薬剤師は日本中に浪漫を届けたい

現役薬剤師が、薬剤師の転職、仕事、バイトを語るブログ。他スポーツやゲームなど趣味も書きます。

薬剤師が企業へ転職するには?成功のための6個のコツを紹介!

f:id:kikuo1005:20191107233026p:plain

今回は、薬剤師が企業へ転職する際に、気を付けるべきことや、成功のための秘訣について、詳しく解説していきます。

 また、具体的な職場についても解説するので、合わせて参考にして下さい!

以下、目次となります。 

目次

 

企業への転職を考える際に薬剤師が注意するべきポイントは?

さて、製薬企業や、医薬品卸企業などへ転職を考えている薬剤師は、どんな点に注意して転職を行うべきなのでしょうか。

以下では、気を付けるべき点について、具体的に解説していきます。

①:求人の絶対数が少ない

転職エージェントが抱える企業の求人数は、調剤薬局やドラッグストア、病院の業種と比べると、非常に少ない事実を理解しておきましょう。

大手の転職エージェントでも、調剤薬局の求人数が約45,000件なのに対して、一般企業の求人数は約600件と、全国を探しても少なく、レアな働き方である事がわかります。

薬剤師免許を持たない方も多く勤務していて、薬剤師の在籍が少ないのが一般企業です。

企業の中には薬剤師でなければ、品目を管理出来ない職場もありますが、全国的にも店舗数は多くありません。

企業に入りたいと考える薬剤師は、選択出来る会社数が限られる点に注意をして、転職活動に臨まなければいけません。

②:地方の求人はさらに少ない

関東や関西の都市部には、薬剤師の企業向けの求人枠があり、中途での転職も可能です。

しかし、人口が少ない地方や、アクセスが悪い僻地には、そもそも企業向けの求人が出ない傾向があります。

例えば、比較的人口の多い、愛知県などの中規模都市でも、企業の中途求人はほとんどありません。

地方に求人が中々出ない理由は、古株がずっと企業から離れない事や、そもそもオフィスも少ないことが挙げられます。治験企業や化粧品関連を扱う会社も、東京や大阪に多いため、求人に空きが出るのも、それらエリアに限られます。

地方に住んでいる薬剤師で、企業に転職を考えるのであれば、引っ越しも視野に入れる必要があります。

③:転職後は給料が下がる場合がほとんど

調剤薬局、ドラッグストアから企業へ転職を行うと、転職して直ぐは、年収が低くなることがほとんどです。

具体的な年収を示すと、新卒薬剤師の調剤薬局の年収が、約500万円前後であるのに対して、企業は400万円台からのスタートになります。

前職が一般企業で、同じ業界へと転職を考えているのであれば、スキルや経験によっては、年収アップが見込めます。

しかし、多くの薬剤師は調剤薬局やドラッグストアの勤務になるので、企業へ転職した時の生活水準や、支出をしっかりセーブ出来るのかなどを考慮し知恵、転職活動に臨むべきです。

年収以外の理由で転職を考えた方が無難です!

④:未経験の高齢であると転職は厳しくなる

製薬企業に転職を考えるのであれば、特に注意が必要になるポイントです。

未経験であるだけで、選考から外れるケースもあるので、業界の経験者であるかどうかは1つ境界線と言えるでしょう。

私も過去に製薬企業の中途採用に応募を試みた事があるのですが、MR未経験で、MRの資格を1から受講しなければいけない理由も重なり、転職エージェントから応募資格がないと、伝えらました。

製薬企業から見ても、転職時の年齢が40代を超えていて、業界未経験であれば、中途採用よりも新卒を採用したいと考えるはずです。

その他の企業も同様で、未経験かつ、ある程度の年齢を重ねていると更に転職が厳しくなります。

他のメーカーや医薬品卸企業であれば、未経験であっても、応募する事自体は可能ですが、適切な年齢でなければ、転職が上手くいかないことを知っておきましょう。 

⑤:面接で落とされても諦めない事

基本的に薬剤師の獲得に困っている調剤薬局やドラッグストア、病院では、滅多な事がない限り、面接で落とされる事はありません。

年収を高めに交渉してしまったり、求められる業務内容から大きく逸脱をした態度や、行為を面接時にしなければ、問題なく内定を貰えます。

しかし、企業への転職を考えている薬剤師は、運とタイミングが悪ければ、面接で落とされるケースがあります。

なぜなら、製薬企業や医薬品卸企業については、人材不足で困っているところは少なく、何より、薬剤師以外の方も応募するため、ライバルが多いからです。

そのため、「薬剤師だから職に困らないだろう」と考えている方は要注意です。

企業への転職では、落とされても、常に前を向いて転職活動を行う精神が大切になります。

 

薬剤師が企業への転職を成功させるための6個のコツ!

f:id:kikuo1005:20191107233047p:plain

①:年収ベースの交渉は行わない

企業が求める年収から、大きく年収を上げるような交渉を行わない事がポイントです。

また、未経験での転職であれば、なおさら年収には目を瞑りましょう。

例えば、面接官から年収の金額に関して、会話が出るまでは、口に出さずにいる事がコツになります。

さらに、本気で転職を成功させたいのであれば、年収に関して問われても、1からのスタートでお願いをする姿勢を貫いた方が成功しやすくなるでしょう。

未経験は新卒同様の扱いになることを認識をして、1からのスタートで転職活動に望んで下さい。

②:MSに相談してみる

私自身や病院薬剤師時代の上司が行った、転職活動方法になります。

薬局で勤務をしていると、各医薬品卸のMSが職場によく訪問します。

その際、ストレートに「会社で薬剤師が足りていないところありますか?」と聞いてみましょう。

MSの役職や勤務年数は高い方がより良いのですが、どんなMSでも自分の勤務している店舗に関しては人的欠員を把握しているので、「DIの薬剤師がコロコロ変わります」「ウチの店舗ではないですけど、空きはあると思いますよ」などと、何かしら回答を貰えるケースが多いです。

病院時代の上司は、ずっとDI業務に着任していて、医薬品情報の分野の経験を活かし、医薬品卸から引き抜きに合いました。

今でも医薬品卸企業のDI担当として働きながら、活躍しています。また、MSはその他のメーカーとも交流が盛んなので、情報収集にはもってこいの人材です。

上手くMSと会話が出来る関係になって、情報を集める事がポイントになります。

③:契約社員やパート、アルバイトの雇用形態から転職活動を行う

企業の転職で、契約社員やパート、アルバイトから勤務をして、正社員を目指す方法もあります。

転職エージェントの求人を見てみると、企業の正社員求人は募集はないけれど、1年単位の契約社員や、パートタイム労働としての求人であれば、今すぐに用意出来るケースがあります。

どうしても正社員にこだわりがある方は、難しいのですが、薬剤師であれば、転職に失敗をしたとしても、再び調剤薬局や病院に復帰する事が出来るので、企業に勤めたいと強く思うのであれば、雇用形態に目を瞑り、転職活動するのも1つです。

雇用のチャンスは契約社員やパートの方が多いですし、薬剤師であればダブルワークの働き方も視野に入れても良いかもしれませんね。

④:転職エージェントに3社登録をする

企業系の求人はレアなため、複数の転職エージェントに登録をして、コンサルタントに条件を伝えておくと、効率よく情報を集める事が可能です。

3社と記載しているのは、あまりに多くのエージェントに登録を行うと、コンサルタントから頻繁に連絡が入ってしまい、対応が億劫になってしまうからです。

おすすめは、積極的な提案をしてくれるエージェント2社と、希望条件が出た時にだけ連絡が貰えるエージェントを1社に絞って登録をする事です。

希望する会社名まで伝えられると良いのですが、「おすすめの企業があれば、メールを送って欲しい」と、コンサルタントに伝えてみて下さい。

ちなみに転職の意思が明確でなければ、コンサルタントの対応が遅くなるため、条件に当てはまる求人があれば、直ぐにでも転職に踏み切れる事も合わせて伝えるべきでしょう。

企業への転職は日頃から情報収集をしておく事がポイントの1つと言えます。

⑤:第二新卒の薬剤師はその強みをアピールする

企業への転職活動は年齢が若ければ若いほど、優位に進められます。

特に、一度就職をして、数年で転職をする第二新卒の薬剤師は、企業に関しての選択肢の幅が広いので、転職が成功する確率も高いです。

具体的には新卒で1年以上3年未満勤務をしていて、年齢が30歳を超えない薬剤師を指します。

企業からみると、初めての転職である事や、社会人としての最低限のマナーを吸収している事、これから会社にとって、長期的な勤務が期待出来るメリットが挙げられます。

若くてアグレッシブな第二新卒の薬剤師は、企業からも好まれる傾向があります。

⑥:ハローワークを活用する

あまり転職エージェントが肌に合わなかったり、電話だけの対応が気になる薬剤師は、ハローワークに直接足を運んでみるのも、方法の1つです。

ハローワークでは、一般企業の求人も多く扱っている上に、自分のペースで転職活動に臨めるメリットが挙げられます。

また、エージェントのコンサルタントのように、無理な勧誘をしないのもおすすめと言えるでしょう。

休職中で時間がある薬剤師は、転職エージェントを利用しつつ、ハローワークでも、企業の求人を探してみても良いでしょう!

 

薬剤師が企業で働く際の具体的な職場は?

f:id:kikuo1005:20191107233102p:plain

①:医薬品卸企業

全国に営業所が設置してある場合が多く、薬剤師としてDI業務に携わったり、医薬品管理業務を行う職場になります。

新卒でも一定数薬剤師を集めていますし、ボーナス時期後を狙って転職活動をしてみても良いかもしれません。

転職エージェントでも求人が発生する場合はありますし、私の上司のように、仕事繋がりで紹介をしてもらい再就職を行う事が出来る職場になります。

具体的な医薬品卸の企業については、以下の記事にまとめているため、合わせて参考にして下さい!

②:製薬企業(MR)

新卒や第二新卒で就職が出来る職場です。MR未経験であると、転職の難易度が上がります。

内資系製薬企業から外資系製薬企業へと転職をする薬剤師は、比較的成功しやすいですが、それ以外の場合、年齢が30歳を下回っていたり、出会いの運がないと、転職は厳いでしょう。

また、MRでなくても、DI業務、学術担当や研究職も同様な扱いになります。

以下の記事にMRの具体的な仕事内容についてまとめているため、そちらも合わせて参考にして下さい!

製薬企業を狙うのであれば、入念な準備をしてから転職に挑んで下さい!

③:化粧品関連企業

化粧品を扱う企業で、化粧品開発や薬機法に準じた品質管理の仕事を行います。

大手ほど開発に力を入れていますが、転職時には博士号の取得や学生時代の研究でどんな専攻を受けてきたかなど、研究での実績を問われる場合が多いです。

新卒が優遇されているため、中途で求人が発生する事は非常に稀ですが、品質管理部門の求人は、開発部門よりも発生しやすいので狙い目です。

正社員の雇用形態もありますが、契約社員の求人も出てくるので、常に情報収集をしておく必要がある職場と言えます。

④:治験関連企業

CRC(治験コーディネーター)として、多職種と臨床試験に関する仕事を扱う職場です。

正社員求人だけでなく、契約社員やパート、アルバイトの雇用形態での求人も発生する点が特徴として挙げられます。

また、正社員は未経験であると、転職が厳しめになりますが、第二新卒や年齢が若ければ転職を成功させる事も十分可能な職場です。

薬剤師以外にも看護師やその他の業主から複数応募が集まるので、面接時の印象やアピール方法も大切になる職場と言えます。

 

薬剤師が企業で働く際に利用するべき転職サイトは?

f:id:kikuo1005:20191107232953p:plain

①:マイナビ薬剤師

大手転職エージェントで、薬剤師に特化をした老舗の紹介会社になります。

親切丁寧なコンサルタントが、複数在籍しているメリットに加えて、調剤薬局やドラッグストア、病院以外の会社も扱っている点を理由に選考しました。

他にも、一般企業に対しての理解が、他のエージェントに比べて深かった点を評価しています。

また、自己分析が出来るツールで、客観的に自分に向いている職業や働き方を一緒になって考えてくれて、将来を見据えた職場探しをしてくれる企業です。

マイナビ薬剤師の詳細については、以下の記事も合わせて参考にして下さい!

転職初心者が1番最初に利用したいエージェントになります。

②:メディプラ薬剤師

製薬企業の求人に特に強い紹介会社で、薬剤師も利用出来る医療特化型のエージェントです。

しつこ過ぎないコンサルタントで、ストレスなく求人を見つける事が可能です。また、正社員や契約社員、パートの雇用形態の求人を扱っている点も特徴です。

薬剤師の業界ではあまり馴染みがないかもしれませんが、製薬企業に転職をしたい方や、その他メーカーを希望する方にとっては利用して損はありません。

以下の記事に、メディプラ薬剤師の詳細な利用体験談について記載しているため、参考にして頂ければ幸いです!

③:ファルマスタッフ

企業への転職初心者が、利用後に満足できる、一押しエージェントです!

コンサルタントとの距離感も近いので、疑問に思ったら何でも質問をしてみましょう。

また、DI業務を行っている企業や、治験関連企業の求人も発生する事があるので、常にチェックしておくと良いでしょう。

以下の記事に、ファルマスタッフの評判についてまとめているため、ぜひ一読して頂ければ幸いです!

見学の際に、コンサルタントが現場まで同行してくれる点が特徴です!

④:薬キャリ

薬剤師からの認知度が高く、全国どこでも求人を探す事が出来る大手転職エージェントです。

強みはスピード感ある求人手配と、地方でも手が行き届いている求人数の多さです。

雇用形態は正社員だけでなく、パート専属のコンサルタントもいるので、利用者の働き方に応じて紹介を行ってくれます。

初めて電話をして、電話中に求人を紹介してくれた点は、特に魅力に感じました。

以下の記事に、薬キャリの利用体験談についてまとめているため、ぜひお読み頂ければ幸いです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

薬剤師の企業への転職は、調剤薬局やドラッグストア、病院への転職に比べるとハードルが高くなりがちです。

しかし、転職する前の準備をしっかりと行う事で、少なからず周りのライバルよりも賢く、優位に転職を行えるはずです。

様々な働き方が出来る薬剤師だからこそ、企業への転職や就職は検討しても良いと、記事を書いて感じる事が出来ました。

本記事が、少しでも、企業への転職を考えている薬剤師に響いてくれたら、嬉しく思います。

それでは、また!

 

他、薬剤師の転職関連エントリーはこちらです!