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薬剤師で転勤がある仕事5選!転勤がない仕事4選を職場別で紹介!

今回は、薬剤師で転勤がある仕事や、転勤がない仕事について、職場別で詳しく説明していきます!

転職を考えている薬剤師で、転勤が気になっている方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

以下、目次となります。

目次

 

薬剤師で転勤がある仕事5選!

薬剤師で転勤がある仕事について、解説します!

職場ごとに説明するため、参考にしてください!

①:調剤薬局の薬剤師

調剤薬局薬剤師は大手企業になればなるほど転勤があります。そして店舗数が多くなるにつれて転勤の可能性が増加します。

大手調剤薬局は全国勤務コースと地元エリアコースを選択する事が出来ますが、地元エリアだけで働くコースを選択をしても、地域の店舗間で異動になったり、人出不足の店舗には応援として、各店舗を行き来する働き方をする事があります。

調剤薬局の具体的なキャリアモデルを、以下に示します。

30歳男性薬剤師で地元コースを選択しました。

彼は実家から片道1時間弱かかる、隣の県で勤務していました。3年後、管理薬剤師となった彼は転勤を命じられるようになりました。

このように、エリア限定で働いても、店舗数が多い調剤薬局では、転勤ありの働き方になることもあります。

離職や育児による退職頻度も多いので、それに伴う転勤は比較的多い職種と言えるでしょう。

 

②:ドラッグストアの薬剤師

ドラッグストア薬剤師も転勤が多い職種の1つです。

理由として、店舗数が多い点が挙げられます。そして、薬剤師の確保がドラッグストアの競合同士の間で奪い合いが激化しています。背景としては全国への調剤室併設型のドラッグストアの拡大が挙げられます。

そうなるとドラッグストアには基本薬剤師を1人以上配置しないといけなくなり、ドラッグストア勤務の薬剤師が地元コースの働き方をしても、数年間単位で店舗異動や転勤が起こり得ます。

ある薬剤師のキャリアモデルで考えてみると、ドラッグストア勤務の社会人3年目、女性薬剤師は、OTCに特化をした部署に新卒から入社しました。

そのドラッグストアはOTCだけでなく調剤部門の部署もあるので、人事から3年目の夏から声がかかりました。

その後調剤専門の部署に配属が決定して、今まで処方箋を扱わなかった部署から皮膚科の門前薬局へ異動になったのです。

ドラッグストアはまだ全体的に人出不足が続いており、処方箋枚数が少ない店舗であると基本は1人薬剤師で勤務をする事が多いです。

また、体調不良や退職者が出ると人の補充をするために、薬剤師の誰かを別の店舗へと転勤させることが多いです。

 

③:国立病院機構

病院の中でも転勤ありきで働く職場が独立行政法人国立病院機構です。

国立病院機構は北海道、関東信越、東海北陸、近畿、中国四国、九州グループに分かれている病院です。

それぞれ6つのグループに分かれるのは、新卒や中途採用での段階で決まり、その後は各エリアの中で転勤を伴いながら病院薬剤師として勤務をします。

私は薬学生の時に、就活で、東海北陸の国立病院機構でお世話になりました。

その面接の際には「愛知県勤務を希望しているが、金沢や福井などにも異動になることがあるが良いか?」と確認されたことがあります。

また、私の周りの国立病院機構勤務の友人は、3年から5年同じ病院で働くと同じ県の異なる病院もしくは、県外の病院へ転勤になることが多いと教えてくれました。

国立病院機構以外でも済生会病院、徳洲会病院も異動と伴うことがあります。病院経営や母体をチェックすると転勤の有無も把握出来るでしょう。

 

④:製薬企業

製薬企業は全国で転勤が行われる事で有名です。

なぜなら製薬企業は支店が全国にあるため、定期的な転勤が必須となっています。

また組織やチームとしての業績によって転勤が発生することもあるのが、製薬企業です。

そして調整薬局やドラッグストアとは異なり、地域勤務コースの選択が出来ない点は製薬企業の特徴です。

つまり、製薬企業に就職をすると基本的に同じ支店でずっと働くことは難しく、例えば新人は1年から3年で異なる支店に異動になるケースが大半となっています。

役職が上がっても高確率で転勤があり、MRとして製薬企業に就職をすると、転勤は避けられないイベントとなるでしょう。

製薬企業は社内で粗相を起こすと、別のエリアに飛ばされる事もあります。

 

⑤:公務員薬剤師

公務員薬剤師として就職をすると、転勤を伴うことがあります。

例えば役場で働く薬剤師として勤務をしていると、数年後に別の役場へ異動になることもあります。

具体的には、愛知県名古屋市の管轄でも〇〇区から〇〇区の役場勤務へと異動になるように、同じエリア内で異動が発生します。

また公務員薬剤師は県外に出向になるのは少ないのですが、県内での転勤はあるので、近い距離の転勤がある事をおさえておきましょう。

 

薬剤師で転勤がない仕事4選!

①:中小の病院薬剤師

1つしかない中小の病院は転勤がありません。

大学病院や私立大学も転勤がない働き方として当てはまりますが、規模が大きい急性期病院や、稀に慢性期疾患だけを扱う病院である、と時に異動を命じられることがあるので注意が必要です。

一方で100床規模やそれ以下の病院の場合は薬剤師数も1名~5名程度で働くことが多く、基本的に転勤の概念がありません

転勤なしの働き方を探すには中小規模のベット数の病院を探して、同系列病院がないところを探すのがおすすめです。

 

②:個人経営の調剤薬局

個人経営をしている調剤薬局は職場が1つしかないので、転勤はありません。

個人薬局は10年、20年と同じ環境と同じメンバーで働く事が多いです。

実は私も元個人薬局で働く薬剤師でした。その職場では5年間、転勤は一度も命じられたことがありませんでした。

しかし、薬局経営が傾いてしまうと転職せざるを得ない状況になるので注意が必要です。

2店舗~5店舗の調剤薬局の管理薬剤師であれば転勤は少ないのですが、他の店舗に応援をしにいくなど、100%転勤がないとは言い切れません。

個人経営の薬局は一度働いて慣れてしまうと安心感はありますが、逆に言えば代り映えのない働き方になります。

 

③:医療系ITベンチャー企業

Web系スタートアップの医療ITベンチャーは、事務所が1つだけなので転勤がありません。ITベンチャーで働くと自宅または事務所でのお仕事になることもあります。

実際に私の薬剤師の知人もITベンチャーで働いている方がいますが、働く場所は変わらずに数年間勤務をしていました。

一方でITベンチャー企業は売り上げをアップさせて、会社が拡大するにつれて支店が増えることもあります。その際には転勤が伴うケースもあるので注意が必要になるでしょう。

残業時間も多めで、がむしゃらになって働くことがある点は注意が必要です。

 

④:調剤薬局の契約社員

調剤薬局の契約社員として半年間、または1年契約で働く時は、基本的に転勤はない事が多いです。

調剤薬局のマンパワーが足りない事が原因で求人が出ますが、基本的に契約社員は期間限定で決まった雇用契約の働き方になります。

ラウンダーと呼ばれる色んな店舗を回って働く事も契約によってはありますが、しっかりと転勤や異動がないかどうかも含めて事前の確認をしておけば、問題なく同じ場所で勤務する事が可能です。

薬剤師の契約社員の詳細は以下の記事にも記載しています。合わせて参考にしてください。

 

薬剤師で転勤がない求人の探し方は?

①:薬剤師の経営者と親しくなる

個人薬局の代表と親しくなったり、複数店舗を持つ代表と交友関係を広げておくことは求人探しには大切な要素です。

個人経営をしているオーナー達は、経営者同士の横の繋がりが多く、紹介をしてくれるケースもあります。

また、直接薬局オーナーと話すことが出来るようになると、紹介先の内部事情や転勤の有無をヒアリングする事が可能となります。薬局オーナーの知り合いがいない方は、インターネットやSNSを用いて薬局経営者と繋がりを持つことで、情報収集をすると良いでしょう。

転勤がない状態を事前に聞き出して転職をすると確実に転勤をしない職場に勤務する事が可能となります。

 

②:人材紹介会社を利用する

人材紹介会社を利用して、転勤のない職場を探してみるのも方法の一つです。

具体的には、人材紹介の担当に「転勤がない求人を紹介して欲しい」と伝えるだけでOKです。無料で実施可能なので安心して下さい。

その際には、転勤の有無を一番優先して探している旨を伝えるとコンサルタントも探しやすいです。

また、店舗数や支店が多いところはNGと伝えるのではなくて、「過去実績からも、転勤が確実にない職場を考えている」と伝えると良いでしょう。

 

③:ハローワークの求人で病院を探す

ハローワークの検索機能では、薬剤師やエリアを絞った求人が探せます。

また、実際に書類を申請して職場の人事と繋がったり、ヒアリングをして直接転勤の有無を確認する事が可能です。

そして、ハローワークの特徴としては、病院の求人が多いことが挙げられます。

紹介会社が扱っていないような求人も出てくるので、是非紹介会社だけに頼らずにチェックしてみるのもおすすめです。

ハローワークは全国各地に設置されていますし、窓口で転勤がない薬剤師の職場を探していると伝えても、担当者が親切に対応をしてくれて、マッチした求人を見つけることが可能となっています。

 

④:パート薬剤師として勤務して探す

パート薬剤師として求人を探せば、転勤は基本的にありません。

正社員求人だと調剤薬局やドラッグストアでは転勤が伴う事がありますが、店舗ごとにパート薬剤師を配置する事が多いです。

そのため、転勤を避けたい方は、先ずはパートタイムの薬剤師として働いてから、正社員求人を検討してみるのも1つの方法と言えるでしょう。

半年間の契約社員としての求人も転勤が少ないのでおすすめです。

 

薬剤師におすすめの転職サイト!

①:マイナビ薬剤師

転職初心者の方には、マイナビ薬剤師はNo.1です。

求人数がトップレベルで、地方など全国の職種を探すことが可能となっています。

また、薬局や病院だけでなく、一般企業の転職も検討が出来るのでおすすめです。

すぐに転職サービスを開始するのではなく、しっかりと自己分析を含めてヒアリングをしたり、コンサルタントが親身になって話を聞いてくれる点が、マイナビ薬剤師を利用して良かったポイントでした。

マイナビ薬剤師ははじめて転職を考える薬剤師にはマストな転職サイトと言えるでしょう。

 

②:ファルマスタッフ

ファルマスタッフは、利用満足度の高い薬剤師向けの転職サイトです。

コンサルタントが薬局業界に詳しいので、将来を見据えた求人紹介をしてくれます。また、薬局で正社員求人だけでなく、パートや派遣薬剤師の求人も抱えています。

その他感じた点は、ファルマスタッフの担当者は女性薬剤師の働き方の理解が進んでいる印象でした。

職場復帰の事や勉強のことなどキャリアの事を考えて転職のお手伝いをしてくれるのはファルマスタッフの特徴だと思います。

実際に薬局や病院の内部事情を細かく知っているコンサルタントが多い点も、利用をして良かったポイントでした。

 

③:薬キャリ

薬キャリは、全国の薬剤師からも認知度の高い薬剤師専門の転職サイトです。

基本的に全国各地の調剤薬局と病院、ドラッグストアの情報が集約されていて、高年収の求人や派遣薬剤師向けの求人を多くピックアップしています。

都心だけでなく地方の求人にも強いので、都会の働き方に疲れた薬剤師は是非チェックしてみましょう。

電話対応のみで、面倒な手続きや時間が掛からないので、サクッと転職をしたい薬剤師には向いています。

 

④:アプロドットコム

調剤薬局の求人に強い転職サイトが、アプロドットコムです。

スピード感ある求人提案をコンサルタントがしてくれるので、直ぐに働きたい方にはマッチしている紹介会社だと利用して分かりました。

また、アプロドットコムは週に1回だけ、月に数回だけというスポットの案件を扱っているので、副業で少しだけ働きたい方には向いた転職サイトと言えるでしょう。

 

まとめ

ここまで読んで頂き、誠にありがとうございました。

転勤が少ない業界が薬局、病院、ドラッグストアでした。しかし大手企業など店舗の拡大と薬剤師不足の状況で、特に地方ではまだまだ転勤がある企業もある事がわかりました。

製薬企業など支店を全国に持っている企業は、転勤が当たり前ですし、その家族も転勤で新しい職場を見つける事になります。

転勤がない職場の探し方は独特で紹介してもらったり、自分から探す事が大前提です。

少しでも全国で転勤に悩む薬剤師に届いてくれたら嬉しく思います。

それでは、また!

 

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