。
しかし、一般的に年齢が35歳以上になると公務員の年齢上限に達することが多いので、基本的には30歳になるまでに、情報収集をして、公務員試験を受ける決断をする必要があります。
以下の記事に公務員薬剤師のより詳しい情報についてまとめているため、合わせて参考にして頂ければ幸いです。
⑨:契約社員の薬剤師として転職する場合
契約社員へと転職する際には、雇用契約書に目を通す機会があるので、以下に記載をした項目を事前に確認するようにしましょう。
- 出勤時間
- 業務内容
- 残業の有無
- 異動や応援を行う内容なのか
- 残業がある場合には残業代は発生するのか
また、コンサルタントを介して契約内容を確認してもらったり、お試し期間として、数日だけ働いてから意思決定を行うなど、目先の旨味だけに囚われずに、職場体感してから決める癖をつけましょう!
以下、薬剤師の契約社員としての働き方について詳しくまとめているため、興味がある方はそちらの記事を一読頂けますと幸いです。
雇用契約書の不明点は必ずチェックをして、聞きにくい部分はコンサルタントを介して質問するのを、忘れないようにして下さい。
⑩:フリーランスになる場合
薬剤師がフリーランスへ転職する際に注意するべきポイントは以下になります。
- 受注先は景気に左右されにくい業界か
- ある程度の生活貯金を確保しているか
- 仕事を発注してくれる複数企業はいるのか
正社員からフリーランスになると、安定した収入が毎月入る訳ではありません。そして、ボーナスや昇給もなく、自分が仕事を取ってきた分だけが収益になります。
そのため、受注先からの注文がキャンセルになってしまうと、一気に収入が減る危険性があります。
そのため、仮に仕事を受注出来ない状態になった場合でも、数ヵ月の間、生活が出来る貯金を蓄えておく必要があるでしょう。
また、事前に複数の取引先を作っておくのも大切です。
以下、薬剤師のフリーランスの働き方について、具体例を交えて詳しく解説しているため、参考にして下さい。
会社に属したくないからと言って、無計画のままフリーランスになるのは、おすすめできません!
⑪:メディカルライターへ転職する場合
製薬企業のメディカルライター部署では新卒からの生え抜きが多く、中途枠の求人数は多くありません。
仮に、中途採用の内定をゲットしても、異なる部署に異動になる場合があり、製薬企業のメディカルライターの部署だけの転職を考えずに、一般企業やWebライター、出版社などの職種を広く選択をして、転職活動をする事をおすすめします。
また、中途採用はあくまでも即戦力を期待されるので、実績があるライターであれば、仕事を任せてもらえますが、1から教育をするのは難しい場合がほとんどです。
具体的には医療論文の構成を勉強したり、書き方、正しい文章構成を一通り実践して、正式なライティングの型が備わっていないと、転職を優位に進める事が出来ません。
また、本気でメディカルライターを目指すのであれば、一度、パートやアルバイトからのスタートをしたり、クラウドワークスやランサーズなどのライティングテストを受けて、Webで結果を残してから、社員を目指すのも1つです。
以下、メディカルライターの仕事について、非常に詳しく記載している為、興味がある方は参照してください。
メディカルライターは需要がありますが、薬剤師の専門性を活かした求人は多くないので、気を付けましょう。
⑫:予備校講師へ転職する場合
薬剤師の予備校講師は求人枠や中途採用枠が少ない点が特徴で、転職活動期間が長期になることが多いです。
例えば、薬学生向けの大手予備校である、薬ゼミを見てみると、基本的に、新卒のみの受け入れを行っています。
予備校講師は昔から薬学生に一定の人気があるので、中途の薬剤師にとっては、ライバルが多く、未経験での転職は、やや難しい業界になっています。
例えば、6月のボーナスを貰ってから転職を考えても、求人は発生しにくいですし、春先に社員研修を行う予備校は、転職のタイミングを冬に行うなどの転職時期をある程度考慮して、動く必要があるでしょう。
ちなみに、私の友人で大手予備校の講師をしている薬剤師に話を聞くと、臨床経験が豊富で、教え方が上手い病院薬剤師は中途採用の枠もあると言っていました。
また、これから求められる薬剤師の教師像は、薬学生に対して「実務」の範囲を教えられる方です。
そのため、予備校へ転職を検討している薬剤師は、座学だけでなく、臨床実技に関しても、知識や経験を深める努力をしましょう!
⑬:漢方薬剤師へ転職する場合
漢方薬局に転職する際の注意点は以下の2つです。
- 長期間、転職活動をする可能性があること
- 将来のキャリアを考える必要があること
漢方薬局は全国的に数が少ないので、お目当ての企業にタイミング良く、転職することは中々難しいです。加えて、個人経営をしている薬剤師が多く、求人が発生する事自体が珍しい特徴もあります。
また、漢方薬局に転職をした後のキャリアをイメージする事も大切です。
漢方薬局では、独立を考える薬剤師が多く、例えば、転職後何年で自分のお店を出そうとしているか、資金はいくら必要になるのかなど、人生プランをイメージしてから転職をすると良いでしょう。
以下の記事に漢方薬剤師の具体的な業務内容や、年収についても記載している為、合わせて参考にして下さい。
⑭:企業薬剤師へ転職をする場合
化粧品企業、食品メーカーなど、薬剤師の免許を必要とする企業の求人については、そもそも絶対数が少なく、いつでも募集を行っているわけではありません。
加えて、求人を募集していたとしても、採用枠は1名だけになる事が多く、周りの応募者と熾烈な争いをする可能性が高いです。
その他、転職時の年齢にも注意を払いましょう。
企業は福利厚生が充実していたり、都心や人口が多いエリアにも拠点があるので、若手薬剤師から人気がある職種です。そのため、40代からの転職は基本的に難しく、企業は第二新卒や30歳前後の薬剤師を好む傾向があります。
結果、薬剤師の売り手職種である調剤薬局や病院のような扱いを受ける事は少ないです。
企業へ転職を考える際には、面接対策などの事前準備を入念にしなければ、内定を獲得することは出来ません。
⑮:離島薬剤師へ転職をする場合
薬剤師として、離島に転職をする時に注意する項目は以下になります。
- 生活の質が下がる可能性がある
- 仕事のやりがいが制限される
離島暮らしは、休日にマリンスポーツや、ゆっくりとした時間を過ごせますが、流行りの物やネット購入品は直ぐに手に入りません。
また、仕事のやりがいにも注意して下さい。
離島によって最先端の医療を扱っていないところもあり、都心に比べると、実臨床を学べなかったり、事業を拡大するなどのスキルアップが出来ない環境がほとんどです。
リゾートバイトとして期間限定で勤務をするのであれば、問題ありませんが、離島永住を考えている薬剤師の方は、生活面と薬剤師のやりがいのバランスを考える必要があるでしょう。
以下、与論島で実際に働く薬剤師にインタビューした記事もあるため、興味がある方は一読下さい。
⑯:スポーツファーマシスト資格を活かす職場へ転職をする場合
スポーツと薬剤師業界の組み合わせはまだまだ市場が小さいため、スポーツファーマシストの肩書きを持って転職をしても、資格を活かした仕事に就けない事を理解して下さい。
全国を見ると、スポーツ選手から相談を受ける調剤薬局や病院はありますが、その絶対数は多くありません。そして、スポーツファーマシストの資格を活かして、マネタイズを確立をしている企業や薬剤師が少ないのが現状です。
現状は調剤薬局で一般業務を行いつつ、アンチドーピング活動を行っている薬剤師が大半で、スポーツファーマシストの資格を取得しただけでは、一気に年収が上がったり、生活が豊かになるなど、大きな変化を起こすことは難しいです。
以下の記事にスポーツファーマシストの詳細についてまとめているため、興味がある方は、一読下さい。
一方で、SNSでアンチドーピング活動の情報発信をしている薬剤師はいますし、今後はより需要が高まる分野です。
薬剤師の転職|失敗する理由や対処法は?
本項では、薬剤師が転職で失敗してしまう理由について、詳しく説明していきます。
転職活動が中々上手くいかない薬剤師は、自身に該当する箇所がないか、ぜひチェックして頂ければ幸いです。
①:ママ薬剤師がブランク明けの転職で失敗してしまう
ブランク明けのママ薬剤師は、家庭と仕事のバランスを考えて転職活動を行わなければ、職場選びに失敗します。
例えば、子供が熱発をして、帰宅せざるを得ない状態になった際、露骨に嫌味をいう上司がいたり、組織自体がママ薬剤師を歓迎していない場合、働くことを苦痛に感じるはずです。
そのため、ママ薬剤師が異なる職場に転職をする際は、以下を十分に気を付けるようにしましょう!
- 職場に自分の居場所はあるか
- 残業ない職場か、また業務負担は軽いか
- 薬局長はママ薬剤師の理解があるか人か
また、復帰する会社が同じでも、異なる店舗であったり、応援体制が頻繁に発生する職場の場合についても注意が必要です。
以下の記事にママ薬剤師がブランク明けの時にどうすれば良いかまとめている為、合わせて参考にして下さい。
ブランク明けのママ薬剤師が転職する際は、慎重に転職活動を進めましょう!
②:高齢の中途薬剤師が職場に馴染めない場合
チームの輪を乱すような高齢の薬剤師は、若手薬剤師から「仕事量が少ないのにミスが多い」、「やりたくない仕事をやらずに、わがままを言う」など、煙たがられる存在になる可能性が高く、転職に失敗をするケースが多いです。
そのため、該当する薬剤師は、常に謙虚な姿勢を持ち、職場でトラブルを起こさないように、慎重に働く必要があります。
また、面接においても、素行や性格は問題ないことをしっかりとアピールするように心がけて下さい。
③:短期間に複数回の転職をしている場合
年齢が20~30代と若く、2~3回程度の転職歴であれば問題ありませんが、短期間に複数回の転職を繰り返すと、失敗する可能性が高まります。
企業側は忍耐がない人材を、採用するのをためらいますし、仮にあなたの性格が問題がなくても、書類選考の時点で落とされます。
短期間の目安は、入社してから1年以内になり、最低でもその期間以上は同じ職場で勤務をして、次の職場を選ばないと、転職先から「不安要素がある薬剤師」という認識を持たれます。
また、短期間に転職を繰り返す薬剤師は「薬剤師免許があるから大丈夫」と楽観視している方が多いです。しかし、それは一般常識のある薬剤師に当てはまる内容です。
年齢が40歳を超えている薬剤師で、短期間に複数回転職をしている方は、書類選考の段階で断られる現実を理解しておきましょう。
④:自分の足で職場見学をしていない
自分自身で職場見学のアポを取る事は、非常に大切です。
転職先の職場を見学していないと、どのような雰囲気の中で自身が勤務をするのかをイメージする事が出来ません。
例えば、職場見学をすることで以下の情報を得られます。
- トラブルの引き金となるキーパーソンは誰なのか。
- 職場外のプレッシャーは何があるのか。
- 外回りや応援体制は多い職場なのか。
- 残業と休憩は適切か。有給休暇はどうか。
- タイムカードで出退勤は運用されているのか。
私が転職活動をした時には、訪問する時間帯をあえてずらして、気になる職場は、必ず2回見学しました。
そして、正社員ではなくアルバイトから働いて、1日の流れや雰囲気を掴んだ後、転職に踏み切りました。
求人票の情報では、正確に判断出来ない職場もあり、実際に自分の足を使って情報を集めた方が、転職の失敗リスクは下がります。
⑤:労働基準法が遵守されていないフラックな会社に転職してしまう
現在では、残業を原則行わないように、働き方の見直しを取り組んでいる大手の企業が多いです。しかし、薬剤師業界の中小の企業を見てみると、まだ労働基準法を度外視した職場も一定数存在しているのが現状です。
薬剤師のマンパワー不足が、原因の1つになりますが、転職を考える際には、過度に給料が高かったり、不自然に待遇が良い会社の場合は、甘い情報に惑わされず、慎重に企業選びをして下さい。
特に、以下の項目には注意する必要があります。
- 月に45時間以上の残業が日常的に行われている
- 管理職を理由に残業代が出ない
- 出産前や出産後の休暇を認めない
- 採用時と入社後の労働条件が異なる
転職先で、上記の項目に該当する場合、労働基準法を違反している可能性が高いです。
労働基準法を理解していない薬剤師は、会社の思うがままに使われてしまうため、十分に気を付けて下さい。
⑥:自意識過剰で周りが見えていない
転職後に失敗をする薬剤師は、前の職場が全て正しいと思っている方が多く、自意識過剰で周りが見えていない薬剤師が大半です。
しかし、例え前職で大規模な急性期総合病院働いており、調剤・監査業務だけでなく、抗がん剤やTPN、病棟業務など幅広く、薬剤師業務に携わってたとしても、転職後はゼロからのスタートになります。
特に、病院薬剤師から調剤薬局薬剤師へと転職をする場合は、診療報酬や加算に関しての知識がない場合がほとんどで、新人同様の扱いを受けることを覚悟しましょう。
前職で周りから信頼を集めていた薬剤師でも、転職後は気持ちを改め、謙虚な姿勢を貫く事が大切です。
⑦:自分の得意分野を把握していない
転職を考える際に、自分の得意な事、苦手な事を把握して、就職先にアピールをしないと業務のミスマッチが発生しやすくなります。
実際に、私は他職種とのコミュニケーションが得意で、逆に細かい作業が苦手な薬剤師でした。
そのため、紹介会社にも自身の長所と短所をわかりやすく伝えた上で、企業とのマッチング精度を高めました。
現在、転職をした薬局では、マネジメント業務や採用担当を兼任し、外の薬局や企業とも交流をする仕事を任せられています。
極端に言えば、私は苦手な仕事、やりたくない仕事を避けて、転職活動をしていました。
このように、自分自身の強みを理解して、得意分野が伸びる職種へと転職すると、失敗のリスクを回避しながら働く事が可能になります。
やらない事リストを作成してみたり、仕事における優先順位を整理したのちに、転職エージェントの自己分析シートを利用したりと、自身の長所と短所を、客観的に把握する事ができますよ!
⑧:薬剤師の人間関係が劣悪な職場に転職してしまう
パワハラやセクハラ、そして、職場いじめが横行している職場に転職をしてしまうと、ストレスが蓄積し、出勤する事が辛くなります。
私も経験がありますが、一度上司から嫌われてしまうと、朝、顔を合わせてることさえも億劫になり、同じ空間で仕事をするだけでも、苦痛を感じます。
逆に、理解がある職場だったり、部署異動を行える職場では個人を守る体制を整えています。
しかし、パワハラをしている人に決裁権があったり、家族経営規模の職場に転職をしてしまうと、異動自体も難しくなり、人間関係の悩みを抱えたまま、苦しい思いをしなければいけません。
以下の記事に薬剤師の人間関係について詳しく言及しているため、該当する方はぜひ参考にして下さい。
⑨:模擬面接などの面接対策を事前にしていない
上記したように、調剤薬局や病院、ドラッグストアの場合は、基本的に1回の面接で合否が決まります。
そのため、面接対策の事前準備が不十分であると、本番の時に上手くアピールすることが出来ず、内定を獲得することが難しくなるため、面接対策には特に気を使いましょう。
予め面接官が行う質問を予想しておけば、ある程度の余裕を持った対応を行う事が可能です。
また、転職エージェントを利用すると、コンサルタントが過去に聞かれやすい質問を集めていたり、転職先の代表がどのような人柄なのかを把握した状態で面接に挑めます。
利用者が本気で転職をしたいのであれば、コンサルタントを介して、模擬面接をする事も大切です。
⑩:好条件の求人を求め過ぎている
転職で待遇を良くしたいと考えるのは一般的ですし、至極当然な事です。
しかし、あまりに市場の基準とかけ離れた待遇を求めると、転職エージェントや転職先から痛い目に合い、転職が失敗へと進みます。
希望をするエリアの基準を把握する事が大切ですし、年齢が伴っていなかったり、経験値が十分ではないのに年収1000万円の求人を転職エージェントに紹介してもらおうとする行為はNGです。
まずは適正の年収価格や条件を紹介会社からヒアリングをして、上限をしっかりと理解してから、転職活動を行ってみて下さい。
薬剤師の転職|登録すべき転職サイトを一挙紹介!
①:薬キャリ
薬キャリは、全国各地から様々な職種と雇用形態を見つける事が出来る、薬剤師向けの転職エージェントです。
特徴として、正社員、パート・アルバイト、契約社員、派遣薬剤師の各雇用形態ごとに、専門性を持ったコンサルタントが在籍をしていて、スピード感のある求人紹介が魅力になっています。
また、要望のヒアリングは基本的に電話越しで行う紹介会社なので、直接、コンサルタントと会って話すのが億劫な薬剤師にも、向いているエージェントでした。
そして、薬キャリ最大の特徴は、ママ薬剤師を応援する姿勢が強い点になります。
福利厚生の面や、仕事のやりがいなど、ライフバランスを考慮して、女性のコンサルタントがママ薬剤師に適した雰囲気の職場を提案してくれます。
まとめると、薬キャリは以下の薬剤師に向いた転職エージェントと言えます。
- 今直ぐに転職を検討している方
- 好条件の職場を探しているママ薬剤師
以下の個別記事に、薬キャリの詳しい評判についてまとめているため、興味がある方は一読頂けますと幸いです。
また、薬キャリの公式サイトについては、以下になります。
②:ファルマスタッフ
コンサルタントが転職先に同行して、薬剤師目線の求人探しをしてくれる、満足度の高い転職エージェントです。
また、業界の動向に詳しいコンサルタントが在籍していて、現在現場で求められている薬剤師のスキルや、将来的に持っておくべき認定資格などの情報を、他の紹介会社よりも、多く教えてくれたエージェントでした。
その他にも、ファルマスタッフの求人は、正社員やパートだけでなく、派遣薬剤師や契約社員の多様な雇用形態を用意出来る点も嬉しいです。
以下、ファルマスタッフの詳細について、個別記事にてレビューしているため、興味がある方は一読下さい。
また、ファルマスタッフの公式サイトについては、以下になります。
③:ファーマキャリア
現在の住んでいるエリアから最も最適な求人をオーダーメイドで提案をしてくれる薬剤師特化型の転職エージェントになります。
年収面、プライベート面、キャリア面などの要望から、コンサルタントが好条件の求人を見つけてくれる点が最大の特徴です。
私はファーマキャリアを利用して、年収700万円、休みが完全週休2日制、在宅医療も行っている将来のキャリアも申し分ない、調剤薬局求人を見つける事が出来ました。
他のエージェントでは、年収か休み、どちらかに絞って探さないと、条件を満たす求人は見つかりませんでしたが、ファーマキャリアのコンサルタントは、最も条件が良い求人を、何度でも諦めずに探してくれました。
以下、ファーマキャリアの詳細についてまとめているため、参考にして下さい。
また、ファーマキャリアの公式サイトは以下になります。
利用時にお目当ての求人がなくても、コンサルタントが自ら転職先に交渉をして、理想の求人になるように調整をしてくれた点も印象深かったです。
④:アプロドットコム
アプロドットコムは、派遣の求人が見つかり次第、応募をしないと埋まってしまう程の、人気の紹介会社になっていて、実際に私は時給3,800円の派遣求人を紹介してもらいました。
また、派遣薬剤師の雇用形態が細かく分かれていて、1ヶ月勤務から3ヶ月、そして、単発の1日からだけ勤務する働き方を選択出来る点が魅力です。
このように、スポットで勤務をする雇用形態は現在の働き方に合っていますし、薬剤師のライフスタイルに応じて、求人を用意出来る点は、他の紹介会社にないアプロドットコムの強みです。
- 薬剤師以外の夢を追いかけている人
- 副業で1日からお小遣い稼ぎをしたい人
など、目的に応じた働き方をしたい薬剤師におすすめです。
アプロドットコムの詳細な利用体験談については、以下の記事を参考にして下さい。
派遣薬剤師を経験したい薬剤師にとっては、登録をしておいても損はないエージェントと言えます。
まとめ
ここまで読んで頂き、ありがとうございます!
本記事では、薬剤師が転職をする時に考える内容を全てを書きました!
薬剤師は転職がしやすい職業ですし、選択肢も多いです。その分、本気で悩みますし、情報収集や職場見学など、行動をした分だけ成功するのが薬剤師の転職だと思っています。
安易に考えず、ミスマッチを減らしていけば、誰でも、自分に合った職場は見つける事が出来るでしょう!
本エントリーが少しでも、薬剤師の転職を考える人に届き、熱意を持った転職をする手助けになれば、これ以上嬉しいことはありません!
それでは、また!
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