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薬剤師の第二新卒は転職に不利か?成功のための秘訣を語る!

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今回は、薬剤師の第二新卒について、その定義や、転職のメリット、デメリットを詳しく説明してきます。 

 薬剤師で第二新卒の時期にあり、今後の働き方について悩んでいる方は、ぜひ参考にして頂ければ幸いです!

以下、目次となります。

目次

 

第二新卒とは?定義について説明!

第二新卒は「新卒で入社してから3年未満」が一般的な定義になります。

薬剤師において、3年間という期間は、仕事を覚える期間や、ある程度の仕事を任せられたりする期間です。

また、企業によりますが、調剤薬局やドラッグストアでは、新卒からおおよそ3年で、管理薬剤師の役職へと、上がるケースが多いです。 

厚生労働省発出の、若年者雇用を取り巻く現状を見てみると、第二新卒者の定義が、企業によって異なる旨が記載されています。具体的には、

  • 各企業の中で第二新卒の定義がある場合は、その企業の定義に従うものする事
  • 企業に定義がない場合は、学校卒業後おおむね3年以内の者を指す事

といった、2つのパターンが定義になります。

薬剤師は留年や浪人がなく、ストレートで国家試験に合格した場合でも、25歳から新卒社会人のスタートになります。したがって、仮に企業が第二新卒の定義を定めていなかった場合、28歳までが第二新卒の定義と言えます。

しかし、薬学生の中には、留年したり、浪人をして年齢が高い方もいるので、年齢だけでは、第二新卒を判断出来ません。

そのため、薬剤師の業界でも、一般的な考えと同じく「新卒から3年以内の求職者」が概ねの定義と言って差支えないでしょう。

 

薬剤師における第二新卒の転職について!メリットを語る!

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第二新卒の薬剤師が転職する際に得られるメリットについて、本項では解説していきます!

①:転職先に困らない

第二新卒の薬剤師は、どの職種に対しても一定の需要があり、場所を選ばなければ、就職先に困る事はありません。

なぜなら、国家資格の薬剤師でなければ、務まらない仕事が多くあり、全国に需要が多数存在しているからです。

また、何より、未来がある第二新卒の転職を拒否する企業は少ないです。

例えば、倍率が高い人気のエリアで、第二新卒で年収450万円で働きたい薬剤師か、40代の薬剤師で年収800万円を希望する薬剤師では、企業はどちらを選択するでしょうか?

答えは、火を見るよりも明らかですね!

人気のエリアでも、企業の要望に沿った若い薬剤師は貴重です。そのため、どの業界でも幅広く選択できる点が長所と言えるでしょう!

②:入社するタイミングが自由

薬剤師の第二新卒のメリットとして、次の職場に移るタイミングを、自由に選択出来る点が挙げられます。

私の実体験になりますが、入社する日を退職日の翌日にして、生活が困らないように、入社タイミングを確定させてから転職手続きを行いました。

また、知人の薬剤師は退社後にゆっくりと時間を掛けて、転職先を選択したので、半年間をアルバイトで生計を立てながら、新卒と同じ4月から入社しました。

このように、入社するタイミングを好きに決められるので、例えば、冬のボーナスを貰ってから退職して、春口に入社を決めても良いかもしれません。

また、急ぎの場合は、登録してから数日後に面接を行ったり、1週間以内に入社をする事も可能です。

③:好条件の職場を発見出来る

第二新卒の薬剤師であれば、新卒の時よりも、好条件の職場を見つける事が可能です。

例えば、収入面で悩んでいる新人の病院薬剤師の場合は、調剤薬局やドラッグストアに転職をすれば、殆どの場合、年収がアップします。

また、年収ではなく、やりがいを求めている方の場合、キャリアを積むスピードが遅くなりがちな大手企業に対して、中小の調剤薬局に転職することで、基本的な薬剤師の業務に加えて、人事や経営戦略など、マルチに経験を積む事も出来ます。

さらに、休みを重要視する薬剤師の方は、完全週休2.5日制の正社員の求人も見つけることもできます。

このように、好条件の職場を探しやすい点は、第二新卒の大きなメリットと言えますね!

④:異なる職種にチャレンジ出来る

薬剤師の第二新卒の強みとして、異なる業界の仕事にチャレンジ出来る点が挙げられます。

例えば、調剤薬局を経験してから、医薬品機器メーカーの営業マンになったり、転職会社のコンサルタントや、不動産業の職場に踏み切る薬剤師もいます。

また、新人MRから、実臨床を肌で経験して、薬剤師のやりがいを再確認するために、調剤薬局やドラッグストアに転職する方も一定数存在します。

このように、薬剤師の資格を持っていると、他の業界に対してトライしやすく、仮に思っていた仕事と異なる場合でも、再び医療の仕事に戻る事は可能です。

医療系だけでなく、様々な仕事に興味がある第二新卒の薬剤師には、メリットが大きいです。

 

薬剤師の第二新卒は転職に不利か?デメリットを語る!

メリットの裏には、必ず欠点が存在します。第二新卒の薬剤師が転職する上で、デメリットになるポイントについて、本項では解説します!

➀:年収アップが難しい場合がある

同じ職場に3年間勤務をしてから転職をしても、企業によっては年収がアップしないケースがあるので、注意が必要です。

例えば、大手調剤薬局である、日本調剤アインファーマシーズは、中途採用を募集しているものの、毎年多くの新人薬剤師が入社するので、第二新卒から転職をしても、大きな年収アップは望めません。

なぜなら、大手企業は一律で年収相場が決まっているので、即戦力があったとしても、年収はアップの交渉に応じる事がないからです。

そのため、大手企業に関しては、転職後、年収が上がるのではなく、下がる恐れもあるので、注意しましょう。

②:新人扱いからスタートになる可能性がある

第二新卒は即戦力として、バリバリと現場で活躍をするイメージがありますが、医療を扱う業界では、企業によって細かな規則があり、新人同様の扱いを受ける可能性があります。

例えば、前職で学んだ服薬指導の方法や、調剤の順番、監査の順番など、ある程度自分の中で流れが決まっている事項についても、企業によっては、また1から組織の規則に遵守する必要があります。

特に、大手企業はそれが顕著であり、マニュアル制度がしっかりと整っている反面、働き始めは臨機応変に動けないデメリットがあります。

さらに、新人からのスタートになるため、年下の管理薬剤師の下で、働かなければいけない場面も出てくるかもしれません。

③:研修制度がない会社がある

私の後輩は、第二新卒の転職の際に、大手企業からスタートアップの小規模な調剤薬局に転職をしましたが、中途研修がないだけでなく、入社後直ぐに、研修制度を作る側になったパターンもありました。

このように、忙しい職場や個人企業に転職を行うと、第二新卒が必要以上に、期待されてしまい、トラブルに巻き込まれてしまう場合があります。

特に、教育担当のいない小規模企業や、家族経営の調剤薬局では、研修制度がないケースもあり、働きながら仕事を覚える事が多いです。

1年目の薬剤師が転職をする際には、研修環境の充実具合を確認した方が良いでしょう。

④:忍耐がないレッテルを貼られる

薬剤師の業界は、3年目以内の離職率が多い企業もあります。決して第二新卒で転職をする事が、忍耐力のなさに結び付く訳ではありません。

しかし、それら背景を鑑みずに、職場には、「新卒から3年以内に転職を行う薬剤師」について、「嫌な事があると直ぐに辞めてしまう薬剤師」というレッテルを貼りたがる方がいるため、注意してください。

経験則になりますが、特に、出身大学や年齢を執拗に聞いてくる職場の方には、気を付けて対応した方が良いでしょう!

転職経験がなく、ずっと同じ店舗で働く高齢の薬剤師ほど、レッテルを付けがちです。

 

薬剤師の第二新卒が転職を成功させるためのコツ!

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第二新卒の薬剤師が転職を成功させるための秘訣について、実際に転職を経験した現役薬剤師の私が詳しく語っていきます!

ぜひ、参考にして頂ければ幸いです!

①:どんな薬剤師になりたいのかを明確にする

薬剤師のやりがいを求めるのか、年収重視で働きたいのか、プライベートを充実させたいのかなど、次の職場で、どうなりたいのかを、転職前に明確にしておく点が大切です。

仮に専門薬剤師になって、他の薬剤師よりも専門的な領域を学びたいという目的を掲げたのであれば、専門薬剤師を輩出出来る病院を選択する必要が出てきます。

また、残業が一切ない働き方を希望するのであれば、転職先を事前見学して、転職を行った方が良いでしょう。

理想とする薬剤師像になりやすい第二新卒だからこそ、戦略的に転職を考えて、先ずは自身がどんな薬剤師になりたいのかを、明確する必要があります。

②:市場価値が上がっている企業を見つける

薬剤師業界における市場価値が上がるであろう企業の特徴は、以下になります。

  • オンライン服薬指導に力を入れている企業
  • 地域の在宅医療に特徴を持つ企業
  • 大手企業の中でもポジティブなニュースが上がる企業
  • 中小企業の中でも1年単位で店舗数を拡大している企業

今後はますます、ネットを介しての医療が拡大していくと予想されるので、「オンライン」「IoT」をキーワードに市場価値が上がるような企業を、注目すると良いでしょう。

また、規模が小さい企業でも、売上を着実に増やして大きくなっている会社は実際にあります。企業の成長スピードを数字で見るようにして、市場価値を高められる薬剤師になると、第二新卒の転職も成功に近付きます。

大手企業については、オンライン服薬指導や、新しい取り組みにチャレンジをしている企業がおすすめです。

③:ポジティブな退職理由を伝える

仮にネガティブな理由で、前職を退職した場合でも、転職先の面接時では、前向きな理由を考えて退職理由を伝えて下さい。

例えば、管理薬剤師と関係が悪くなり、職場内のいじめが原因で退職を決意したとします。いじめが不可抗力で、理不尽だったとしても、素直に転職先に伝えると、採用担当者は一体どう思うのでしょうか?

厳しい見解になりますが、第一声は「いじめられる何かがあったかもしれない」と、考えてしまいます。

そして、「同じトラブルが起こった場合に、今回と同じ事を繰り返してしまうのでは?」と危惧してしまうかもしれません。

面接の際に、退職理由は基本的に聞かれる内容になるので、事前に回答を用意しておく事が大切です。

薬剤師の人間関係が辛くて、退職してしまった第二新卒の薬剤師でも、「新しく会社でチャレンジをしたい」、「様々なスタッフと意見を出し合いながら、謙虚に働きたいと」、言い回しを変えて、ポジティブな退職理由を伝える事がベターです。

④:前職の仕事内容が、次の職場でどう活きるのかを熱弁する

第二新卒の薬剤師は、経験も浅いので、大きな仕事を任せられないかもしれません。

しかし、どんなに些細な事でも良いので、会社の為になった事、会社で一緒に働く人に対して、役に立った事、一緒に働く人間が嬉しくなるエピソードを意識して、積極的なアピールをした方が、交渉も上手くまとまります。

例えば、第二新卒の薬剤師は「同期のフォローをして、時間通りに業務を終わらせた」、「結果的に同期も積極的に仕事を行うようになった」など、会社に対してプラスになる会話をするとグッドです。

本当に内定を貰いたい企業を受ける場合は、会社があなたに何を求めているのかを、事前にリサーチをする必要がありますが、前職から学んだ事を、次の職場でどう活かせるのかを、まとめて説明をすると、転職の成功が見えていきます!

 

薬剤師の第二新卒が転職の際に利用するべきサイト!

①:マイナビ薬剤師

第二新卒の薬剤師が1番最初に利用したい、薬剤師向けの転職エージェントになります。

転職先を紹介するだけではなく、コンサルタントが親身になって、相談に乗ってくれる点や、キャリアシートを用いて、自分がどんな働き方を望んでいるのか、客観視出来る点がメリットです。

より詳しいマイナビ薬剤師の評判や利用方法については、以下の記事にまとめているため、ぜひ参考にして頂ければ幸いです!

どんな薬剤師になりたいのか迷っていたり、将来のキャリアプランが決まっていない第二新卒の薬剤師に向いたエージェントです。

②:リクナビ薬剤師

複数の店舗を同時に見学する事が出来る、大手転職エージェントになります。

転職先に対して第二新卒である強みをアピールをしてくれたり、詳細な求人票から面接対策まで手厚いフォロー体制が整っている点が魅力です。

パートやアルバイトに求人も申し分ありませんが、病院、ドラッグストア、調剤薬局やその他の企業の正社員として、長期目線で転職を考えている薬剤師は、利用する価値があります。

リクナビ薬剤師のより詳しい口コミや利用方法については、以下の記事を参考にして頂ければ幸いです!

③:ファルマスタッフ

大手調剤薬局が運営をしている薬剤師向けの転職サイトになります。

コンサルタントの的確なヒアリングと、どんな質問をしても、誠意ある回答をしてくれる点が魅力の紹介会社です。

また、コンサルタントが現場まで足を運んでいるので、紹介する求人の理解度は高いです。例えば、5年後にこれだけの年収になっていて、役職は管理薬剤師になっている、など、具体的に回答をしてくれる点も印象的でした。

第二新卒の薬剤師は、特に時間をかけて転職をするべきだと思いますし、何度でも納得出来るまで職場見学が出来るファルマスタッフを利用して、自身が満足する職場を探してみましょう!

ファルマスタッフの口コミや評判、利用の流れについては、以下の記事も合わせてチェックしてください!

④:薬剤師転職ドットコム

スピード感ある対応で、素早い転職を実行出来る薬剤師向けの転職エージェントになります。

大手調剤薬局である、アインファーマシーズが運営をしていますが、私が利用した際には、一切アイン薬局を勧めなかったので、安心して相談が行えたエージェントでした。

コンサルタントと会話をする間隔が短いため、返事を急かされたりと、デメリットを生じる事もありますが、今すぐに転職を決意したい第二新卒の方や、好条件の求人だけを提示して欲しい薬剤師は、マッチしているエージェントと言えます。

薬剤師転職ドットコムの詳しい評判については、以下の記事も参考にして下さい!

 

まとめ

ここまで読んで頂き、ありがとうございます!

薬剤師にとって、第二新卒は貴重な即戦力であり、市場価値の高くなるタイミングです。また、「薬剤師」としての在り方や、働き方を考え直す時期でもあります。

ぜひ本記事を通して、その重要性を再認識し、自身のキャリアを振り返るきっかけを掴んでいただければ、嬉しいです。

 

それでは、また!

 

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