今回は薬剤師の就職状況の詳細や、薬剤師の就職先についてその概要やメリット、デメリットを説明します!
合わせて企業に就職する場合についても、薬剤師向けの大手企業について解説していきます!
かなり気合を入れて書いたので、本エントリーを読めば、薬剤師の就職先や就職状況について理解が一気に深まるはずです!
【2021/12/12 サイト追記・リンク修正】
以下、簡単な目次となります。かなり長文記事になっているので、是非興味のある項目から読み進めてみて下さい!
- 薬剤師で就職について相談するなら
- 薬剤師の就職状況について説明!
- 薬剤師が病院に就職するメリットやデメリットは?
- 薬剤師が調剤薬局に就職するメリットやデメリットは?
- 薬剤師がドラッグストアに就職するメリットやデメリットは?
- 薬剤師が医薬品卸企業に就職するメリットやデメリットは?
- 薬剤師が公務員として就職するメリットやデメリットは?
- 薬剤師がMRとして就職するメリットやデメリットは?
- 薬剤師が大学で就職するメリットやデメリットは?
- 薬剤師が派遣薬剤師として就職するメリットやデメリットは?
- 薬剤師として大手の企業に就職する場合はどんなところがある?
- 薬剤師が就職を失敗しないためにするべきことは?
- 就職で他薬剤師に差をつけるためにするべきことは?
- 薬剤師の就職に役立つおすすめ転職サイト!
薬剤師で就職について相談するなら
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薬剤師の就職状況について説明!
薬剤師の就職先の動向を説明する前に、まずは全国で働く薬剤師数やその男女比を確認しましょう!
薬剤師数(人) | 構成割合(%) | |
---|---|---|
総数 | 301323 | 100 |
男性 | 116826 | 38.8 |
女性 | 184497 | 61.2 |
※参考:平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況|厚生労働省
上記の表のように、全国で働く届出「薬剤師数」は約30万人となっています。男女比が4対6と女性が多い状況が分かります。私の学生時代も男女の割合が、同じ位だったので、就職後の職場内でも、同様の割合になっていると実感しました。
職場や就職先によって、割合は異なりますが、私が勤めていた病院を例に出すと、男性3割、女性7割であり、更に女性の割合が多い職場でした。
職場ごとの薬剤師数と割合について
次に、職場ごとの薬剤師数と割合を見てみましょう。
薬剤師数(人) | 構成割合(%) | |
---|---|---|
薬局(保険薬局とドラッグストア) | 172142 | 57.1 |
医療施設(病院と診療所) | 58044 | 19.3 |
医薬品関係企業(製薬会社と医薬品卸企業) | 42024 | 13.9 |
公務員薬剤師 | 6813 | 2.3 |
大学勤務者、大学院生又は研究者 | 5046 | 1.7 |
その他の働き方や、無職の方 | 17233 | 5.7 |
※参考:平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況|厚生労働省
上記から、最も就職先に多い職場が、調剤薬局とドラッグストアを指す「薬局」だと言う事が分かり、薬学生の内の約6割が就職しています。私の大学時代の友人も大半が、調剤薬局かドラッグストアに就職していました。
病院数は緩やかに増えているのに対して、医薬分業をきっかけに、薬局の新規立ち上げ増加し、ドラッグストアの調剤併設型店舗に対するニーズの高まりも伴って、就職枠増加の要因になっています。
また、大学内で行う就職セミナーでも、参加している企業の大半が、保険調剤薬局や、ドラッグストアであり、大手調剤薬局は、200人、300人規模と毎年募集しています。
常に人材を欲している企業が多く、引く手数多の業界であるため、基本的に1回の面談で内定が出されるなど、特殊な点があるところも特徴です。
次に医療施設の代表例である病院薬剤師は、筆記試験や小論文、集団面接を行う事があり、私も就活をした時に筆記試験と小論文、面接を受けました。
病院によって人気に差があり、ネームバリューのある病院や、薬剤師が論文を多く出している病院、大学病院など最先端の医療を提供出来ている病院は、就職活動の狭き門になる可能性があります。
中小規模の病院になると、毎年薬剤師が1名のみの募集だったり、タイミングが悪いと、その年に募集がかからない事も良くあるので注意が必要です。
医薬品関連企業は、主に製薬企業でのMR職や研究職の事を指していて、就活時期が最も早く、準備も早めに必要になります。
薬学生だけでなく、他の理系や文系の学生も多く就職活動を行うため、4次面接、5次面接と段階を踏む必要があり、倍率も非常に高いです。
公務員薬剤師や、大学で研究者として就職活動を行う方は稀であり、私の周りでは数えるくらいしかいませんでした。
公務員試験は、働いてからでも受ける事が出来るので、調剤薬局に勤めてから公務員になった薬剤師もいます。出身大学の研究室にそのまま残り、修士を目指す方もいれば、他大学を受験して大学の講師、教授を目指す方もいました。
国立大学と私立大学でも大学院に進む割合は異なり、研究職希望が多い国立出身の薬学生が就職する場合が多いです。
その他や無職の人が多く感じますが、専業主婦で薬剤師のライセンスを活用していない方や、薬剤師以外の事業で成功を納めている方もいるため、それらを含めた割合になっています。
今後は医療のAI化、対物業務から対人業務へ、高度医療に対しての質を上げる事、24時間体制のかかりつけ薬剤師の為に、薬剤師は、ますます国民からの需要が増えていく職業になります。
実際、現場の薬剤師の声として、24時間体制の働き方は、国の働き方改革に矛盾していると多く聞きますし、プレミアムフライデーに関しては薬局で、まだまだ取り入れていない現状になります。
各企業がどの様な戦略を考えて、経営しているのかを考えて就職に力を入れた方が良いと思います。
年齢別と就職先別の薬剤師数について
※参考:平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況|厚生労働省
働き盛りの30代、40代が最も薬剤師数が多く、50代を超えてくると全体的に薬剤師数が
減少しているのが分かります。
70歳以上の薬剤師でも薬局やドラッグストアに約8000人が働いている点も面白く、働いている本人が薬局の経営者兼、現場で実際に働いている事が多いです。
医療施設に勤める薬剤師を見てみると、30歳~39歳が最も多いですが、40歳を超えると減少していきます。
病院の給料が思ったよりも上がらない点や、調剤薬局の独立する話を医師から頂き、その周辺の年齢に、病院薬剤師から調剤薬局薬剤師へ移行する方が多いからだと推測されます。
50歳を過ぎると、転職の条件が厳しくなるため、そのまま医療施設に留まるケースが多いです。
その他は無職の方と、他の働き方を指していますが、60歳以上でも比較的に多く存在している事が分かります。
若い時に薬剤師として稼げるだけ稼いだ後に、不動産投資など資産を増やした団塊の世代が多いと予想されます。
また、今の20代から40代で最も薬剤師数が多い世代が、超高齢化社会を担っていくので、上記のグラフが全体的に右にずれ込む様になるはずです。
今後は、全国的に薬局の縮小化、医薬品関連企業の人件費削減により、薬剤師の需要や人数が急激に伸びる事はないと思います。しかし、新薬科大学の設立と国民や行政からの薬剤師の期待によって、今後もより一層は活性化する業界です。
都道府県別に考えると、東京や大阪などの都市部には薬剤師が飽和状態になっているのに対して、沖縄県や青森、福井などの地方では、薬剤師が不足している現状になっています。
都市と地方に隔たりが、今後も顕著になる可能性があり、全国展開している大手調剤薬局やドラッグストアでは、今と変わらない全国勤務コースの継続が必須になるでしょう。
薬剤師が病院に就職するメリットやデメリットは?
薬剤師が病院に就職した際のメリットやデメリットは何でしょうか。本項ではそれらについて詳細に説明していきます!
もし、具体的な病院薬剤師の業務について知りたい方は、以下のエントリーを参考にして下さい!
メリット①:実臨床を深く学べる
薬剤師として、職能を1番発揮する事が出来て、患者さんに直接医療を還元出来る働き方が病院に就職するメリットになります。
調剤薬局やドラッグストアでは、検査値付きの処方箋を経験出来ていない薬剤師が多いです。しかし、病院では、気になる病態や、薬を使用した後の検査データを、カルテを用いて把握する事ができ、薬の副作用について、視覚的にもデータ的にも学ぶ事が出来ます。
病院を就職先に希望している方は、薬剤師のやりがいを重要視しており、薬の事だけではなく、様々な疾患を勉強したり、質の良い治療を提供したいと思う方が多いです。
他にも、注射薬を扱っているので、ルート内の配合変化や、抗生物質の適正使用に関しても強くなれるメリットがあります。
急性期病院や慢性期病院、診療科の数、病院の規模によっても扱える薬や経験出来る内容も異なってくるので、就職活動時には、病床数や病院の規模、施設基準を目安にして、考える事も大切です。
また、病院の最大の特徴としては、病棟業務を行える点になります。持参薬の管理から、医師とコメディカルへの密な情報提供、ベットサイドで患者さんや家族に親身になって指導を行える点は、病院薬剤師ならではの業務です。
病院によっては、いくつかの診療科を掛け持ちをして病棟業務を行いますので、偏った医療の知識にならずに、応用が効く臨床知識を得る事が出来る点もメリットです。
薬剤師としてのスキルは絶対的に上がりますので、個人的には経験しておくべき就職先だと思っています。
メリット②:医療のやりがいを実感出来る
実際にやりがいを感じないまま薬剤師になってしまい、医療の事はそっちのけで、算定加算の事や、経営に対してばかりを考えてしまう薬剤師がいます。
特に薬局の経営者であったり、企業の管理職は、利益を求める事を1番に考えてしまいがちです。他にも、製薬会社のMRは、自社製剤の情報を正確に伝える仕事を行いますが、目標値を超える為にセールスを行います。
私は薬剤師のやりがいは、適切な医療を提供した時に、患者さん自身が喜んでくれる事だと思っています。
もちろん人や働き方によって、仕事のやりがいは異なりますが、病院薬剤師は、患者さんの疾患を治療するというやりがいを、最も肌で感じる事が出来る職場だと言えます。
私も病院薬剤師を経験して良かったと思っていますし、患者さん本人や、その家族も笑顔になってもらえる事が、素直に嬉しかったです。
私は病院に勤務をして、印象に残っている事が2つあります。1つは、がんの告知を受けた患者さんへ服薬指導の時に、精神的な支えになれたという事です。
当時私は、がん患者に対して、難しい服薬指導の仕事を行なっていました。ステージの進行も進んでいる方で、転移も見つかってしまった方になります。
服薬指導中に泣き崩れてしまう患者さんもいましたが、その中で、私は少しでも精神的に安心して、適切に薬を使用してもらうよう努力しました。
たくさん泣いてしまった後に、「ありがとう、あなたがいてくれて少し気持ちが楽になりました」と言われた時は、本当に薬剤師になって良かったと感じました。
2つ目は、組織やチームとしてやりがいを見つけた事です。病院内の薬局は1つの組織であり、他の部署が協力してくれないと、質の良い医療が提供出来ない事が多々あります。
そのため、チーム医療は、病院ならではの特徴的なやりがいの1つと言えます。
薬剤師だけでは、患者さんに薬を飲ませる事が出来ません。薬を届けるまでには、病院内のスタッフと、時間通りに安全に飲ませてくれる看護師、病態の変化を気付いて治療方針を考える医師、退院後の方針を考えるソーシャルワーカーなど、1人が欠ければ成り立たないバランスで医療が成立していると、感じる事が出来るでしょう。
病院では、様々な問題が個人や薬局に降り掛かってきますが、どれも貴重で大切な思い出になるはずです!
メリット③:専門的な領域で活躍出来る
病院薬剤師になり経験を積む事で、スキルや知識が他の薬剤師と比べて優位になります。更に追求していくと、病院薬剤師同士でも差別化を行う事が可能です。
専門薬剤師と呼ばれる、各疾患と薬に対してのエキスパートを、特定の病院で取得する事が可能です。
「がん専門薬剤師」、「感染制御専門薬剤師」、「精神科専門薬剤師」、「妊婦、授乳婦専門薬剤師」、「HIV感染症専門薬剤師」、「薬物療法専門薬剤師」を目指す事が出来るのが、病院薬剤師になり、より専門的な仕事を行う事が出来ます。
専門薬剤師になるには、病院の施設基準をクリアしていないと資格を取れない場合もあり、病院選びも大切です。
実際に、施設基準をクリアした病院に、受け入れの依頼を行い、他病院の薬剤師が出向の形で、専門薬剤師を目指す事も珍しくありません。
つまり、施設基準を満たしていない病院は、専門薬剤師になりたくても、なれない環境がある訳です。
最近では、保険調剤薬局も施設基準を満たす病院と提携して、専門薬剤師取得の動きをみせたりと、専門薬剤師の必要性が徐々に増しています。
まだまだ全国都道府県全てに、専門薬剤師を配置出来ている状態ではありませんが、病院と薬局が連携して、専門薬剤師の勉強会を行なったり、医師との共同研究、薬剤師主導の研究など、専門薬剤師は、医療の質の向上に欠かせない存在です。
病院時代にも経験豊富で、同僚薬剤師だけではなく、医師や看護師からも頼られる専門薬剤師がいました。
専門薬剤師になると、講演会の演者になったり、勉強会のファシリテーターとして活躍する事が出来ます。
年代が上がってくると、次世代の薬剤師の教育にも力を入れますので、病院の業務以外にも様々な経験が出来る点が、メリットになるでしょう。
また、実際にある話で、病院間での引き抜き、ヘッドハンティングに合う事があり、自分が目指すべき薬剤師像に近付いたり、交渉次第で給料面もアップ可能です。
専門薬剤師になるには、ハードルが高いですが、病院薬剤師を目指す方には、1つの目標にして欲しい内容になります!
専門薬剤師が多く在籍している病院を探してみるのも良い職場の探し方になりますね!
デメリット①:給料が安い
病院薬剤師は、給料面に過度な期待をしてはいけません。
初任給、手当込みで20万円前後、病院の経営によっては、ボーナスカットをしているところもあり、薬剤師の中でも非常に給料が低い働き方になります。
今でも残業代を支払わない病院もあり、唯一、期待が出来る点としては、夜勤を行うことで、数千円の手当が出る事が挙げられます。
病院によっては、処理した処方箋の枚数で、金額が決まる事もありますし、均一で出る病院もあります。
私は2年目の時には、稼ぎたい一心で、夜勤に率先して入る事を行なっていましたが、雀の涙程度であり、満足する金額には到達しませんでした。
よく病院は勤める期間が長くなればなるほど、給料も倍々に上がると表現される事がありますが、それは、全ての病院薬剤師が当てはまる訳ではなく、薬剤部長や、病院内の薬局でトップにならなければ、大きく年収は上がりません。
20代、30代で大きな収入を得ている病院薬剤師は少なく、あまりにも収入に不安があるので、仕事終わりにドラッグストアなどで薬剤師のバイトを行なったりと、お小遣い稼ぎをしている薬剤師もいます。
私は病院を約5年間勤めましたが、6年目の時点で手取りが約25万円程度でした。ドラッグストアに勤務している同級生は、5年目周辺で月給40万円近く稼いでいるのを聞くと、悲しくなった記憶があります。
また、病院薬剤師のアルバイトを探しても、時給が低い点が目立ちます。調剤薬局やドラッグストアは時給3000円であるのに対して、時給2000円と低い事が多く、決して人気があるとは言えません。
特に大学病院や国立病院などの大病院は、スタート時の年収が低いので、注意してください!
デメリット②:人間関係が劣悪な場合がある
規模が小さく、お局の存在や、古くからの伝統が根強い病院に多い印象です。特に、家族経営の医院やクリニック内で勤務する薬剤師の場合は注意が必要です。
基本的に小さい病院は、働いている薬剤師数が少なくて、周りが医師と看護師、その家族で固められています。その他のコメディカルがいないので、小さな組織の中で、薬剤師が最も立場が弱くなる組織図になっています。
病院によっては、薬剤師同士でも、マウンティングが始まってしまい、新卒で入った薬剤師に対して、ひどい扱いをする場合もあります。
全国に同じ系列の病院がない場合には、異動はないため、人間関係のストレスがあった場合、何処にも逃げる道がありません。
大病院の様に、病棟に行けば、苦手な同僚の顔を見ないで済む事もありますが、小さな病院では、毎日必ず何処かで顔を合わせますので、1度苦手意識を持った人が周りにいると、相当なストレスがかかります。
私の周りでは、ストレスから胃に穴が空いて、病院を去った方もいました。
デメリット③:忙しい職場が多い
何からも追われずに比較的ゆとりを持ち、病院勤務をしている薬剤師もいるはずですが、私は病院薬剤師で余裕を持って働いている方に、未だ出会った事がありません。
実際に私が勤めていた病院では、休憩時間以外は、座る事も出来ないで、常に動き回って仕事をする職場でした。
調剤を例に出すと、3枚以上の処方箋を同時に処方監査をして、ピッチの携帯電話を取り、会話しながら最短で理解できる指示をジェスチャーを使って後輩に行うという、まるで漫画の様な慌ただしさでした。
文字通り、頭を休める時間がありませんでしたし、飲み物も休憩時間以外は、飲めませんでした。
職員同士の会話も、最低限伝わる言葉を選んで話しますし、無駄口や冗談を言っている時間もありませんでした。
病院内の薬剤師が、全力を出して業務に励んでも、帰宅する時間が21時になる事も良くありましたし、帰宅する頃には頭がショートして、気がついたら寝ている状態だったこともありました。
私の就職先だけでなく、実務実習の時の病院も、慌ただしく薬剤師が動き回っていたのが印象的でした。特に調剤室は戦場の様に、バタバタしていて、実習生自体が邪魔になっていました。
全ての病院がそうではありませんが、忙しい職場が多いのが病院薬剤師のデメリットと言えるでしょう。
18時には帰宅する事が出来て、土日休みの病院も探せばありますが、やはり忙しい病院の方が多いです。
薬剤師が調剤薬局に就職するメリットやデメリットは?
薬剤師が調剤薬局に就職する際の利点や不利点について、本項では解説していきます。
具体的な調剤薬局薬剤師の業務内容や年収が気になる方は、以下の記事にまとめているため、そちらを参考にして下さい!
メリット①:薬剤師のスキルが一通り取得出来る
処方箋監査、疑義照会、様々な剤形の調剤、監査、投薬、薬歴記載の流れはもちろん、店舗におけるクレーム処理、レセプト入力や調剤器具の使い方からメンテナンスまで、薬剤師としての必須スキルを覚える事が満遍なく取得する事が出来る職場になります。
薬学生も、5年生に進級するためのOSCE試験で、計数調剤、計量調剤など薬剤師の仕事に関してのテストや練習を行うと思いますが、社会に出ると、その殆どを調剤薬局で実際に行います。
調剤薬局の忙しい店舗で働いていると、自然と薬剤師の必須スキルが身に付きます。
注意する事は、店舗によって細かな規約が、異なる場合があり、前の店舗と、同じ様に業務を行なっていても、指摘される事があるので、転職した際には規約を確認しておく事を推奨します。
例えば、錠剤のヒート同士の輪ゴムの留め方が、微妙に異なっていたり、1包化後のたたみ方が4つ折りなのか、7つ折りなのかなど細かく指導される事があります。
これらは、大学では教えてくれない細かな調剤薬局のルールであり、実際に現場に出てから知る内容になります。
店舗の管理薬剤師が、やりやすい様にルール化していたり、大手であればマニュアルも存在するので、誰でも同じ様に業務を覚える事が出来ます。
企業によってレセコン会社や、医療補助器具は異なる事がありますが、薬剤師としてのスキルを習得しているので、他の職場から転職してくる薬剤師よりも覚えが早くて、即戦力になりやすいメリットがあります。
製薬会社のMRを定年まで勤めて、その後に初めて調剤薬局でアルバイトを始めた薬剤師は一定数いますが、現場からは大半の仕事が出来ない、覚えが悪いという評価が多いです。
当たり前と言ってしまえば、当たり前ですが、今までずっと営業の仕事で、薬剤師の仕事内容を1度も経験した事がない定年者より、調剤薬局を経験した定年者の方が、まだ問題は少なくて済むでしょう。
調剤薬局の環境は、薬剤師のスキルを網羅出来る職場になります。
メリット②:マネジメント能力が上がる
調剤薬局内では、薬剤師の立場は強く、人によっては、若くして店舗の責任者になる事もあります。
病院薬剤師や製薬企業では、薬剤師であっても、他スタッフと比べてヒエラルキーが低い傾向にあり、人を本格的にマネジメントするには、時間がかかってしまい、役職を上げる努力をしなければいけません。
調剤薬局に勤めると、早ければ1年目の後半に、管理薬剤師として店舗のマネジメントを行う事が可能です。
年下や年上を上手く指示する力や、在庫管理と売上の推移を管理する力、店舗に問題が起こらない様に、危険を察知する力などの能力が必然的に上がります。
他にも管理薬剤師になれば、店舗内での権力があるので、時間帯や忙しい曜日によって、休みの調節を考えて組む事も出来ます。周りとの同意を取得して、上手く現場が噛み合った時は嬉しく、マネジメントのやりがいも感じる事でしょう。
管理薬剤師の経験を経て、エリアを統括するエリアマネージャーなどに昇格し、各店舗の管理薬剤師の管理と人事配置、売上と利益の管理を行なって、欠員が出た時には、現場での薬剤師業務も行います。
視野を広くして、人の扱い方、動かし方を、ドンドンと学び、最終的には政治的な強さも身に付くため、薬剤師として開業や独立を考えている方にも向いている職場と言えます。
薬剤師として比較的早い段階からマネジメントを吸収出来るのは、調剤薬局勤務のメリットですね!
メリット③:調剤報酬に対して詳しくなる
薬剤師の主な就職先の中で、最も調剤報酬に詳しくなれるのは、保険調剤薬局になります。
調剤報酬は、薬局利益の根本であり、返戻が無い様に薬剤師が知識を付けたり、上手く利益を出す様に、企業の目標や鍵となる大切な事柄です。
大手調剤薬局では、調剤報酬に関してみっちりと研修を行い、薬剤師の育成を行います。また、調剤報酬絡みのトラブルの為の専門の部署があり、調剤報酬改定に向けて、日々対策を行なっている企業もあります。
調剤薬局で働いている薬剤師で、調剤報酬に詳しくない薬剤師がいれば、正直出世する事は難しいです。
管理薬剤師やエリア長、さらに上の管理職は、間違いなく調剤報酬の仕組みやカラクリを知っていますし、知らなければ一定の評価はされない世界になっています。
また、管理職でなくても薬剤師は医療事務に教える場面も出てきますので、自分自身が、調剤報酬の事を理解していないと、説明する事も難しくなります。
他には、患者さんに対して説明を行う事も出てきます。金銭が関わる事なので、しっかりと説明しないとクレームの引き金になったり、実際に裁判にも繋がってしまう恐れもあるでしょう。
病院と薬局で調剤報酬をおさえるポイントが異なりますが、圧倒的に詳しくなって現場で使えるのは、調剤薬局に勤める薬剤師になります。
大学在籍中には、調剤報酬を教えてもらう機会が少ないので、現場に出て、実践的に学ぶことができるのは、調剤薬局のメリットと言えます!
デメリット①:業務が単調になる
病院から調剤薬局に転職した私にとって、デメリットと感じてしまった内容になります。
処方箋元が分散されている薬局では、毎日少しずつ異なる処方箋を扱うので、それなりに業務内容に波が出たり、自分自身が知らない薬や症例も知る事が出てきて、業務が単調にならずに自然と知識も増えていきます。
しかし、通常の調剤薬局では、基本的には毎日同じ場所で、似た様な処方箋を扱います。
クリニックの門前薬局になると、毎日、処方内容に変化がないまま、処方箋監査を行なったり、調剤、監査を行います。3ヶ月もすれば、店舗の1日の流れや、忙しさの波を把握する事が出来て、約束処方の様な、決まった内容の処方箋をだすなど、業務が非常に単調になります。
私は病院薬剤師から調剤薬局に転職しましたが、実際働いてみると約3ヶ月間で仕事を覚えて、その後は毎日の繰り返しで、自分から疑問に思わなかったり、行動しなければ、非常に刺激が少ない環境だと感じました。
おそらく3年も同じ店舗に勤めていると、仕事に対して飽きてしまうので、何処かで何か手段を考える必要があるでしょう。
それを防止するために、大手調剤薬局は、店舗間での薬剤師の異動を実施して、本人達に新しい刺激を与えていますが、小規模薬局や個人薬局では、この様な異動がない場合も多いです。
異動がない小規模薬局の場合は、単調な業務を続けることになってしまうので、注意しましょう。
デメリット②:偏った臨床知識になる
総合病院前の薬局であれば、問題はありませんが、1つの診療科しかないクリニックの処方箋だけを受けている調剤薬局であれば、その診療科の分野しか知らない薬剤師になってしまいます。
例えば、眼科の門前薬局であれば、吸入器や粉薬は滅多に触る事がありません。処方で出る薬は、ほとんどが点眼剤になるので、内科でよく出る薬の知識や、名前を知らない薬剤師が育ってしまいます。
点眼剤と、その服薬指導方法に関しては、強くなりますが、他の薬の相談や、疾患、検査方法をイメージする事は難しくなります。
勉強会や学会で、臨床知識を付けておかないと、同僚と差が大きく開いてしまい、同じ薬剤師でも、応用が効く方と、そうでない方に分かれてしまう場合があるでしょう。
調剤薬局では、広く浅く知識を持っている事が大切であり、門前の医師も、自分で扱う医薬品は知っていますが、他の診療科の薬に関しては、全く知らない場合も多いです。
その穴埋めを行えるのが、薬剤師だと思いますし、フォローが出来れば門前医師からの信頼も、グッと上がります。
大手ではない調剤薬局を考えている方は、注意して欲しいデメリットです。
デメリット③:転職する方が多い
5年程度働いても、少ししか年収は上がらないため、薬剤師の給料アップを目指すため、大手調剤薬局勤務や、地元エリアだけに展開している中規模薬局で働く薬剤師は転職する事が多いです。
転職する薬剤師が多いことが一概にデメリットだとは言えませんが、中規模以上の調剤薬局は、ルールが多く、常に数字を追いかけているため、追われる仕事がなくて、イキイキして仕事を行なっている他職種が、魅力的に見えてしまうことがあります。
どの職種でも、隣の芝生が青く見えてしまう事はありますが、もし本エントリーを読んで迷っている方がいるのであれば、安易な転職はせずに、是非一度自分自身を振り返ってみましょう。
以下のエントリーに薬剤師が転職で失敗する理由やその対処法についてまとめているため、興味のある方は一読いただければ幸いです!
薬剤師がドラッグストアに就職するメリットやデメリットは?
薬剤師がドラッグストアに就職する場合に、注意すべきデメリットや、メリットは何が挙げられるでしょうか。
本項では、それらについて詳細に記載していきます!
もし、より詳しいドラッグストアの薬剤師の勤務体系や給料が知りたい方は、以下の記事に記載があるので、そちらをお読みください!
メリット①:一般用医薬品やサプリメントに強くなる
ドラッグストアの最大の強みは、店内にある一般用医薬品の種類の多さと、症状に合わせた医薬品の提案を、患者さんに出来る環境が整っている事になります。
調剤薬局で働いている時に、患者さんから、「時間がないので、似た様な薬ってドラッグストアで売っていないのか」と質問される事があります。
分からない事は調べて回答しますが、ドラッグストア経験者であれば、店頭に並んでいる薬を把握し、理解しているので、有効成分を確認して、直ぐに回答を出す事が可能です。
この提案は、病院薬剤師や調剤薬局薬剤師の方にとって、弱い部分であるので、実際に私も何度か助けられたことがありました。
調剤薬局と併設しているドラッグストアもあるので、医療用医薬品と一般用医薬品を合わせて、考えられる環境が整っている職場になります。
サプリメントに関しても相談されますので、企業によっては、外側の健康を意識した事業を展開していたり、内面的な予防を意識した健康作りを提供したりと戦略も様々で、多くの体験が出来る事でしょう。
患者さんではない方からも、相談される事もあり、昔から存在している常備薬に関して聞かれたり、体温計やサポーター、健康増進用具など身近な商品を幅広く相談されて、アドバイスする事が出来ます。
現在どの一般用医薬品が人気があるのかを把握できる点も魅力になりますね!
メリット②:給料が高い傾向である
ドラッグストアは全国各地にあり、私達の暮らしには欠かせない企業です。
今では、コンビニよりも食料品の値段が安くて、処方箋も受け付けている店舗も増加しています。また、企業同士のM&Aの試みや、新店舗の進出など、ドラッグストア業界の市場はますます活性化しています。
人員も常に募集していて、薬剤師という人材を多く集める為にも、新卒で、手取り30万円を超えるなど、他の業界と比べても非常に給料が高いです。
さらに、ドラッグストアの業界は、基本的に大企業で資本の力が強く、福利厚生も整っており、残業代がしっかりと付く点も、魅力的です。
薬学生は、調剤薬局か病院、ドラッグストアの3つをメインで就職活動をしますが、初任給が最も高い働き方は、ドラッグストアだと覚えておくと良いでしょう。
現場で、在宅医療を行なっているドラッグストアに就職した先輩は、結構給料を貰っていると笑顔で話してくれました。
メリット③:数字に強くなれる
ドラッグストアで勤務する薬剤師は、店舗の売上を考える能力や、社会人としてのビジネススキルにも長けています。
代表的な仕事として、商品の仕入れや、POP作成が挙げられ、商店街で声掛けを行なって、人を集客しているドラッグストアもあります。
医療としての面も持ち合わせていますが、買い物だけを楽しんでいく方にも焦点を当てて考えています。
食料品を多く発注してしまったので、格安で売りさばく事もありますし、インフルエンザの時期には、マスクとハンドソープも多めに発注して管理を行わなければいけません。
原価がどのくらいで、目標をどれくらいに設定し、店舗の売上を上げるのかを考える事が出来ますので、自然と数字に強くなれるメリットがあると言えます。
さらに、ドラッグストアの薬剤師は、新人からビジネスマンとしてノウハウやマナーも学べるメリットもあります!
デメリット①:帰宅時間が遅い
21時前に閉店準備を行う店舗や、22時に閉店する店舗、場所によっては夜中0時までや、24時間ずっと開店しているドラッグストアもあります。
病院薬剤師であれば、早いと18時に帰宅する事が出来ますし、調剤薬局も忙しくない店舗では、19時には帰宅する事が可能です。
また、ドラッグストアは完全シフト制の働き方になるので、朝イチから出社する事もあれば、午前11時に出社する事もあります。遅めの出勤時には、退勤も遅くなるので、必然的に帰宅時間が遅くなる傾向になっています。
さらに、24時間営業の店舗や、土日祝日の営業の店舗もあり、帰宅時間が朝方になったり、休日に出勤しなければいけなかったりと、体力的にもしんどくなるでしょう。
逆に、調剤併設型のドラッグストアでは、薬剤師がドラッグストア内に居る事が、少なくなる様に手配したり、在宅医療を中心に、ドラッグストア外で活躍出来るなど、必ずしも、ずっと店舗に在籍していない職場もあります。
また、登録販売者が店長を務めている職場もあるので、早上がり出来る環境も0ではありません。
しかし、1人薬剤師など、人数が確保できていない店舗や、エリアでは帰宅時間に関して、十分注意が必要だと言えるでしょう。
アフターファイブなど、自分の時間も作れない可能性があります!
デメリット②:実臨床が少なく、臨床知識を学びづらい
店舗によって、調剤室が併設されていないドラッグストアがあり、毎日処方箋を扱う事が出来ない職場も存在しています。
ドラッグストア周辺に医療機関が少なく、処方箋が出回っていなかったり、特定のドラッグストア企業が、あまり調剤薬局併設型に力を入れてこなかったなどの理由が挙げられます。
調剤室がない店舗に配属された薬剤師は、薬の名前や外観も全く触れた事がないので、薬の特徴や味などを伝えても、想像すら出来ない場面も出てきます。
疑義照会においても、やり方が分かっていない薬剤師や、指導する先輩も経験が少ないので、正しい教育も行えていない場合も、ドラッグストアではあります。
私が勤めていた病院に、ドラッグストアから問い合わせがあったのですが、医師に確認しないで済む様な内容でも問い合わせを行なっていたりと、もう少し医療や臨床を勉強してから疑義照会をして欲しいと感じた事もありました。
薬剤師における臨床知識を学ぶ為には、環境が全てだと思います。普段から様々な処方箋や病態を見れる環境と、1日に数枚しか処方箋に触れる事が出来ない環境を比較すれば、時間が過ぎれば過ぎるほど、薬剤師としての能力に差が開いてしまいます。
ドラッグストアの配属先によりますが、全く臨床を学ぶ事が出来ない店舗もあると、理解して就職先を選択する事をおすすめします。
デメリット③:クレームが多い
管理薬剤師の内で、最もクレーム処理を行なっている働き方が、ドラッグストアの正社員になります。
先ずは、お金のやり取りが1番多い職場なので、会計時に注意を払います。また、商品の量と、購入される数も多く、お客さんの出入りも多いためクレームが多くなりやすいです。
店内では、万引きが発生する事もあり、トラブルも比較的に多い環境になります。
ある時は、万引きを注意した薬剤師が、暴行事件に巻き込まれそうになったりと、クレームが発展して、事件にもなりかねない場合があり、細心の注意が必要です。
また、正社員である薬剤師が、ドラッグストア内での責任者になるので、アルバイターが受けたクレームを、変わって処理する事が自然になってきます。
自分が起こしたクレーム以外も、対応しなくてはいけない点は、大きなデメリットだと言えるでしょう
世の中には、理不尽なクレーマーも多く、ある店舗では、クレームの常習者になっている方もいるので、クレーム処理が上手く行えないと、自らがストレスを溜めてしまう可能性が増えます。
前向きに考えると、クレーム処理能力が向上するメリットがありますが、管理薬剤師になりたてでは、苦痛に感じてしまう場面も多いはずです。
クレーマー対応の仕事が入ると、顔面が戦慄してしまう事でしょう・・。
薬剤師が医薬品卸企業に就職するメリットやデメリットは?
医薬品卸企業の薬剤師として働く際に、気を付けるべきメリットやデメリットについて、本項にて説明していきます。
医薬品卸の薬剤師としての具体的な年収や、業務内容、特徴が知りたい方は、以下のエントリーに記載があるため、そちらを参照してください!
メリット①:多くの薬品を扱う事が出来る
先発メーカーに後発メーカー、製薬企業のMRが出入りをして、他にも医療器具メーカーやサプリメントの方とも接触する働き方になり、取り扱う医薬品と医療業界の器具を詳しく学ぶ事が可能な職場です。
内科、内分泌、耳鼻科、精神科、整形、皮膚科の門前薬局への配達や、病院とクリニックへ医療器具も提供しているので、勤務するその地域や、エリアに良く出荷している物品を把握する事が出来ます。
また、調剤薬局とドラッグストアにはあまり馴染みのない注射薬の管理も行うので、冷所保存の医薬品や、そうでない薬の知識も、多く吸収する事が出来る点もメリットになります。
中心静脈栄養の薬を扱った事がある薬剤師は、一定数いると思いますが、オペでしか使用しない薬や輸液など、病院で取引のある薬に関しては、見た事がない薬剤師も多いはずです。
医薬品卸企業で働けば、取り扱う医薬品の数が、最も多くて、人気のある薬とそうでない薬も知る事が出来るので、DI業務など、幅広い知識を得ることが出来ます!
総合病院に勤める薬剤師を除き、医薬品卸企業以外の働き方では、多くの種類がある薬を全て知る事が出来ません。
メリット②:残業が少なく、定時に帰れる
基本的には決算期や薬価改定時を除くと、定時近くに帰宅する事が可能で、薬剤師の就職先の中で最も、プライベートの確保が、出来る働き方になります。
医薬品卸企業は、多くが大手上場企業であり、残業に厳しく働きかけています。有給休暇に関しても、取得が必須の企業もあります。
デスクワークも行う事がありますが、期限を守りさえすれば、翌日に残す事が出来ますので、残業する事は多くありません。
最近は、医薬品卸業界に無駄を無くす働きが出てきていて、行政の働き方改革に沿って、残業を行わない様に意識しています。
処方箋を受け付けている職場ではありませんので、患者数や時期によっても残業が、左右されないメリットがあります。
17時や18時に帰宅する事が出来る働き方になりますので、残業を気にする方にとっては嬉しいポイントでしょう!
患者さんを直接待たせる事がない職場になるので、比較的落ち着いて仕事を行う事が出来るメリットもあります。
メリット③:希少性が高い
医薬品卸企業で働いている薬剤師は全国に少ないので、薬剤師の中でも、希少な働き方になります。
私の周りでは、病院を定年退職後に医薬品卸企業から、その薬剤師を引き抜いた例もありますし、リタイアした薬剤師でなくても、新卒で珍しい仕事をしたい薬剤師も一定数働いています。
医薬品卸の営業所ごとに管理薬剤師を配置しなくてはいけませんので、薬剤師は会社に必須になります。
エリアによって、医薬品卸業界でも薬剤師は不足状態になっています。しかし、若い内に臨床経験を積みたい薬剤師は多く、まだまだ新卒で医薬品卸企業に入る薬剤師は多くありません。
医薬品卸の業界を経験した後に、調剤薬局に転職してみると、物流の流れや、仕入れ価格の適正値を理解出来ているので、MSとの交渉もスムーズに行えるメリットが出てきます。
調剤薬局やドラッグストアに勤める薬剤師で、MSとの距離感や、交渉を全く理解していない方もいるので、事前に医薬品卸企業の業界や、内情を知っておくと、薬剤師としての強みを得る事が出来ます。
調剤スキルを持ち合わせていないと、薬剤師としては使い物になりませんが、他の薬剤師にはない経験をしている点は、一定の評価がありますし、医薬品卸の経験を活かした働き方が出来るはずです。
特に、医薬品卸企業のDI業務を担当すると、飛躍的に薬の知識のインプット、アウトプットが増えますね!
デメリット①:薬剤師独特のスキルが身に付かない
店舗の管理薬剤師は医薬品の管理を行い、DI業務では、資料作成の仕事がメインで仕事を行います。
調剤、監査と一般的な薬剤師の業務を経験する事が出来ないのが医薬品卸企業になります。
処方箋を受け付けている職場ではないので、処方箋監査から投薬、薬歴記載も行えません。薬品を管理する為に、薬品を並べる棚や、専用の冷蔵庫はあるのですが、箱から中身を出す事がないのです。
薬剤師のスキルの1つに、服薬指導が挙げられると思いますが、患者さんは、医薬品卸企業内にはいませんので、薬の説明や、質問を直接受ける事がありませんので、薬剤師における一般的なスキルの向上は難しいです。
新卒で医薬品卸に入社した後に、調剤薬局やドラッグストア、病院に転職を考えると、調剤未経験者として扱われるので、転職後直ぐには、どれだけ実績や知識があっても、十分な活躍が出来ない可能性が出てきます。
医薬品卸企業に、新卒で就職する薬学生が少ない理由が、この薬剤師としての、スキルが得られない理由が挙げられるでしょう。
折角薬剤師になったのので、患者さんに薬の説明を行なってみたいと思うのが根本にはあるはずです。
医薬品卸企業が、運営をしている調剤薬局もありますが、配達センターの営業所勤務だと、医薬品管理の仕事がメインになるので、薬剤師独特のスキルを伸ばす事が出来ないので、注意が必要になるでしょう!
デメリット②:医療の現場を経験出来ない
閉鎖された空間になり、基本的に外の医療機関と接する事がないので、医療用語や医療関係の仕事内容も、いまいち把握する事が出来ないデメリットがあります。
医薬品卸企業のMSに関しては、医師や薬剤師と交流があるので、医療の流れが分かりますが、営業所の管理薬剤師は、1日中営業所に在籍しているので、外の世界をあまり知る機会がありません。
また、直接患者さんと会話をする事がないので、医療を提供している実感を感じにくいデメリットがあり、やりがいを見い出せない場面も出てきます。
どんなに正確に医薬品を管理しても、薬の届ける先が見えてこない影の立役者になり、現場からは1番日が当たらない働き方だと言えるでしょう。
薬剤師のライセンスを持ちながら、行政への届け出を行う手続きをしたり、営業所の管理を行う仕事もあるので、医師や看護師らと一緒に働くチーム医療も経験する事が出来ません。
医薬品卸企業を志望する薬学生は、入社する前に内情を把握する必要があるでしょう。
デメリット③:初任給が低く昇給しにくい
初任給が20万円前半から始まり、年収が他の薬剤師の働き方と比べると、低い傾向にあります。
残業を基本的に行わずに仕事を終えますので、残業代は期待が出来ません。昇給も過度な期待は出来ないと考えて良いですし、医薬品卸企業ではポストの空きがなくて、昇進も長い時間がかかります。
男性薬剤師で、ずっと正社員でいる方は少ない点や、中途の薬剤師が入る事もあり、年収を上げる必要性が企業的には少なくて済む理由が挙げられます。
調剤薬局やドラッグストアから医薬品卸企業に転職を行うと、ほぼ年収は下がってしまうため注意しましょう。
残業がなくて完全週休2日制、プライベートを充実させたい方には向いていますが、薬局の独立を考えていたり、大きなお金を手にしたい方にはデメリットに感じる職業になるでしょう。
薬剤師手当も想像よりも少ないので、給料に関しては、あまり当てにしてはいけなません!
薬剤師が公務員として就職するメリットやデメリットは?
公務員薬剤師に興味がある方も多いのではないでしょうか!
本項では、公務員薬剤師として就職するにあたり、気を付けた方が良い点、また有利な点について解説していきます!
具体的な公務員薬剤師の年収や業務内容が知りたい方は、是非以下のエントリーを参考にして頂ければ幸いです!
メリット①:退職金が大きい
新卒から定年まで働くと、巨額の退職金を手に入れる事が出来る職場になります。
個人薬局では、退職金まで保証してくれない場合もありますが、国家公務員、地方公務員で、転職を行わずに、リタイアまで仕事を行えば、退職金を確実に得る事が出来ますし、始めは年収が低くて、手取りが大きくなくても、リタイア時には他の薬剤師にも負けない金額を手に入れる事が出来ます。
公務員は、世間体も良く、加えて医薬関連の環境に従事でき、病院薬剤師として勤務する事も出来ますので、長く働いた際にメリットも多いです。
しかしながら、先の事まで耐えられずに、公務員薬剤師から調剤薬局やドラッグストアの様に、年収が良い条件の職場へと変えてしまう方も一定数います。
公務員薬剤師は、エリアによって求人倍率も高くて、狭き門になるので、その点は注意しましょう!
メリット②:福利厚生が手厚い
公務員薬剤師は職場や時期によっては、多くの残業を行う場合があります。しかし、大手企業の模範となる様な働き方を行わなければいけないため、残業手当がしっかりと支給されます。
また、薬剤師の育休や産休にも配慮されており、公務員薬剤師では、男性による育児休暇の実績があり、病院薬剤師や調剤薬局に比べると、職場内で理解されやすい環境になっています。
女性薬剤師でも、長期的に育休を取得する事が出来ますし、最大3年間の体制が整っている点は、民間企業と比べても、非常に助かる福利厚生になります。
配属される部署によりますが、有給休暇もきちんと取得する事が可能です。
公務員薬剤師は、大手企業に引けを取らない福利厚生があり、職員を守っていると言えます!
メリット③:やりがいが大きい
公務員薬剤師は、多くのやりがいと貴重な経験が出来る働き方になります。
例えば、調剤薬局やドラッグストアに出向き、新規開設許可をチェックしたり、医療機関だけでなく、飲食店や美容院の衛生面の立ち入り検査も行わなければいけません。
1つの資料や項目の確認は数多くある仕事の一部であり、他にも多くのタスクを同時にこなします。
各都道府県の役所に勤めると、数年単位で部署が変わってしまい、それに伴って仕事内容もガラっと変化する事が多いです。
仕事自体は調剤薬局と異なり、飽きる要素がありません。調剤報酬改定に携わる仕事を行うと、どこかに漏れがないか神経を非常に使いますし、薬剤師国家試験を作成する担当になると、新しく輩出する新人薬剤師への責任感も増してくるに違いありません。
厚生労働省の官僚としての枠は、毎年少ないので、求人倍率も決して低くはありませんし、限られた方のみの世界になります。
その分経験出来る内容は、薬局やドラッグストア業界の基盤となる事が多く、責任感とやりがいはトップレベルになります。
前向きで、社会や日本の為になる事を成し遂げたい方にはメリットになる内容です。
デメリット①:初任給が低く、全体的に給料も低い
初任給は20万円前後になり、仮に業績を上げたとしても、直ぐには給料に反映されません。薬剤師の資格を持っていても、特別扱いを受けませんので、薬剤師ではない公務員と、同様に扱われます。
勤務年数を積み重ねていけば、年収が400万、500万と上がりますが、その年収は既に調剤薬局やドラッグストア、製薬会社の新卒時の年収と同様になっているので、周りの薬剤師と比べてしまうと、病院薬剤師と同じレベルで、低い給料になってしまいます。
残業代があるので、なんとか満足する事が出来るかもしれませんが、薬剤師で年収1000万クラスを目指そうすると、正直厳しい現実になり、薬剤師で年収800万円でも、何歳に達成出来るのか定かではありません。
公務員薬剤師として、病院で働いている友人も、給料は低いと嘆いていました・・。
デメリット②:部署異動がある
特に役所や保健所勤務の働き方であると、3年を目安に部署の異動が行われます。
その部署に関して、仕事に慣れてきてバリバリと業務が出来る様になっている時や、そうなる前にも異動が行なわれるので、人間関係を1から形成したり、仕事内容も前の部署と異なるので、ストレスに感じてしまう恐れもあります。
本人の希望で、部署異動もありますが、原則希望通りではなくて、自分が意図しない人事異動の方が多いと思っておいた方が良いでしょう。
特別大きな失敗をしていなくても、部署間の人事交流と、活性化の為に異動を行うので、公務員薬剤師の異動は、避けられないデメリットです。
その為に社宅など手当は付いたりと、福利厚生のフォローはありますが、所属する地方や、エリアで奮闘する働き方になり、臨機応変な対応を求められる職場と言えるでしょう!
デメリット③:副業が出来ない
公務員は、法律で副業を行う事を禁止されていて、バレてしまうと最悪、懲戒免職処分になってしまいます。
薬剤師の方で、本業と薬剤師のバイトをして、稼いでいる方は一定数いると思いますが、公務員と言うだけで、アルバイトによる小遣い稼ぎを行う選択肢が無くなってしまいます。
公務員薬剤師はデスクワークが多めの仕事であり、時には気分転換に、薬剤師としての一般的なスキルである調剤、監査、投薬などを行いたいと思うはずです。
しかし、それらの業務は公務員薬剤師であるならば病院勤務の方以外行う事ができず、経験を積もうと思っても、キャリアを形成出来ない点は非常に辛いです。
雇う側にもリスクを伴いますので、副業を考えている薬学生には、おすすめ出来ない働き方になり、他の働き方を視野に入れている方にも、足かせとなってしまうので、注意が必要です。
薬剤師がMRとして就職するメリットやデメリットは?
MRとして就職したい薬剤師の方も多いのではないでしょうか。本項ではMRとして働く際のメリットやデメリットについて言及していきます。
MRの詳細な仕事内容や年収が気になる方は、以下の記事にまとめているため、そちらをお読みいただければ幸いです!
メリット①:育休産休制度や自己投資に関する手当が良い
私が製薬会社で良いと思った福利厚生は、産休育休制度の質の高さと、手当の多さ、必要に応じて経費が切れる事、自己啓発に関しての投資を惜しみなく出来る事が挙げられます。
製薬企業は、国が推奨する育児休暇に沿った方針を実践している企業が多く、育児後も社会復帰出来る体制に、力を入れています。
中には、在宅ワークとして会社に出社しないで働く事が出来たりと、女性にも人気がある職場と言えると思います。
全国への異動も視野に入れなければいけませんが、家賃補助の手当が一般的な企業よりも多く出る事があるので、福利厚生の数と質が良好な点が、製薬会社のメリットになります。
ガソリン代支給や、自己研鑽としての補助手当も手厚いので、他の薬剤師にはない、魅力溢れる福利厚生が素晴らしいですね!
メリット②:給料が非常に良い
生涯年収、ボーナス、退職金の全てにおいてバランスが取れていて、世間一般的にも給料の良い働き方だと認識されている職場になります。
薬剤師のボーナスが、6ヵ月以上出る場合や、自分の成果次第で、インセンティブが貰える事があるので年収は高い傾向です。
営業マンとしては、数字が自分の対価となって返ってくるので、モチベーションも保ちやすい点は利点になると思います。5年目までは、年収に大きな差はありませんが、役職が付いてくる様になると700万円、800万円と年収が上がりやすくなります。
MRから転職を行う薬剤師も多く、毎日定時に帰宅する事が出来なくて、土日も勉強会などのイベントを開催する事があるので、仕事量と給料が割に合っていないと思うMRも実際にいます。
しかし、給料面だけをみると、薬剤師が働く職場の中でもドラッグストアと同レベルな高給取りの働き方になります。
初任給こそドラッグストア勤務の薬剤師の方が多く貰っていますが、40代以上のMRになると、年収の逆転現象が起こり、トータルで年収を抜かします。
周りの友人が、製薬会社を第1優先に希望する理由も、年収面を考えている事が多く、やりがいと同時に年収も上がるので、薬学生だけでなく他の学部からも人気の職場と言えるでしょう!
デメリット①:拘束時間が長い
残業も含めてになりますが、製薬会社MRの1日は非常に長い事で有名です。
朝も早めのメールチェックなどで、企業の定時の時間よりも、早くから行動している方が多くいます。
医師へのアポも診療時間の終わり頃の19時周辺になる事もありますし、直帰出来る事もありますが、エリアから遠く離れた会社に戻り、資料の作成と報告を行います。
終わる頃には21時を超える事もあり、仕事柄の付き合いとして、退社後に同僚と飲食店に向かう事もあるので、家に帰るのが深夜になってしまう事もあるでしょう。
また、ゴルフコンペや、勉強会のセッティングなど土日に行う事もあるので、自分だけの時間を確保する事が難しくなり、ストレスを感じてしまう方もいます。
同僚ではなく、医師や薬剤師の相手になるので、身体を休ませる事が出来ませんし、MRが辛いと言われる主な理由になります。
私の知っているMRの方は、年収は確かに他の職業と比べると、高いと思うが、拘束時間が長いので、時給に換算すると、割に合わないかもしれないと言っていました。
薬剤師の職場の中でも、体育会系の働き方であり、拘束時間が長い点がデメリットと言えるでしょう。
例外もありますが、基本的には、毎日19時以降の帰宅となります。
デメリット②:医療に直接関わる事が出来ない
病院内をスーツ姿で仕事を行なっているMRは、間接的に医療現場に情報を還元しています。
薬剤師からの薬物動態系の質問や、保険適応の話まで、直接患者さんに伝えるのではなく、医療従事者に情報を提供しています。
仮にMRで薬剤師の資格を持っていたとしても、白衣を着る機会はなく、薬の説明を患者さんに行う事は出来ません。
医療従事者の薬剤師としては、医療に関わって、ダイレクトに患者さんの病態が良くなっていく過程を見たいと思いますし、それが医療従事者のやりがいの1つだと思います。
MRは、医療現場の縁の下の力持ち的な存在であり、患者さんからは直接感謝されない働き方になります。
働いていく内に、医療業界の事が次第に分かってくるので、薬剤師の資格を持ったMRは、調剤薬局や病院、ドラッグストアに転職する方も多いです。
MRを目指す方は、直接医療現場に関われない点を十分に考慮しましょう!
デメリット③:全国各地に異動がある
MRは全国各地に転勤を余儀なくされますし、海外にも拠点がある企業に関しては、海外出張を行う事があるので、地元だけに留まり、落ち着いて仕事を行う事が出来ません。
また、将来家族が出来ても、自身が単身赴任になったりと、デメリットに感じる事が多くなるでしょう。
業績が良くても悪くても、転勤が発生して、都市部から地方まで、会社の都合に合わせないといけませんので、人によってはストレスが溜まってしまう恐れがあります。
引っ越しも迅速に行わなければいけない点や、社内での引き継ぎ、異動先での医薬品卸企業との関係の構築、医師や薬剤師など医療者への新規で関係を作らないといけないので、慣れるまでに、疲れも蓄積されやすいです。
製薬企業のMRは、原則異動があると思って働いており、家の購入などのライフプランもそれに沿って立てています。
薬剤師が大学で就職するメリットやデメリットは?
学術的な就職先に興味がある方もいるのではないでしょうか!
本項では、薬剤師の方で大学に残り就職した場合のメリットやデメリットについて説明していきます!
メリット①:新しい治療法を発見出来る可能性がある
薬剤師にとっては、大変夢のある仕事になりますし、新たに救える患者さんが増える可能性がある、やりがいも強い職種です。
研究職として仮説から実験を行い、検証を繰り返します。
人生をかけて研究しても新しい治療法を見つける事が出来ないかもしれませんが、堅実で、インパクトファクターが大きい論文や実績を積み重ね、基礎研究のジャンルで発見を確立すると、新しい治療法のキッカケや創薬に対してのヒントを生み出す事が可能です。
そのキッカケやヒントを次世代に繋げる事も重要で、各大学には分野ごとの研究室があり、学生に講義を行いつつ、自分や新しく入る大学院生に、研究を教えるなどプランを進めます。
薬学部の中には創薬や研究に特化している学部もあり、国立大学出身の方が、そのまま大学の研究室に残り実験や、研究を行う事が多いです。
自分の研究成果次第で、日本だけでなく世の中にもインパクトを与えられる可能性があります!
大変ですが、薬剤師として尊敬出来る働き方です。
メリット②:書籍を出版する事が出来る
成果を上げていくと、メディアからのオファーであったり、医療系の雑誌のコラム、出版社からの依頼が舞い降りる事があります。
医療業界のある分野に対して、絶対的に自分よりも詳しい人がいないと起こり得る内容になります。
講演会も依頼される事があり、研究の傍らで、臨時収入を得る事が可能です。書籍を出す事も、自分の中での1つの実績になり、他の職場で働く薬剤師には、滅多に行う事が出来ない経験になるでしょう。
薬学部で用いる教科書の中には、在籍している教授が執筆した参考書があり、入学時に購入する事になるので、毎年の印税を得る事が出来るかもしれません。
また講義では、自分が執筆、監修したテキストを使う事があるので、講義中は、自分の意見を交えた講義を行える点もメリットになると言えます。
メリット③:名声が手に入る
私の大学時代の知り合いの中では、研究に興味がある一握りの方だけ大学院に進み、現在大学の講師として働いている方がいます。
学生に実習や、講義も行いますが、論文を出す事で、世界中から注目される人物になる事が出来る職場です。
病院薬剤師でも英語論文を世に出すと、各国の研究者からメールが来たりします。一握りの世界になりますが、稼ぎだけでなく、名声が付いてくる点は、大学で働くメリットになるでしょう。
他にも学会の実行委員長など地位と権力も手に入れる可能性がある働き方になるので、世の中に名前を刻みたい方にはピッタリだと思います。
名声と同時に、お金も付いてくるので、ダブルのメリットになるでしょう。
デメリット①:実績を求められる
学会に入り、学術論文や発表をコンスタントに行う必要があります。
研究では、最初に考えるデザインが大切になるので、誰もが気付いていないポイントや、誰もやっていない実験を行う必要があります。
論文提出の実績は、雇っている大学側の実績でもあるので、研究室に属していても、発表や論文提出は当たり前の仕事になります。
実績として直ぐには結果を出す事が出来ずに、時間もかかるので、本人の忍耐力が必須になりますし、研究が思う様に進まなかったり、失敗してしまうと、焦りから急激なストレスを感じてしまう恐れがあるので、要注意です。
自分との戦いがメインですが、上からの執拗なタスクをこなして、教授からの実績も勝ち取らなければいけませんので、人間関係の面のデメリットも併せ持っています。
質の良い成果を出さないと、上には上がれませんので、細かな事にも打ち込む方が向いていると言えるでしょう。
デメリット②:教授までの道のりが長い
若くて40代の教授は会った事がありますが、大学に在籍している教授の年齢は50オーバーの方が多いです。私が通っていた大学では40代の教授はいませんでした。
また薬剤師は、博士号を取得するにも時間がかかります。そこから助教、講師、准教授、教授のステップを踏みますが、組織を上手く世渡りする能力や政治力が必要になりますし、常に研究成果を出し続けなければいけません。
それに加えて、ポストが空かなければ教授になる事が難しいです。
大学職員として就職するまでも期間が長いのに、教授までの道が更に長く感じてしまう点は大きなデメリットになります。
薬剤師が派遣薬剤師として就職するメリットやデメリットは?
薬剤師の派遣会社に属して、派遣薬剤師として就職する方法もあります。
本項では、それらのメリットやデメリットについて詳しく語っていきます!
また、以下のエントリーに派遣薬剤師の詳細を書いているので、より詳しく知りたい方は合わせて一読下さい。
メリット①:スケジュールを自由に組みながら働ける
派遣薬剤師として働く時に最もメリットに感じる内容が、特定の企業に縛られずに自由に働く事が出来る点になります。
派遣会社に属する形にはなりますが、薬剤師が働ける派遣先は全国各地にあり、短期間で様々な職場を経験する事が可能です。
具体的には、3ヵ月の期間を目安にして、自身の行きたい地域に住む事が出来ます。
夏には北海道、冬には沖縄など季節に応じた働き方を検討しても良いでしょう。
自由な働き方でプライベートを満喫しつつ、薬剤師以外の仕事にも視野を広げられる点が魅力と言えます!
メリット②:時給が高い
派遣薬剤師は、薬剤師のバイトやパートよりも時給相場が高いメリットが挙げられます。首都圏では時給2000円を割るエリアもありますが、派遣薬剤師であれば時給2300円は狙えます。
首都圏であっても急募求人であったり、派遣元、派遣先から信頼を得られている薬剤師であれば、高時給で勤務する事が可能です。
また、実際に経験値を積み、アピール出来れば派遣会社から単価を上げてもらうように交渉が出来る利点もあります。
エリアによっては時給3000円オーバーの求人も未だに存在し、私が派遣薬剤師の仕事で最も高時給だったのが、時給5500円の過疎地域の調剤薬局でした。
20日勤務の8時間労働で月収80万円も目指せるのが派遣薬剤師の魅力です。
その分競争も激しいのですが、薬剤師の人手不足を解消出来ない限りは、時給が下がる事がありません。
デメリット①:退職金が期待出来ない
派遣薬剤師は派遣元の企業に勤める形態になりますが、しばらくの間働いても退職金が出ない事が一般的です。
なぜなら派遣事業は、正社員として勤め先を紹介する役割も担っていて、定年まで同じ派遣会社に勤める事がほぼ不可能だからです。
例え、今の稼ぎが派遣薬剤師の方が良かったとしても、退職金が1000万円貰える大手企業と退職金が期待出来ない派遣薬剤師では少し見方も変わるかもしれません。
派遣薬剤師の働き方は、辞めた場合にどうするか、次の固定職を意識しないと老後に苦労する可能性があるので注意が必要です。
デメリット②:世間からの評判が良くない
突然ですが、結婚を申し込んで来た薬剤師が派遣で生計を立てていたらどう思うでしょうか?
派遣というキーワードだけで周りに伝えると、殆どは「大丈夫?福利厚生はどうなの?」など、心配される場面に出くわします。
薬剤師であれば派遣の需要や福利厚生の充実具合も把握しているのですが、一般の方からみると派遣の働き方というのは、「正社員になれなかった枠」、「忍耐がない性格」と判断されがちです。
こうした考え方は、一般の方だけではなく、正社員の薬剤師からの評判も決して良くありません。
派遣薬剤師として働いている方の中には、しっかりとした理由や立派な志を持って働いてる方も大勢いますが、やはり世間からはマイナスなイメージがあることは否めません。
薬剤師として大手の企業に就職する場合はどんなところがある?
①:アインファーマシーズ
調剤薬局を母体としている企業の中で、売上高と店舗数が全国No.1であり、高度な医療体制を推進している調剤薬局における大企業になります。
メリットは、同期が多くて研修も手厚い点、デメリットは忙しい店舗が多くて、残業や応援体制が多い点が挙げられます。
おすすめポイントとして、質の高い福利厚生で、長期休暇体制を整えている点が特徴と言えるでしょう。
より詳細なアインファーマシーズの評判や口コミについては、 以下のエントリーにまとめてあるため、興味がある方は、是非一読下さい!
②:日本調剤
独自の戦略と、行政よりも先を見越した経営を行なっている、調剤薬局業界の大手企業になります。
痒いところに手が届く教育体制が魅力で、現場の薬剤師のスキルも高いので、最先端の薬剤師の業務を覚えられるメリットがあります。
しかし、全国各都道府県に店舗があるので、エリアを指定しても異動を余儀なくされる点は注意が必要です。
また、日本調剤は、薬剤師会に入っていない企業のため、会社独自のルールに縛られやすい点や、店舗によっては非常に忙しく、休憩さえ行う事が出来ない職場もあるなど、デメリットも挙げられます。
ママ薬剤師にも優しい産休育休制度、後発品メーカーを自社でもっている事や、転職エージェントを運営している点も特徴的で、何でも前向きにやってみようと思わせてくれる企業になります。
より詳しい日本調剤の特徴や評判については、以下の記事にまとめてあるため、就職先として検討している方は、目を通してみて下さい!
③:クオール
他業種と提携をしている調剤薬局の大手企業で、LAWSON内にも進出している企業です!
認定薬剤師取得の為のプログラムが、社内で取り決められているので、確実に認定薬剤師を目指せるメリットや、駅チカ、駅ナカにも進出していて、外観、内装共に、清潔感があり、薬局が綺麗な点が魅力的なポイントになります。
地方では店舗によって忙しく、人手が常に足りてないので、配属先には注意が必要になります。また、処方箋付け替え事件も印象が強く、現場での法的遵守がより一層必要になる企業と言えるでしょう。
クオールの評判や口コミを知りたい方は、以下の記事に詳しくまとめているため、参考にして下さい!
④:マツモトキヨシ
関東エリアに多く展開している大手ドラッグストアになります。
マツモトキヨシブランドでオリジナル商品の展開をしており、店舗は都市部に多く、年収も高めと、良い条件が揃っている魅力があります。
まだまだ調剤室がドラッグストア内に入っていない店舗もあり、薬剤師のスキルを学ぶには物足りなく感じてしまいますが、業績を上げるやりがいもあり、薬学生にも人気がある企業になります。
企画開発やバイヤーとして薬剤師以外の働き方も行える点はおすすめで、ドラッグストアならではの、内容になっています。
主な注意点としては、ドラッグストアでのクレーム処理や、異動など組織的に動かなくてはいけない点が挙げられます。
マツモトキヨシの薬剤師について、より詳細な説明は以下のエントリーに記載しています。マツキヨで働きたいと考えている薬剤師は、是非一読を!
⑤:ウエルシア
調剤薬局併設型のドラッグストアとして全国へアピールを続けている大手企業になります。
在宅医療にも力を入れているので、薬剤師のスキルを幅広く網羅できる点がメリットです。デメリットとしては、1人薬剤師になりがちな点や、ポストが中々空かずに年収が頭打ちになる可能性がある点が挙げられます。
年収はドラッグストアに勤務する薬剤師の中でも、上位の給料を貰えます。しかし、ハードな仕事量である事は間違いないので、薬剤師でありながら医療と実績を追求するサラリーマンの働き方になると心得ておくと良いでしょう。
ウエルシアの薬剤師について、その職場環境や給与情報などが知りたい方は、以下のエントリーを参照してください!
⑥:独立行政法人国立病院機構
全国に有数展開していて、独立法人化している病院希望の薬学生が、主に就職する病院になります。
行政から独立していますが、特定独立行政法人と定められているので、職員は、国家公務員として扱われています。
主に急性期を担う病院が多く、病院の名前は、地域名に医療センターと名付けている病院が多いです。
私も薬学生の時に就職活動をした病院機構があり、エリアの毎に分かれて職場が決定します。提供する医療の質も高く、臨床を勉強する機会が多い事や、他の薬剤師と切磋琢磨できる点がメリットとして挙げられます。
しかし、初任給が他の働き方と比べると低すぎる点や、職場によって多忙過ぎる点は、大きなデメリットになります。
学会発表への参加など、臨床に興味がある方にはピッタリですが、年収やプライベートを優先したい方には、あまりおすすめ出来ません!
⑦:メディセオ
医薬品卸企業の中でトップを走る物流の大手企業になります。基本的にはMSなどの文系従業員が多いのですが、営業所では医薬品を管理する為に薬剤師を配置しなくてはいけません。
患者さんに追われる心配がなくて、事務作業が多めなので、比較的にゆったりと仕事を行える点はメリットですが、薬剤師手当の低さや年収が少ない点はデメリットだと言えます。
DI業務として、医療情報を作成する薬剤師もいるので、一概にやりがいが少ない訳ではありませんし、医薬品以外も学べるので、薬剤師として貴重な経験になります。
最も注意をしなければいけない点は、薬剤師でありながら、調剤や監査などの薬剤師の専門分野の仕事がない点です!
⑧:武田薬品工業
日本の製薬企業を代表する大手企業になります。薬剤師の資格を持ったMR職を積極的に採用しているので、薬学生にも人気の企業になり、福利厚生の質は評価が高く、銀行の融資も多額に受けやすいメリットもあります。
デメリットとしては、M&Aをリタイアまで常に考えておかなければいけない点や、海外への出張、成果主義の企業である事が挙げられます。
働き方は、研究職とMR職がありますが、どちらもハードな仕事内容になり、結果を求められるので、体調などの自己管理には注意をした方が良いでしょう。
研究事業にも強い日本の企業になり、MRだけでなく、研究職でも薬剤師が活躍出来る環境が揃っています!
世界的にも有名な会社ですね!
薬剤師が就職を失敗しないためにするべきことは?
①:徹底した自己分析
大学生活はあっという間に時間が流れます。自分の将来を詳しく考えないまま就職してしまう薬学生がいますし、私の周りにも就職活動時期の5年生で、一切就職活動をしないで、結局国家試験が終わってから内定が決まった友人もいました。
薬学部に入ると、主に調剤薬局、ドラッグストア、病院、製薬企業の選択肢があり、先ずはどういった働き方をして、「薬剤師として何がしたいのか」を明確にする必要があります。
私が本気で就職を考え始めたのが、4年生の時になり、地元にある病院で、臨床知識を学びたい事しか考えていませんでした。
なぜ病院にこだわったのかというと、病院薬剤師は医療の前線で活躍しているイメージで、チーム医療が出来るからと言う漠然とした理由でした。
しかし、私の様に全く自己分析をしないまま、就職活動に挑むと、理想と現実のギャップにダメージを受ける事があります。
私も病院薬剤師の理想が高すぎて、何度も薬剤師の仕事が嫌になりかけました。
今考えると、私は人とコミュニケーションを取る事が好きであり、もしかすると製薬会社のMRの働き方も、合っていたのではないかと思っています。
この様に、自己分析を具体的に行って、働き方を考える事は、就職を失敗しない為の大切な準備になります。
対人が苦手な方には、企業内での管理業務を行う働き方をしたりと、職場選びの可能性は無数に存在しています。
薬剤師のライセンスを取得後に、畑違いの職業として働いても全く問題ありませんので、学生の内からしっかりと自己分析を行い、納得した企業を受けるように心がけましょう!
どのように働きたいかを考える事は、自分の性格や思考を、しっかり理解していないと出来ません!
②:OBやOGとの交流
特に大手企業ではない職場に就職している先輩に話を聞いてみると良いでしょう。
母校に就職セミナーとしてOB、OGが各企業ブースの説明会に仕事として来ている場合があります。殆どの場合は、中規模以上の調剤薬局か、ドラッグストアの社員であり、特に社会人2年目の薬剤師が会社の魅力を伝えます。
しかし、コミュニケーション能力に長けている方や、自社の事が好きな方を選抜している為、どうしても会社の良い面しか見えて来ない場合が多いです。
そのため私は、こうした学内で行われる企業説明会よりも、4~5つ程度学年が離れた先輩らと、食事をしながら話をすることを優先していました。
社会人歴が4年以上の先輩は、管理薬剤師として働いている方も多く、会社としての医療の向き合い方、具体的な昇級率や給料の詳細、会社全体の人間関係などを細かく把握しています。
それら先輩薬剤師の話を聞くことにより、学内で行われる企業説明会では、得られない正確な情報を手に入れると、就職に失敗しにくくなるはずです。
社会人歴4年目以降のOB、OGは仕事が忙しくなってくる時期ですが、同じ出身大学の後輩から、就職活動の相談があると言われると、断りにくいものですし、御飯程度の時間なら間違いなく確保してくれるはずです!
待ってるだけではなくて、自分から実際に働いている先輩に話にいきましょう。
③:大手企業だけを見学しない
私は大病院で働いた事がありますが、大病院にもメリット、デメリットがありますし、中小規模の病院にも大病院とは異なるメリット、デメリットがあります。
そのため、失敗しない就職をするには、大手企業だけではなく、小さな企業も見学をして比較するべきだと考えています。
特に大手調剤薬局よりも、古くから地域に根ざして、信頼を勝ち取っている中規模薬局は未だに多いです。また、融通が利きやすく、やりがいを自分次第で増やしていける個人薬局も全国には多くあります。
それら魅力的な企業があるにも関わらず、薬学生の大半は、就職の際に大手企業を見学するのみで、個人経営薬局などの小規模薬局を見ることはほとんどありません。
だからこそ、小さな企業も積極的に話を聞き、大手企業との違いを肌で感じて、比較した方が、幅広い考え方になるでしょう。
全国には、近未来的でお洒落な薬局があったり、お茶をする事が出来る薬局、副業をオープンにしている企業、調剤時間よりも投薬に時間をかける薬局など、規模が小さい故に出来る職場が多くあります。
また、規模が小さいとオーナーとの距離が近いので、新卒ながら大きな仕事を任されて早くからキャリアアップが出来たり、成果を上げた分、大手企業よりも給料が反映しやすくなるメリットもあります。
大手はネームバリューがあり、安泰という概念に疑問を感じ、多くの企業に足を運んで下さい!
自分にとっての特別な職場を発見してみましょう!
④:4年生までに職場を明確化しておく
病院、調剤薬局、ドラッグストア、製薬企業、公務員など薬剤師になれば、ある程度の道が決められています。
様々な就職先がありますが、4年生までに、ある程度働きたい職場を決める方が、就職活動も有利に進みます。
特に、人気のある病院、製薬企業や公務員薬剤師を目指している方は、事前に多くの準備が必要なので、早くから動き始めるほど不安も少なくなります。
製薬企業や公務員試験を受けていた私の友人らは、SPIの問題集を事前に勉強していましたし、本命の企業前に、1つ企業をエントリーして前準備や、面接対策を行なったりしていました。
就職先を明確にする事が難しいのであれば、夏休みなどの長期休暇を利用して、病院見学や企業見学を申し込むと、少し実感が沸いてくるはずです。
4年生の内だけ見学を行うのではなくて、1年生や2年生の時でも企業は見学をさせてくれるので、就職活動が早すぎると思わずに、なるべく早い段階から意識することを心がけてみて下さい!
⑤:学会に参加する
就職活動を失敗しないために、一度は学会に参加した方が良い理由として、意識の高い現場の薬剤師と親しくなれる点が挙げられます。
薬学生が1番行くべき学会は、「日本医療薬学会」であり、病院薬剤師もそうですが、調剤薬局、ドラッグストアに勤める薬剤師の口頭発表や、ポスター発表を見る事が可能です。
発表内容には、自社の最先端の取り組みから、コアな症例発表など、普段大学にいると想像もつかない現場目線の発表もあります。
教育関連の発表もあるので、各企業の教育担当者とも、話すチャンスが眠っています。
特に熱いと思うのが、ポスター発表であり、発表者が自分の興味がある就職先である場合は、積極的に話を聞きに行きましょう。場合によっては、1対1で話す事が出来ますし、名刺交換を行う事が出来ます。
ポスター発表者は、基本的に名刺を持ち合わせている事が多いので、発表をしない参加者や、薬学生も名刺を用意しておけば、その後の繋がりを保つ事が出来ます。
世の中には、本当に素晴らしい薬剤師がいます。是非、優秀な薬剤師を見つけて、その方が働いている企業も合わせてチェックしてみると、就職の失敗リスクが減るでしょう!
学生の参加費用は、とてもリーズナブルになっているので、金銭的な負担が少ない点もメリットですね!
就職で他薬剤師に差をつけるためにするべきことは?
①:学会発表を行う
調剤薬局やドラッグストアに勤めている薬剤師は、自社から学会発表の依頼を受けた事があると思います。
現在では、現場をまわせる薬剤師だけでなく、医療の質を向上して患者さんに還元する事が出来る薬剤師を企業は求めています。
薬剤師国家資格を持っているだけでは、当たり前ですが、周りと差がつきませんし、認定薬剤師を持っているから特別扱いされるという時代は終わりました。
認定薬剤師を持っていても、現場で何を行なったのか、企業や患者さんにどれだけ質の良い医療実績を与えたのかが、重要になります。
調剤薬局やドラッグストアで働いている薬剤師の中で、学会発表を行なっている人数は、多くありません。企業も学会発表を年間でどれだけ行なったのか、それが自社のアピールになるので、学会発表者を探す事に力を入れています。
そのため、学生の内から、学会発表を自主的に行なって、社会に出ても、現場のクリニカルクエスチョンや、薬に対しての疑問点、データ集積を意識してみましょう!
企業にも、学術に強い部署が存在していて、抜擢されて活躍出来る可能性もあるため、学会発表を行える薬剤師は非常に強いですし、重宝される存在になります!
②:医療業界の歴史と仕組みを勉強する
医薬分業は何が引き金で起こったのか、正しく理解出来ているでしょうか?
薬価改定の裏側や、調剤報酬の仕組みを過去に遡って勉強する事は、年上の薬剤師と同じ目線で、話を合わせる事が出来ますし、「そもそも」に疑問に感じる薬剤師は、現場での飲み込みも早いです。
薬学部の低学年時に、医療業界の歴史や、医薬分業の成り立ちを学ぶ機会がありますが、私は実際に現場に出てから、もっと知っておけば良かったと思いました。
今の調剤報酬の立ち位置や、薬局における逆風がなぜ起こっているのかを説明出来る様になってみて下さい。
そうすれば、薬局の未来像、薬局や薬剤師として、何をするべきなのかが、見えてくるとはずです。
私たち薬剤師が、普段当たり前に直面している内容の裏には、過去の歴史が必ずあります。
薬剤師会ってそもそもの成り立ちはどうだったのか、薬剤師と医師の関係で、過去に何が起こったのかと、薬学生のうちから、「そもそも」を考えるクセを付けておくと、間違いなく一目置かれる社会人になれるでしょう!
就職活動で差を付けたいのであれば、医療業界の歴史を紐解く事をおすすめします!
③:経済に関してアンテナを張る
製薬企業やドラッグストアに勤めている薬剤師は、世の中の経済に対して敏感ですが、その他の職場で働く薬剤師は、経済状況に興味を示す事が少ないと感じます。
薬剤師でも、物価に対してアンテナを張っておくと、新店舗の土地代と返済シミュレーションを行う事が出来たり、患者さんとの何気ない会話に繋げる事も出来ます。
野菜の値段の動きでも構いませんし、流行しているゲーム業界の内容でも構いません。
お金の動きを勉強すると、他の薬剤師と比べて差が付きます。薬に関しての知識は持っていてるのが、当たり前で、その他の広い知識を持っている方が、就職活動では有利です。
さらに、そこに医療を絡める、またはヒントになる様に、考えられる力を身に付けておくと良いでしょう。
例えば、電子お薬手帳は、スマホに対応していますが、いずれはスマホ以外にも導入してくるかもしれません。医療器具メーカーの新製品や取り組んでいる事を確認すると、視野が広がり経済を知る事が可能です。
市場価値を分析するクセをつけたり、周りの企業への影響を常に考えられる様になれば、面白い様に就職活動や、現場でも異なる視点で、活躍出来るはずです。
私も現在は、薬剤師の転職業界だけでなく、医療を取り巻く転職の情報をチェックしています!
④:薬学以外の働き方で結果を出す
薬剤師も決して安泰な職業ではありません。
年々厳しくなる調剤報酬につれて、いつかは初任給がガクッと下がったり、昇給や生涯年収が、下がる可能性は0ではありません。
薬学部の6年間は、長い様で短い時間になります。そのため、6年間の内に、薬学以外の事に熱中して、0から1を生み出す成果を上げてみて下さい。
何もない状態から変化を起こす大変さを実感して、結果を出す事が出来れば、就職活動に非常に有利に働きます。
例えば、薬学生でサイトを作って、閲覧ユーザー数を伸ばして広告収入を得たり、学生の内から起業をするなど、新しく生み出せる可能性は無限大です。
ヒッチハイクやボランティアで貴重な体験をした事もエピソードとしては、有利になるかもしれません。しかし、今後は影響力がある薬剤師が活躍する時代に差し迫っている気がします。
学生時代に事業を成功させて、医療業界やそれ以外の業界も巻き込める人物であれば、どこの企業も優遇してくれるはずです。
薬学以外で、結果を出せば、間違いなく他の薬剤師とも差が出来るので、早くから気付き、行動する様にしましょう!
薬剤師の就職に役立つおすすめ転職サイト!
上記で紹介したマイナビ薬剤師以外にも、薬剤師の就職に役立つおすすめサイトについて紹介していきます!
①:薬キャリ
薬剤師に特化した求人支援サイトとなります。また、薬剤師の就職や転職の支援だけでなく、医師に対しても役立つツールの紹介や意見交換の場を提供しています。
また、雇用形態に応じたコンサルタントが在籍していて、安心感があるバックアップを受けることができる点も魅力です!
派遣薬剤師を始めとする、様々な雇用形態の求人数が多いので、幅広く企業を見たい方にマッチしたサイトと言えるでしょう!
以下に実際に私が利用した体験談も含めた薬キャリの評判を記載している為、ぜひ参考にして下さい!
また、より詳細な情報が知りたい方は、以下の薬キャリの公式ページを参考にして下さい!
②:リクナビ薬剤師
業界大手の転職支援サイトです!
大手ならではの手厚い体制で、求人数も多く、何より、何度でも就職先の見学が可能で、色んなキャリアを検討したい方にマッチしたエージェントと言えます!
面接対策もしっかりと行ってくれるため、就職について不安がある薬剤師に特に向いていると言えるでしょう。
以下のエントリーに私が利用した経験談や、リクナビ薬剤師の評判について記載しているため、興味がある方はまずは一読いただければ幸いです。
また、実際に求人を見たり、コンサルタントと面談したい方は、以下のリクナビ薬剤師の公式HPを参照ください!
③:アプロドットコム
調剤薬局の正社員と派遣薬剤師に強い転職サイトがアプロドットコムです。私も実際に単発の派遣薬剤師として何度も仕事をした経験があります。
具体的にアプロドットコムの担当コンサルタントはスピーディーな対応をしてくれてストレスなく求人を提案してくれました。
またアプロドットコムは調剤薬局だけでなく病院やドラッグストアの求人もあります。
アプロドットコムは新卒の方や薬学生6年生の方が調剤薬局に就職を重みを置いている場合に向いたエージェントとなっています。
④:ファルメイト
ファルメイトはパラレルキャリアやWワークなどの働き方を考えている方に向いている薬剤師向けのエージェントです。
もちろん調剤薬局の正社員求人も多いので安心して下さい。例えば単発の派遣薬剤師で働きながら自分の夢を追いかけたり、数か月間ガッツリ地方でお金を稼ぎたいという方に向いています。
私自身も登録をして利用しましたが、在宅付きの派遣求人をメールやLINEで発信をしていたりと取引先も多い印象なので、直ぐに就職先を提案してもらいたいと考えている方には向いた転職サイトと言えるでしょう。
まとめ
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
この記事で紹介した薬剤師の就職先は一部に過ぎません。何故なら、薬剤師は薬剤師の資格がない働き方も出来るからです。
この記事を書いてみて、私も学生の時にもっと多くの病院見学を行えば良かったと後悔を覚えましたし、薬剤師の働き方をしっかりと、意識付けしておけば良かったと感じました。
本記事が、少しでも何かの参考になれば嬉しく思います。
それでは、また!
他、薬剤師の転職関連エントリーはこちら!