今回は薬剤師の中でも、未経験の方が転職する時に注意すべき事や、転職先で成功するためのコツについてまとめました!
今働いている職場が嫌になり、他職種へ転職を考えている薬剤師の方は、実際に現役薬剤師である私の体験談も踏まえた記事になっているため、ぜひ参考にしてみて下さい!
以下、目次となります。
薬剤師が未経験で転職を考える際に注意するべきポイントは?
未経験で転職を考えている薬剤師が注意するべきポイントはいくつもあります。今回なその中でも特に気を付けてもらいたい点についてまとめました!
①:年収は下がるのか
製薬企業勤めであった方、公務員薬剤師で病院勤務ではなかった方、大学の教員だった方など薬剤師免許を取得していても、薬剤師の現場仕事を経験していない方は一定数います。
薬剤師歴がないのに、転職を考える時に、先ず自分の年収に関して考える方が多いはずです。一般的に未経験であれば、新卒の年収からスタートする場合が多いので、病院薬剤師であれば年収400万円前後、調剤薬局であれば年収450万円程度、ドラッグストアでは480万円程度になると考えた方が無難です。
実際に複数の転職エージェントに対して、私の経歴である病院薬剤師歴5年から調剤薬局に転職する場合を相談してみた事があり、病院の経験があるので、年収を上げてもらう事は可能ですかと尋ねた事があります。
結果は病院以外の職場であると未経験扱いになり、病院で役職者であったなどアピール出来るポイントがなければ難しいと言われた事がありました。
現場では即戦力を求めているので、調剤が出来るからと言って、業種の経験が無い場合は年収が下がるかもしれないと頭に入れておくと良いでしょう。
経験者であれば年齢と実績を伝える事が出来るので、年収アップの交渉をコンサルタントの方はしやすく、年収ベースを少し上げる事が出来ます。
職業別に考えると、高年収の製薬企業に勤めていた薬剤師の場合は、年齢が30代以上で未経験のジャンルに転職すると、年収が下がる可能性があると注意しておきましょう!
②:前職と比べて忙しい職場か
忙しさだけの理由で、転職を決心する事は実は少なく、忙しさに加えて人間関係や、仕事内容の些細な出来事で転職を決意するケースが多いです。
しかし、せっかく人間関係が悪くて転職を決めたのにも関わらず、転職先の人柄ばかり気にして労働条件を見落としてしまう可能性があります。
未経験者は、転職先が忙しいかどうか入ってみないと分からないと思うかもしれませんが、求人票を活用して、前職と比べて休憩時間は取れるのか、残業に関して、長くなりそうかなど、自分自身の判断基準を用意しておいて、比較してみる事をおすすめします。
未経験だからどんな環境にも耐えようと考えるのではなく、転職をしてから失敗しない為にも、月の残業時間などを明確にして、数字で把握しておくと良いでしょう!
③:管理者の人柄はどうか
直属の上司に当たるかもしれない方、個人経営の職場であればオーナーである方や、現場を取り仕切っている管理薬剤師など、職場における役職者の人柄は掴んでおきたいポイントになります。
実際に私も店舗の管理者と合わなかった経験があり、未経験者が転職をする時に1番ネックになる内容です。そのため、決められた店舗で働く事が決定しているのであれば、自ら勇気を持って、会話を仕掛けて、管理者の人柄を知る事も大切です。
たとえ、会話が出来なくても、顔付きや雰囲気で自分に合うか合わないかは、判断出来るはずです。
また、長く働きたいと考えている方は、店舗を束ねる管理者や経営を担う管理者など細かく分けた上で、判断してみるのも良いでしょう。
実際に転職前に管理者と会うと、その職場についてより深く知ることが出来ます。
④:役職が直ぐに付く職場ではないか
薬剤師の職場で特に中、小規模の病院は人気が低い傾向です。そういった職場では20代、30代の薬剤師が薬剤部長としての肩書きを持っていて、責任を負っている職場もあります。
大手企業であれば未経験者の転職で、入社後直ぐに役職が付くことはありませんが、規模が小さい職場であると、転職してから半年後くらいで現場のトップになってしまうケースもあるので注意して下さい。
仕事に励む事が出来ると、前向きに考える事が出来る方は良いのですが、そもそも現場のトップになってしまった理由が、転職後に前任者が突然辞めた、トップがキャパオーバー過ぎて辞めてしまったなど、ネガティブな内容であると、転職者には辛い仕事が降りかかることになります。
特に、肩書きは立派になっていますが、年収は新人並みで、仕事は山の様にあると考えると非常に大きなストレスです。
薬剤師の場合、未経験者でも規模が小さい企業に転職すると、急に大きな責任が振ってくるかもしれないことを知っておきましょう!
⑤:年齢は同年代が多いか
未経験者の方は、働く職場に同じ世代の割合がどの程度いるのかを、一度考えてみて下さい。
ある新設された病院では、薬剤師の平均年齢が50歳代と偏っているケースがあり、逆に小規模薬局で次々に店舗を増やしている勢いのある薬局だと、従業員に全体の年齢が若い傾向があります。
製薬企業に長年勤務し、全く調剤経験がない方が、若手ばかりのエネルギッシュな職場に転職すると、どうしても居心地が悪くなってしまいます。
転職エージェントごとの対応で異なりますが、私は店舗を指定して、店舗の人数と平均年齢を聞く様にしていました。特に、上司となる相手の年齢には注意して、転職を考えた方が無難でしょう。
転職してから気の合う同年代が居なかったと悩まない様に、下調べはしっかりしましょうね!
⑥:同じ未経験者で活躍している方はいるか
転職先の実績を探る方法で、過去に自分の様に薬剤師未経験者を雇った事があるかどうかを気にして下さい。また、大手であれば、人事に対して、転職者が入った後にどのようなキャリアプランを積んだかと聞いてみましょう。
答えられない様であれば、40歳未経験者のモデルなど具体的な年齢を提示して聞いてみて下さい。実際に、自分を同じ様な道を進んでいる未経験の薬剤師がいれば、自分が転職先で活躍するイメージが掴みやすくなります!
自分と同じタイプの薬剤師が、今でもその転職先で活躍してるかどうかを考えて質問してみると良いでしょう!
未経験の薬剤師が転職先で成功するための方法は?
せっかく苦労して入った職場で失敗はしたくないですよね!では、薬剤師が転職先で成功するためには、どうすれば良いのでしょうか。
本項では、そのコツについて、具体的に説明していきます!
①:事前にマニュアルを手に入れる
職場によっては業務マニュアルを完備していて、大手企業ほどマニュアルに沿って仕事を行っている事が多いです。そのため、転職前にマニュアルを手に入れて、先に勉強しておく事は社会人の心得の1つです。
マニュアルを手に入れる為には、内定が決まったと同時に、人事担当に直接聞いてみても良いですし、転職エージェントのコンサルタントから伝えてもらう方法もあります。
熱意ある態度を否定する企業は、そうありませんし、逆にやる気があると思われるので、未経験だからこそ、積極的に1から学ぶ姿勢を心がけましょう。
小規模な企業であれば、マニュアルなどの資料がない場合がありますが、事前に薬の棚の配置を勉強したいので、写真を送って頂きたいと切り返したり、職場で用いる電子薬歴の取り扱い書コピーをお願いしてみましょう!
もちろん、社内の物であれば取り扱いには十分注意をしましょうね!
②:仕事の優先順位の説明を受ける
未経験者の視点から考えると、薬歴を記載する事を優先するべきなのか、調剤に専念すべきなのか、1つの仕事に対してどれだけ時間を当てるのが正解なのか、仕事の優先順位が本当に分からない場面が出てきます。
そのため、最初に仕事全体の優先順位の説明をしっかりと受けると、理解が早まり、現場で活躍する事が出来る様になります。
もし、転職先で教える人が居ない場合は、仕事の現場を最も理解しているベテランを見つけて、職場の導線や最短距離で仕事をこなす術を真似する事が、優先順位を覚える近道になります。
自分に仕事が与えられた時に、時間と行動を意識して優先順位をつけて仕事を行う癖をつければ、未経験でも、転職先で役に立つ人材と思われるはずですよ!
③:管理者だけでなく現場で働く方とも会話をする
未経験者こそ医療事務さんや一般薬剤師と積極的に会話をしてみましょう!
未経験者だから話せる愚痴や職場の裏話まで聞ける様になると、現場の仲間として受け入れられたと認識する事が出来るはずです。
注意点としては、愚痴に関しては、強く同意してしまうと取り返しの付かない事になる可能性があることです。そのため、同意したか、していないかくらいの曖昧な態度で場をやり過ごし、中立的な立場になる事を心がけましょう。
会話をする時も、基本的に相手を肯定して、気持ちの良い会話を行う様に意識します。
その姿勢を継続すると、未経験者に対して、職場のしきたりを教えたいと思うスタッフが必ず歩み寄って来るはずです。
また、仕事の話ばかりしていても距離が近づかないため、業務終了後には、やや砕けた会話を試みると良いでしょう。
基本的な事ですが、仕事中にゲラゲラと笑わない様に注意をして実践してみて下さい!
④:研修制度が整っている職場を選ぶ
未経験で、転職エージェントを活用する際には、研修制度の有無を聞くと成功に繋がりやすいです!
研修制度が充実している代表的な企業は、各職種の大手になりますが、調剤薬局であれば、地域に特化した中規模薬局でも研修制度が整っていますし、ドラッグストアでは基本的に未経験者でも研修担当の薬剤師が在籍しています。
また、大学病院は教育にも徹底していて、手厚い研修制度がある点もおさえておくと良いでしょう。
しかし、中規模の病院の場合、人手が足りておらず、研修制度が思ったよりも整っていない事があるので、その点だけは注意しておきましょう。
1からしっかりと学びたいと考えている方は、大手で、研修時間の枠をしっかりと確保している企業を中心に求人を探してみて下さい!
⑤:仕事に入る前に予習を必ず行う
未経験者だけでなく、新人薬剤師にも言える内容になります。
仕事の時間外でも未経験者は準備をしておくべきであり、仕事の通勤中の隙間時間や、早く職場に到着すれば始業までの時間を業務の復習に使いましょう。
業務が開始する前に、仕事全体の流れをイメージしておく事は、スムーズに仕事を進める事に繋がります。また、周りから見ても仕事を覚えようとしている事が伝わり、好感が持てます。
未経験者は調剤棚の配置が最初は分からないと思いますので、先ずは薬の位置を正確に把握する事をおすすめします。
基本的ではありますが、調剤棚をスマホで撮影さえしておけば、自宅でも確認する事が可能です。また、仕事の優先順位を一覧を自分で作成して出勤前に確認するだけでも、ミスが大きく減ります。
社会人として当たり前の行為ですが、早く1人前になれる様にコツコツと復習を行えば、確実に未経験者でも転職先で成功出来ます!
⑥:誰にでも謙虚な姿勢を貫く
王道な内容で、年齢を重ねると共に意識したいコツの1つになります。誰でも一時的には謙虚な姿勢を行う事は出来ますが、徹底する事は中々難しいです。
薬剤師業界では年下の上司と仕事を行う場面も出てきますが、要所でタメ口を使用してしまう未経験者の方が一定数います。
私も経験があり、未経験者である定年を終えた薬剤師の方が敬語無しで突然話をする場面があり、謙虚な態度が出来ない彼の姿に、私自身も積極的に会話をしたくないと感じたことがあります。
転職して間もない内は、どんな相手に対しても謙虚な姿勢を貫く事が、第1印象を良くするポイントです。教えて貰った内容に関しては、感謝を言葉にしてみたり、相手から少しでもギブされたら、丁寧にこちらからも返す事が大切です。
前職で地位が高かった方ほど、転職先では肩書きは関係ない事を再確認して、謙虚な姿勢で挑んでみましょう!
⑦:経験者から見て評判が良い職場で働く
地元で働く薬局同士の特徴を知っていたり、内部事情にやたら詳しい薬剤師が存在したりと、薬剤師の業界は非常に狭い世界で成り立っています。
そのため、自分が転職したい職種の経験がある知り合いの薬剤師がいるのであれば、ぜひ、職場の評判を聞いてみましょう!
先ずは周りの職場情報を集めて、評判の悪い職場の選択肢を潰します。薬剤師の経験歴が長ければ長いほど信憑性があり、特に地元に根ざしている調剤薬局で働く薬剤師に聞く事がおすすめになります。
経験者から企業の情報を集めて、見えてこなければ転職エージェントを活用し、詳細な情報を仕入れる事も出来ます。先ずは実際に働いている現場薬剤師の声を参考にしてみると成功に近付く事でしょう。
経験者が語る、口コミや評判はとても重要です!
未経験の薬剤師を受け入れている職場は?
未経験の薬剤師を受け入れてくれる職場は、どのようなところがあるのでしょうか。
本項では、具体的な職場について、様々な視点から説明します!
①:大手調剤薬局
全国各地に店舗を出店している大手調剤薬局では、未経験である薬剤師でも積極的に採用をしています。過疎地域で人気がないエリアに関しては、人材が不足している為、薬剤師の資格持ちであれば、特に問題なく転職する事が可能です。
しかし、薬剤師業務が未経験という事で、待遇が新卒と同様に扱われるので、年収と階級は1番低いところからスタートする事を頭に入れておきましょう。
多くの企業が入社してから、数ヶ月はみっちりと研修してくれるので未経験者にとっては安心して薬剤師のスキルを吸収する事が出来ます。
転職時には全国勤務かエリア限定勤務かを選択するのですが、未経験だから全国勤務にしなければいけない訳ではありませんし、仮に全国勤務コースで働いたとしても、後からコースの変更は可能ですので、未経験者でもキャリアを見据えた選択が出来る職場になります。
ちなみに私の場合、病院薬剤師を5年間経験して、調剤や監査など薬剤師のスキルがある事をアピールした後に、調剤薬局では未経験になるのかと質問した結果、調剤薬局未経験者として扱われると言われました。
薬剤師としての知識やスキルがあった場合でも職種が異なると未経験者となるので注意しておくと良いでしょう!
②:ドラッグストア
ドラッグストア業界の多くが東証1部上場の企業なので、未経験者でも働く環境が充分に用意されています。こちらも大手調剤薬局同様に、未経験者であると年収、階級ともに原則1からのスタートになる事を念頭に転職を考えて下さい。
ただし、年収に関しては他の職種と比べても高いので、例えば病院薬剤師勤務で役職が付いていない方が、ドラッグストアに転職をすると年収は上がる事が多いです。
現場に出ると店舗数が多く、エリアによっては早めから管理薬剤師や薬局長に昇進するので、やりがいは充分にある働き方になるはずです。
今後もドラッグストア市場は拡大していく業界なので、その点でも魅力的ですね!
③:友人が経営している調剤薬局
人脈のある薬剤師であったり、年配の薬剤師で同級生が薬局経営をしている場合は、スムーズに転職する事が可能です。
メリットとしては、未経験でも比較的に待遇を交渉しやすい点が挙げられますが、デメリットとして、職場が合わない場合でも、辞めにくい点が挙げられます。
成功のポイントとして、友人同士で合っても、経営者と従業員の間を壊さないようにしましょう。知り合い程度の仲で留めておく事で、ビジネスだと割り切って仕事を行う事が可能です。
友人の認識のまま仕事を行うと、金銭のやりとりが絡んだ場合に関係に亀裂が入ってしまう恐れがあるため、注意が必要です。
人によっては、友人が経営している調剤薬局よりも、友人が紹介出来る知り合いの調剤薬局を探すのも1つの手だと言えます!
④:地方エリアの慢性期病院
病院薬剤師で人気の職場は大病院や大学病院の急性期病院です。
人気がない病院として、地方の過疎地域の慢性期病院になり、薬剤師の人数自体少なく、是が非でも薬剤師獲得を目指しています。
時に診療科が限られている慢性期病院では、急性期病院よりも症例が少なく、偏った知識になってしまう為、病院で働くメリットを感じる事が出来ません。そのため、常に求人をしているのにも関わらず、薬剤師が入ってこない慢性期病院は多いです。
病院も即戦力の人材を求めてはいますが、人気がない病院ほど未経験でも採用されやすいので、エリアと条件を絞って職場を選ぶ事もポイントの1つになります。
未経験の薬剤師から転職するには厳しい職場は?
未経験の薬剤師が転職を考える際に、やはりどうしても厳しい職場がいくつかあります。本項では、それらについて記載していきます。
①:製薬企業
未経験からの転職は非常に厳しい職種であり、研究職、MRともに経験がないと原則転職不可能と考えた方が良いでしょう。
実際に当時病院勤務歴5年目であった私が、製薬企業への転職をコンサルタントに相談をした事がありますが、そもそも求人も少なく、直ぐ人材を欲している訳はない点を説明されました。
背景には、MRの資格の有無も大きいく、未経験者であれば、MRの資格は持っていませんし、取得する為に、認定試験をパスしなければいけません。
企業が欲している人材は即戦力であり、独り立ちするのに時間がかかる未経験者は避ける傾向にあります。
未経験者は会社のコネがあるなど、余程の事がない限りは、製薬企業へは転職出来ないと考えた方が無難です。
②:人気の急性期病院
新卒の入社希望者が多い人気のある急性期病院であったり、専門薬剤師が多く、日本のトップ層である病院、大学病院は原則、未経験で転職する事が難しいです。
人気のある病院は転職エージェントを利用しなくても、自然と人材が集まって来るので、病院自身がそれらに頼らずに人材を集める事が出来ています。
つまり、未経験者が転職エージェントに相談したとしても、紹介する求人がない場合が多いです。また、求人情報を見ても、ネームバリューが強い病院の情報は少なく、有名な病院では、転職ルートの確保が難しいです。
内部から薬剤師の紹介を通じて、中途で入る薬剤師はいますが、既に病院薬剤師として実績がある方など、やはり即戦力が求められる事を肝に銘じておきましょう。
中規模以下の急性期病院であれば、転職エージェントでも紹介する事が可能なので、人気の急性期病院と、その他病院との違いを知っておくと職場探し無駄を省けるはずです!
③:派遣薬剤師
働く先の職種によりますが、未経験の中でも調剤、投薬を全く経験をした事がない薬剤師であると、派遣薬剤師として上手く働く事が出来ません。
派遣薬剤師は一定期間、時給換算で働かなくてはいけないので、企業側からしてみれば、1日でも研修期間を設けたくありませんし、紹介会社としても現場で直ぐに稼動出来る様な薬剤師を紹介しています。
1つの企業でずっと調剤や投薬を行っていた薬剤師ではなく、複数の企業、店舗、様々な処方箋を扱った事がある万能な薬剤師が派遣として適格な人材になります。
仮に調剤や投薬を行った事がない未経験者が、派遣先の現場に出ても、周りが教えている時間もない忙しさですし、臨機応変に動かなければ通用しない仕事です。
派遣薬剤師には急募の求人もありますが、紹介会社も派遣登録している薬剤師リストからしっかりと人選を行います。現場の経験がない薬剤師は優先して入る事が出来ない場合があるので、注意が必要になります。
④:CRO
CROとは、臨床試験機関における治験コーディネーターの仕事になり、薬剤師の中では病院に勤務する方の中で少数存在しています。
結論から言うと治験に関わる仕事を行った事がない薬剤師の場合は、転職は非常に厳しいです。
私が30歳になる前に転職エージェントにCROとして転職する事が出来るかどうかと尋ねたところ、難しく紹介出来ないと言われた事がありました。
求人では治験関連の転職求人を良く見かけますが、治験は医師、看護師、薬剤師はもちろんですが、資格がない方でも治験の業務に携わる事が可能で、新卒からの人気も比較的に高い職業です。
企業側は未経験者を雇うよりも、新人を1から育てた方がメリットが大きいと踏んでいますし、治験関連の経験がない薬剤師がほとんどなので、限られた方しか転職が出来ない職種になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
未経験からの転職は不安になる事が多く、勇気のいる行動だと思います。私も病院薬剤師から調剤薬局に転職しましたが、求められるものや仕組みも病院時代と、全く異なるので初めは四苦八苦していました。
その体験から考えた、注意点と成功へのコツを少しでも参考にして頂ければ幸いです。
本記事が、薬剤師として新しい一歩を踏み出す力になれたら嬉しく思います。
それでは、また!
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