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緩和薬物療法認定薬剤師とは?取得方法や業務内容を語る!

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今回は、 緩和薬物療法認定薬剤師について、業務内容や、資格の取得方法、またメリット、デメリットなどを包括的に解説していきます。

また、現役の緩和薬物療法認定薬剤師の方にインタビューも行ったため、そちらもぜひお読み頂ければ幸いです。

以下、目次となります。

目次

 

緩和薬物療法認定薬剤師とは?

緩和薬物療法認定薬剤師とは、緩和医療領域における薬物療法等についての知識・技術・態度を用いて、緩和医療を必要とする患者らに質の高い薬物療法を実践する者として、日本緩和医療薬学会が実施する緩和薬物療法認定薬剤師認定審査ならびに認定試験に合格した者。

引用:緩和医療専門薬剤師、緩和薬物療法認定薬剤師、緩和医療指導薬剤師、研修施設、および緩和医療暫定指導薬剤師 規定 

上記を簡単に言い換えると、緩和薬物療法認定薬剤師は日本緩和医療薬学会が認定をしている緩和ケア領域の薬物治療に強みを持つ薬剤師です。

緩和薬物療法認定薬剤師は、オピオイド製剤を中心とする薬剤の服薬指導から、医師や看護師と連携をした処方設計、副作用モニタリングなどを実践して、患者さんに医療を提供しています。

その他にも、緩和薬物療法認定薬剤師は、他の医療従事者や薬学研究者と一丸となり、緩和医療の充実と発展を目指す認定薬剤師です。

 

緩和薬物療法認定薬剤師の業務内容について

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本項では、緩和薬物療法認定薬剤師の具体的な業務内容について、詳しく説明していきます。ぜひ、参考にして頂ければ幸いです。

①:オピオイド製剤を中心とする医薬品の服薬指導

緩和薬物療法認定薬剤師は患者さんに対して、痛みを和らげるオピオイド製剤について、わかりやすく噛み砕いて説明をしたり、副作用などの注意するべき事を伝える業務です。

もちろんオピオイド製剤だけでなく、既往疾患で今までに内服をしている薬の説明や相互作用の確認をしています。

また、定常的な痛みのコントロールだけでなく、鎮痛薬治療の有無にかかわらず発生する一過性の突出痛に対しても、レスキュードーズの使い方や投与間隔を説明したり、悪心嘔吐、便秘、眠気、せん妄や幻覚、呼吸抑制などのオピオイド特有の副作用のフォローも行います。

オピオイド(opioid)の言葉の定義などについては、以下、日本緩和医療学会のガイドラインを参考にして下さい。

患者さんに不安を与えないような服薬指導を実施する事も大切です!

 

②:他職種に対しての情報提供

緩和薬物療法認定薬剤師は患者さんだけはなく、医師や看護師に対しても薬についてのアドバイスをします。

例えば、必要に応じて鎮痛剤の変更フォローをしたり、剤形変更の提案、それ以降の服薬コンプライアンス継続をして、チーム医療を支えています。

私も病院薬剤師時代に、医師からオピオイドの換算量について質問をされた事があり、緩和薬物療法認定薬剤師の資格を持つ上司は、臓器不全の患者さんに対しての投与量を医師から相談される場面もありました。

特にオピオイドローテーション(※)時や腎機能、肝機能が悪化した時など、薬の切り替えや、既往歴や病態によって積極的な薬の情報提供をする際には、薬剤師のやりがいを感じやすいです。

また、看護師に対しては、患者さんがオピオイド製剤を服用した後の様子を情報交換して、痛みの評価をチームで共有したり、副作用の頻度から強さの相談をしていきます。

他にも、オピオイド製剤の投与経路の変更して、患者さんがコンプライアンスを保てるような剤形変更を提案する仕事もこなします。

(※ オピオイドローテーション・・・オピオイドの副作用により鎮痛効果を得るだけのオピオイドを投与できない時や、鎮痛効果が不十分な時に、投与中のオピオイドから他のオピオイドに変更すること)

チーム医療の一員として、他職種をフォロー出来るのは緩和薬物療法認定薬剤師の特徴と言えるでしょう。 

 

③:薬剤師に対して研修やサポートの実施

緩和薬物療法認定薬剤師が現在5名在籍をしている、きらり薬局を例に説明をしてきます。

きらり薬局では、在宅緩和ケア症例検討会の開催を年4回、定期的に開催をして、現場で働く薬剤師に在宅緩和ケアの必要性を広めています。

講師を勤めるのは、現役の緩和薬物療法認定薬剤師で、講習会の内容は、例えば「複数のレスキューを処方された患者さんへのアプローチ」など、自社での体験やデータを元に実臨床を勉強します。

また、社外の薬剤師の参加を受け入れており、日本緩和医療薬学会の認定講習会として、単位の申請も可能です。

在宅で終末期を迎える患者や、小児の患者まで、幅広い症例を元に知識を共有し、薬剤師の育成に関わるのも緩和薬物療法認定薬剤師の業務です。

 

④:患者さんの家族に対してのケア

在宅における緩和ケアでは、患者さんの家族に対してのサポートも欠かせません。

なぜなら、御家族が、患者さんよりも不安に感じてしまい、家庭が崩壊したり、入院拒否、訪問調剤の拒否など、医療を受け入れない姿勢になる事もあるからです。

そのため、緩和薬物療法認定薬剤師は、患者さんだけに焦点を当てるのではなく、その家族やキーパーソンに対しても傾聴を行い、包括的な医療を提供します。

相手の立場に立って考えることが重要な、認定資格と言えますね!

 

緩和薬物療法認定薬剤師の取得方法

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本項では、緩和薬物療法認定薬剤師の具体的な取得方法について説明していきます。

注意点についても合わせて書くため、ぜひ一読頂ければ幸いです。

①:申請資格の条件を確認する

緩和薬物療法認定薬剤師になるための8つの申請条件を、全て満たす必要があります。

(1) 日本国の薬剤師免許を有し、薬剤師として優れた見識を備えていること。

(2) 申請時において、薬剤師としての実務歴を5年以上有する本学会の会員であり、締め切り期日までに当該年度までの年会費を完納していること。

(3) 申請時において、「日病薬病院薬学認定薬剤師」「日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師」「日本医療薬学会認定薬剤師」「薬剤師認定制度認証機構により認証された生涯研修認定制度による認定薬剤師」「日本病院薬剤師会生涯研修履修認定薬剤師」のいずれか1つ以上の資格を有していること。

(4) 申請時において、引き続いて3年以上、緩和ケアチームまたは緩和ケア病棟を有している病院、診療所等のいずれかの施設において緩和医療に従事している薬剤師であること(所属長の証明が必要)あるいは申請時において、引き続いて3年以上、麻薬小売業者免許を取得し、かつ、がん診療を行っている在宅療養支援診療所等の医療機関と連携する保険 薬局等に勤務し、緩和医療に従事していること(依頼する医師および薬局開設者の証明が必要)。 

(5) 申請時5年以内で、かつ、本会会員として認定対象となる講習等を所定の単位(計100単位、毎年20単位)以上を履修していること。申請時5年以内に、疼痛緩和のための医療用麻薬適正使用推進講習会(厚生労働省、麻薬・覚せい剤乱用防止センター等主催)に1回以上参加していること。 

(6) 薬剤師として実務に従事している期間中に、本学会年会あるいは別に規定する学術集会において緩和医療領域に関する学会発表(一般演題)を2回以上(少なくとも1回は発表者)行っていること。

(7) 病院等に勤務する薬剤師は、緩和医療領域の薬剤管理指導の実績について、本学会所定の様式に従い30症例提示できること。保険薬局に勤務する薬剤師は、緩和医療領域の服薬指導等の実績について、本学会所定の様式に従い15症例提示できること。

(8) 所属長(病院長あるいは施設長等)または保険薬局においては開設者の推薦があること。 

引用:一般社団法人 日本緩和医療薬学会

緩和薬物療法認定薬剤師になるためには、薬剤師として5年以上の経験と(6)の学会発表経験の有無(7)の緩和領域の症例実績を提出する必要があるため、やや難易度が高い認定資格です。

また、病院薬剤師だけではなく、調剤薬局、ドラッグストアの薬剤師でも取得出来る点は、特徴の1つと言えます。

 

②:申請書類を提出する

条件を満たしたら、緩和薬物療法認定薬剤師の最新募集要項から申請を行います。

申請は日本緩和医療薬学会のホームページ上のWeb登録システムで、全て完了をする事が出来ます。

そこでは、症例報告書の練習フォーマットや、症例報告書書き方の手引きなどチェックする事が出来るため、必ず目を通した後、申請書類の準備をしましょう。

特に申請確認リストを熟読して見本に沿って書類を記載して下さい。書類の様式は以下になります。

  • 申請確認リスト
  • 表紙
  • 緩和薬物療法認定薬剤師申請書
  • 緩和ケアに従事している証明書(病院、診療所薬剤師用・保険薬局薬剤師用)
  • 講習会・教育セミナー・学会等の参加履修証明書
  • 緩和ケア薬剤管理指導症例報告書
  • 所属施設長の推薦書
  • 学会発表などの抄録

緩和ケア薬剤管理指導症例報告書は、練習用フォーマットを用意されているので、病院用、薬局用との違いに気を付けて選択してください。

日本緩和医療薬学会の「薬剤管理指導症例報告書作成のための手引き」も合わせて参考にしましょう。

 

③:出願の審査料を振り込む

指定された期間内に出願の審査料を振込を行います。

申請期間は毎年およそ1ヶ月間(一例として、2019年度の申請期間は10月1日から10月31日)のため、余裕を持って準備しましょう。

日本緩和医療薬学会に記載をされている振込先は以下になります。

口座名称(漢字) 緩和薬物療法認定薬剤師認定委員会
口座名称(カナ) カンワヤクブツリョウホウニンテイヤクザイシニンテイイインカイ
口座番号 00190-4-282556
審査料 10,000円

振込先が変更になる可能性もあるため、最新情報については、以下の公式ページを参照してください。

振込の際は、備考欄に以下を記入する必要があります。

  • 日本緩和医療薬学会の会員番号
  • 氏名、住所、電話番号
  • 所属(勤め先)

その後、審査の上、書類選考通過者に対して、試験料振込の案内と受験票が郵送されます。

年度によって申請期間が異なる場合もあるため、小まめに日本緩和医療薬学会HPの確認すると良いでしょう。
 

④: 試験料を振込む

審査料とは別で、試験を受けるためのお金を指定の口座に振込します。

試験料は20,000円になり、12月中旬頃に届く試験料振込の案内を元に手続きを進めます。出願の審査料と同様に、振込期間は約1ヶ月間です。

後回しにすると、年末年始の忙しい時期とバッティングする可能性があるので、案内が届いたら早めに振込をしましょう。 

 

⑤:認定試験を受ける

緩和薬物療法認定薬剤師になるには指定の試験をパスしなければいけません。

試験は下記の書類の内容を基準として、全40問のマークシート形式でテストを受けます。

  • 「がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2014年版」(日本緩和医療学会)
  • 「専門家をめざす人のための緩和医療学改訂第2版」(日本緩和医療学会)
  • 「緩和医療薬学」(南江堂)
  • 「新臨床腫瘍学改訂第5版」(南江堂)
  • 「がん緩和ケアに関するマニュアル」(厚生労働省・日本医師会監修)
  • 「医療用麻薬適正使用ガイダンス~がん疼痛及び慢性疼痛治療における医療用麻薬の使用と管理のガイダンス~」(厚生労働省医薬・生活衛生局 管理指導・麻薬対策課)

内容に沿った試験が出題をされる可能性が高いので、購入して勉強を進めましょう。

現場でも、これら書籍の内容を勉強しつつ、服薬指導と処方提案をリンクして覚えて下さい。尚、書籍の情報が古い場合は、常に最新情報を確認してから購入する事を推奨します。

晴れて合格をすると、来年度から正式に緩和薬物療法認定薬剤師の肩書きを名乗れます!

 

緩和薬物療法認定薬剤師のメリット

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緩和薬物療法認定薬剤師になることにより、得られるメリットは様々ありますが、本項は、その中でもぜひ知ってもらいたい利点について記載します。

①:会社から重宝され、求められる薬剤師になれる

介護領域の拡大が広がる中、在宅医療の緩和ケアに専門性を持った薬剤師は、会社からも重宝をされ、現場の即戦力として活躍できます。

調剤薬局薬剤師ドラッグストアの薬剤師病院薬剤師など職場から必要とされるだけでなく、ケアマネジャーや在宅医療、訪問看護師などの他職種からも求められるようになります。

また、介護・がん領域・緩和ケアはこれからも需要がある領域で、転職にする際に、緩和薬物療法認定薬剤師の資格が有利に働きます。

個人的にも緩和ケア領域に強い方は、これからの時代に取り残されない薬剤師であると考えています。

 

②:専門薬剤師や指導薬剤師を目指せる

緩和薬物療法認定薬剤師の資格を取得すると更に高度な知識を有する、緩和薬物療法専門薬剤師や緩和薬物療法指導薬剤師へステップアップをして、緩和領域をより専門的に高められるメリットがあります。

専門薬剤師になるには、病院薬剤師の規定での認定者に限られたり、論文の筆頭演者になったりと、緩和薬物療法認定薬剤師よりも、ハードルが高いですが、希少性がある資格であり、多くのキャリアを積む事が可能です。

緩和領域は、がん、小児、栄養などの各分野の細かい分野ごとの指導者になる事も出来ますし、専門性を持って後進の教育者となれる点は、他の薬剤師にはないメリットと言えます。

 

③:講演会の登壇者になれる

今回の記事を書くに当たって、インタビューをさせて頂いた、きらり薬局の原さんは、会社や学会、社外でも、数多くの講演を行っています。

自身が現場で経験をしたリアルな医療についてや、必死に勉強をした座学がしっかりと、キャリアの形となり、多くの薬剤師の模範となっています。

このように、 緩和薬物療法認定薬剤師の資格を取得後は、講演会の登壇者や会社でのマネジメント業務、会社後輩の育成などの業務にも携わることが可能です。

 

④:チーム医療の中核を担える

近年、在宅医療や訪問調剤が身近になり、緩和薬物療法認定制度の導入に伴い、薬剤師も緩和領域の現場を経験する事が多くなってきました。

そのため、緩和薬物療法認定薬剤師の資格を所持していると、患者さんを中心にしたチーム医療を肌で実感出来るメリットがあります。

特に在宅で緩和ケアの経験をすると、患者さんの最後の看取りから、家族の想いなど、薬剤師として将来医療と、どう向き合っていけば良いのかを考えるキッカケにもなります。

オピオイド製剤の管理方法や扱いは、緩和薬物療法認定薬剤師が適役ですし、実際に利用者である患者さんや家族からも感謝される場面が多くなります。

 

緩和薬物療法認定薬剤師のデメリット

緩和薬物療法認定薬剤師のデメリットについて、解説します。不利点はあまりありませんが、その中でも気を付けて欲しいポイントを記載します。

①:更新料や出張費用がかさむ

緩和薬物療法認定薬剤師の資格取得後は5年毎に更新料が10,000円かかります。

毎年更新ではないので、比較的に良心的な値段設定になりますが、低い金額でもランニングコストがかかるという点で、デメリットに挙げました。

また、開催地が離れた学会に参加をする時は、出張費の予算を当ててもらえず、自費で参加をする職場も存在します。

もちろん会社から費用を負担してもらえるところはありますが、赤字経営になっている病院や、財源の確保が厳しい会社では自費で自己研鑽を行う可能性があり、注意が必要です。

 

②:資格に縛られてしまう

私が働いていた病院では、緩和薬物療法認定薬剤師が緩和ケア病棟の専属になり、異動する事なく、ずっと勤務を継続していました。

このように、認定資格を取得した事で、組織や会社からも縛られてしまう可能性はゼロではありません。

そうすると、転職を考えた場合も、資格を活かせない非臨床の職場に対する転職がしにくくなりますし、様々な仕事を通してキャリアアップすることも難しくなります。

緩和薬物療法認定薬剤師の資格がある事で、視野を狭めてしまう点も注意してみましょう!

 

緩和薬物療法認定薬剤師の原さんにインタビュー!

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本項では、緩和薬物療法認定薬剤師として働く原さんに、様々な質問をして、それをまとめました!

現役の緩和薬物療法認定薬剤師の生の声が分かる貴重なインタビューなので、ぜひ、じっくりとお読み頂ければ幸いです!

【Q】緩和薬物療法認定薬剤師を目指したキッカケは?

自分のこれからを考えるようになりました。

ルーチンをこなす毎日では、人の中に埋もれてしまう。そんな時に「死」に直面する患者さんにお会いしました。がんの告知を受けた後でも、私はこんなにも強く「生きたい!」と思えるのだろうか?

この想いや気力は一体どこから湧いてくるのだろう。

当時、そんな疑問に突き動かされたのがキッカケでした。

 

【Q】緩和薬物療法認定薬剤師のやりがいを教えて下さい

緩和ケア領域ではオピオイドを始めとした薬剤の多くが、効果や適する薬剤に個人差があります。その方に合った薬剤・投与量・投与方法を医師や看護師と相談しながら決めていくケースが多いです。

特にオピオイドの処方機会が少ない医師からは頼られることもあり、そんな時はやりがいを感じます。

 

【Q】試験の難易度はどうでしたか?

まず書類審査があります。その中では薬剤管理指導の実績報告(病院30症例、保険薬局15症例)のハードルが高いです。

症例数を集めるだけでも大変ですが、薬剤師として介入できたかをチェックされます

次に筆記試験です。緩和領域だけでなく、がん治療の基礎も必要です。受験者数は年々増加していますが、100名以上新規合格者が出た年はなく、難易度は高いと言っていいのではないでしょうか。

 

【Q】試験まではどんな勉強をしましたか?

日本緩和医療薬学会編集のテキスト、問題集を中心に勉強をしました。

しかし、実務経験で身についたものに勝るものはありませんでした。

 

【Q】症例を集めるまでに大変だったことはありましたか? 

新規取得を考えた当時、私は病院勤務でしたが、緩和ケア病棟があるにも関わらず薬剤師がほとんど関与していませんでした。

包括だったため薬剤師の担当は必要ないと判断されており、患者さんがいるのに介入できないジレンマが続きました。

しかし、ある時医師や看護師の説得にも応じず、頑なに薬を拒否する患者さんがいました。

話を伺うといろんな思いから拒否されていたことが分かり、説明後ご納得頂け、薬の投与が開始になりました。それ以来、緩和ケア病棟にも薬剤師が必要だと医師や看護師が感じたことで、結果病棟担当になることができました。

担当になった後は、症例は豊富にあり困ることはありませんでした。

 

【Q】緩和薬物療法認定薬剤師になってから働き方はどのように変わりましたか?

病院ではたくさんの患者さんに出会いました。「ご自宅で最期を迎えたい」と希望される方も多かったのですが、叶わない方がほとんどでした。

なぜなら、在宅で迎え入れるサポート体制がまだ整っていなかったからです。

認定を取得した際、家に帰れる体制を作りたいという思いで、在宅に特化したきらり薬局へ転職を決めました。

 

【Q】今までに緩和ケア関連の講演や勉強会は何回くらいしましたか?

講演依頼は年1~2回あります。学会のシンポジウムや大学病院などで講演する機会がありました。その時々で、地域の医療従事者向け、がんサバイバーの方など聴かれる方は様々です。

また、きらり薬局主催の在宅緩和ケア研修会は年4回開催しており、すでに21回を数えるまでになりました。さらに、雑誌への執筆依頼もあります。

 

【Q】どんな内容の勉強会や講演会をするのでしょうか?

在宅緩和ケア研修会では、弊社で受けた実際の処方を検討していきます。

「あなたならどう対応します?」を考えてもらい、その時の「困った!」や「良かった!」を共有することで似たような処方を受ける際の参考になれば・・、との思いからです。

講演会では実際の症例紹介を通し、自分の思いをお話させて頂くことが多いです。

1人でも多くの方に緩和に興味を持って頂き、「何だか難しそうだけどやってみよう!」と思ってもらえると、本当に嬉しいです。

 

【Q】きらり薬局で緩和薬物治療認定薬剤師を育成していると耳にしました

はい!私1人だけの力では在宅緩和医療は拡がりません!

緩和薬物療法認定薬剤師を増やすことで、さらに多くの患者さんの対応ができると思っています。

一定条件を満たした希望者には、会社が取得に関する費用負担をしております。今までに3名の新規認定者を輩出しました!

私を含めたこのメンバーで学会発表や症例報告などのアドバイスをさせてもらってますので、相談もしやすいのではないかと思います。

また在宅の症例がそれだけ集まる環境がきらり薬局にあることも大きなポイントです!

 

緩和薬物療法認定薬剤師の原さんから一言!

私は生きる希望を失った時、緩和の患者さんに出会いました。苦難があっても生きようとする姿に感銘を受けこの道を志しました。

最近は緩和を勉強したいという方も増え大変嬉しく思っています。最期まで生き抜く人の姿は本当に美しいものです。その事をもっと皆に知ってほしい。

まだまだ環境が整っていないこともあり、満足いく緩和ケアを受けれない方もいらっしゃいます。人によってゴールが違い、正しい答えもありません。だからこそ伴走して行く必要があるのだと思います。

患者さんやそのご家族に伴走できる薬剤師がたくさん生まれてくることを私は期待しています。 

 

まとめ

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ここまで読んで頂き、ありがとうございます!

緩和薬物療法認定薬剤師は病院薬剤師だけでなく、調剤薬局やドラッグストアで働く方でも取得可能な認定薬剤師です。

在宅医療や介護の需要が高まる中で、緩和ケアの専門知識はさらに必要とされる事でしょう!

また、原さんのように、患者さんから必要とされる薬剤師になるために、私たちも将来を見据えた働き方をしていきましょう。

本記事が、少しでも、緩和薬物療法認定薬剤師になりたい方の刺激になれたら嬉しいです。

今回、インタビューを受けて下さった、きらり薬局の原さん、この場を借りて、御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

それでは、また!

 

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