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薬学部を中退しようと考えている方へ!注意点やデメリットを語る!

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今回は薬学部を中退しようと考えている方に向けて、注意してもらいたいことや、デメリットを詳しく語っていきます! 

私が薬学生だった頃の体験談も含めて記載するため、ぜひ参考にして頂ければ幸いです!

以下、目次となります。 

目次

 

薬学部を中退しやすい方の特徴!

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まず、薬学部を中退しやすい方の特徴について、本項では解説していきます!

薬学生の方は、該当する項目がないか、自身でチェックしながら読み進めてみましょう!

1:講義をサボる癖がある

薬学部を中退しやすい方の特徴として、「講義がダルいから」、「出ても意味がないから」と、何かと理由を付けて、サボりが習慣化してしまう事が挙げられます。

人は一度楽を覚えてしまうと、休むことに対して、罪の意識が薄くなってしまいます。

私の周りでも出席カードの偽造や、代理出席を依頼して、大学を抜け出している方がたくさんいました。

薬学部の勉強は一筋縄ではいきません。自分に甘い方は、先を見越した判断が出来なくなり、中退してしまう可能性が高まります!

2:ギャンブルにハマる

大学生になり、活動範囲が広がると、パチンコなどのギャンブルにハマってしまうケースが出てきます。

息抜き程度であれば、問題はありませんが、テスト勉強時間を割いてまで、開店から閉店まで没頭してしまう方は要注意です。

特に、薬学生の中には「小金持ち」の世帯が多く、例えば低学年でも車を持っていたり、自由に使えるお小遣いを手にしている方も少なくありません。

そのため、それらあぶく銭で、軽い気持ちで賭けごとを始めてしまい、結局は勉強が疎かになってしまう方が一定数います。

私の同級生に、友人からお金を借りてまで、ギャンブルにハマっている方がいました・・。

3:ゲームにはまり過ぎてしまう

オンラインでプレイできるネットゲームや、ゲームセンターに熱中している方は注意が必要です。

特にネトゲは、周りの同級生以外とも繋がる事が可能で、時間も際限なく費やせてしまうため、薬学生は特に気を付けましょう。

実際に私の後輩で、四六時中ネットゲームをしてしまい、2年目で中退をしてしまった方がいました。

大学にも殆ど行かずに、食事は最低限、基本部屋に引き籠もりながらパソコンと過ごしていたようです。

そのため、テストも受けることが出来ずに、学校から呼び出しを何度も食らっていました。

趣味に没頭する事は悪いことではありませんが、ゲームにハマり過ぎるのは避けましょう。

4:友人が少ない

大学内に友人が少ない薬学生も、中退をしやすい傾向にあります。

よく見かける例としては、大学内でぼっちになってしまい、そのままフェードアウトしてしまう薬学生です。

また、定期テストでは、過去問をゲットする事が進級のコツになりますが、友人がおらず、情報交換が出来ない状態では、丸裸でボスに挑む事と同じです。

そのため、友人がいないと必然的に進級のハードルが上がることになります。

何よりも、6年間という長い期間を孤独で過ごす事は、並大抵の精神力がなければ達成できません!

5:薬学部以外の人と恋愛をする

特に、女性薬学生の方に当てはまるケースが多いです。

薬学部内の恋愛であれば、お互いに協力をし合って、国家試験を乗り越えることができます。しかし、他の大学と関係を持ったり、社会人の方と恋愛をしている方は注意が必要です。

私の出身大学でも、在学中の妊娠発覚で進級が危なくなってしまったり、恋愛で病んでしまい、大学に来なくなってしまう方がいました。

恋愛すること自体はもちろん悪いことではないですが、薬剤師になる為に、共に頑張れる関係でありたいものです。

6:バイトばかりしている

夜間のバイトをずっと入れていたり、バイトをし過ぎて、正社員や起業へと力を入れている薬学生は、中退の可能性が高まります。

中には講義をサボってまで、バイトに明け暮れる薬学生がいて、単位を殆ど取得出来ない方もいました。

私は「バイトをするくらいなら、留年せずにストレートで薬剤師になる」と、考えていたので、勉学に支障がない週2日以下、テスト月間はシフトを入らないと決めて、アルバイトをしていました。

奨学金や家賃でアルバイトをせざるを得ない方はいますが、身体を酷使し過ぎて、中退をしてしまっては本末転倒です!

7:合わないメンバーと一緒にいる

6年間を共にするメンバー同士の相性が合わないと、学校に行くことが苦痛になり、中退のリスクが上がります。

実体験ですが、私は大学1年生の時に、出席番号が近い4人のグループで学生生活を送っていました。

しかし、その内2人は、薬学部を中退して別の人生を歩んでいます。

私を含め、初期メンバー4人はギクシャクしており、お互いにいがみ合う関係で、明らかに長くは保たず、途中で空中分解しました。

このように、合わないメンバーとずっと一緒にいる事は、大学通学を妨げてしまう原因の1つになるでしょう。

 

薬学部を中退しようと考えている方に注意してもらいたいこと!

薬学部を中退しようと本気で考えている方に向けて、気を付けてもらいたいことを、本項では記載していきます。

1:両親が学費をどれだけ掛けているのかを自覚する

薬学部を中退する前に、両親や自分の家族に、どれだけ金銭的に迷惑をかけていたか、今一度振り返ってみましょう。

例えば、1年目の私立大学の学費は、入学費を含めると、年間250万円以上掛かります。

スパッと1年目で中退した場合、まだコストの損害は少ないですが、仮に4年生まで進級をして、中退をすると、4年分の学費となる約800万円以上が無駄になってしまいます。

以下のエントリーに薬学部の学費について、詳細に記載しているため、そちらも合わせて一読頂ければ幸いです!

薬学部を中退をするのであれば、両親や、あなたの生活がどのように変化するか意識しておくべきでしょう!

2:低い年次で単位を落とす方は要注意

1年生のテストで単位を落としていませんか?

はっきり言いますが、薬学部の1年目で殆ど再試になってしまう方は、中退する危険度が高いと自覚するべきです。

なぜなら、1年生の時にテストが出来ないと、3年生、4年生の試験の範囲と暗記量で詰んでしまうからです。

もちろん、最終学年のテストや、国試についても、多くの勉強を当たり前のように行わないといけません。

勉強は努力次第でカバーできる面が多いですが、1年生の時から躓いてしまう方は、中退をするべきかどうかを早めに決断した方が、自身や家族のためにもなります。

中退しようと考えている方は、低学年の勉強量で、自分がついていけるのか、早めに判断する事が重要です。

3:中退後の進路は明確か確認する

中退後の進路は決まっているのか、もう一度中退のリスクを知っておく必要があるでしょう。

「新しく違う大学を受験するのか?」それとも、「自分がやりたい職業を見つけたのか?」など、中退後には、どんな人物像になっているのかを、明確にイメージしてください。

また、中退をしてしまうと学歴が高卒になってしまうため、その点に関しても注意しましょう。

中退ではなくて、休学の選択肢はないのかなど、様々な進路について、きちんと考えて下さい!

 

薬学部を中退する前に考えてもらいたいこと!

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本項では、薬学部を中退しようと考えている方に向けて、ぜひその前に考慮してもらいたいことについて、記載していきます。

どれも大切なことなので、じっくり読んで頂ければ幸いです。

1:理解してくれる人に相談する

私の周りに多かった薬学部の中退者は、大学内で常にぼっちで、それが苦痛となり通学しなくなる方が多かったです。

そのため、先ずは1人でも良いので、自分の気持ちを理解してくれる相談者を見つけて下さい。

大学内でなくても、自分の両親や兄弟でも問題ありません。

誰かに頼る気持ちは忘れずに、一人で無理に判断せず、きちんと客観的な意見に耳を傾けてみて下さい。

理解者を見つけ、きちんと相談することは、本当に大事なことです!

2:なぜ薬剤師になりたいのか自問自答する

あなたは心の底から「薬剤師になりたい!」と思っているのでしょうか?

両親が薬局を営んでいるから、医学部に落ちてしまったから、将来が安定しているから、なんとなく親に勧められたからなど、明確な将来像が定まっていない方も多いはずです。

そのため、薬剤師を目指すという目標が、6年間の学生生活の中で薄れて、中退の考えが頭をよぎることもあるでしょう。

該当する方は、ぜひ何度も「なぜ、薬剤師になりたいのか」と、自問自答してみて下さい。

深く薬剤師について考えることで、何かしら腹落ちする答えが見つかるはずです!

3:両親にどんな影響があるのかを考える

薬学部を中退するという決断をする前に、ぜひ「あなたの両親がどんな顔をするのか」を、しっかりと考えてみて下さい。

悲しい顔をするのでしょうか、それとも怒りをあわらにして怒鳴られるのでしょうか?

おそらく、様々な感情が生まれますし、伝え方を間違えれば、両親との関係に深い溝が出来てしまいます。

特に、薬学部の学費が高額なため、金銭的な問題により家族がバラバラになる可能性も出てくるでしょう。

もちろん、あなた自身の進路は、両親が決めるものではありません。

しかし、今まであなたを応援してくれた両親に対して、しっかりと誠意を示し、伝え方をきちんと整理するべきです!

 

薬学部を中退せずきちんと卒業するにはどうすれば良いか!

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では、薬学部を中退せず、無事に卒業するためには、何に気を付ければ良いでしょうか。

本項では、それらについて、具体的に説明していきます。

1:最低限のコミュニティを形成しておく

薬学部を中退せずに乗り切るためには、学内で必要最低限のコミュニティを形成しておく事が重要です。

具体的には、テストの過去問を共有出来る仲間を作ったり、講義において出題ポイントを教え合える仲間を作ることが大切になっていきます。

1つ上の先輩とも交流をしておくと、卒業試験の要点や、研究室の良し悪しも把握する事が可能です。

必ずしも周りと深い関係にならなくても良いので、最低限のコミュニティには属しておきましょう!

2:再試の数を極力減らす

薬学部では前期に10個以上の必修科目があるため、試験に失敗し再試になったとしても、極力その数を減らした状態で、受験する事がポイントになります。

そのため、学力に自信の無い方は、一発で試験通過するのを諦めて、落とすべき科目と、絶対に落としてはいけない科目を見極めて、定期試験に臨むのも1つのポイントです。

また、テスト期間までにどのくらいの勉強量で、単位を取得出来るのかをスケジュール管理する事も、中退しないために、重要ですよ!

3:合わない人とは距離を置く

学内でも人間関係に疲れてしまい、中退を決断してしまう方はゼロではありません。

1学年200人規模の大学もありますし、それが6学年もあれば、薬学部だけで1000人以上の人が集まっていることになります。そのため、1人や2人は必ず生理的に無理な人はいるはずです。

実務実習や研究室で行動を共にする場合でも、「なんだか嫌だな」という直感を大切にして、自分から距離を置く事を推奨します。

無理に付き合わず、自身から適度に距離を取ることも、ストレスのない人間関係を築くためには大切です!

4:規則正しい生活リズムを意識する

大学生活は、1人暮しの友人と夜まで遊んでしまったり、カラオケでオールを繰り返したりと、規則正しい生活が狂ってしまう可能性が高いです。

また、アルバイトを始めても、正社員から飲み会に誘われたりと、食生活にも影響が出る事も考えられます。

人間関係を円滑にするためにも、ある程度の付き合いがあるのは仕方ないですが、最終学年である6年生では、絶対に体調を崩さないようにするべきです。

特に、朝早くからきちんと机に向かう習慣をつけないと、国家試験を乗り切る事は難しいでしょう。

定期テストでも一夜漬けで挑む方がいますが、連日のテストによって身体はボロボロになりますし、暗記系の科目は6年目になってからツケが来ます。

夜ふかしを多くしない事と、食事を少し気を付けるだけでも、中退回避に繋がります!

 

実際に薬学部を中退した友人の体験談

私の友人は2年生の後期で薬学部を中退をしています。

彼とは出席番号が近かったので、1年生から一緒のグループで講義を受ける仲でした。

気が合いましたし、お互いにサークルやバイトをして、学生生活も順調だと感じていました。

しかし、彼は圧倒的に勉強に対する意識が低く、テスト期間に一緒に勉強をするも、直ぐに会話を始めてしまう集中力のない人間でした。

それもそのはず、高校から推薦枠で薬学部に入学していて、偏差値は50を少し下回る高校、理系教科は苦手(後から聞くと高校では物理を選択をしていなかった)、受験勉強を今までした事がない人間でした。

彼は単位を取るための勉強方法がわかっていなかったのです。

結果的に1年生の後期で再試を殆ど落としてしまい、1度留年を経験しました。

その後、学年が1つ違いになってからは、全く会わなくなってしまい、いつの間にか、彼は大学を去っていました。

彼のように、何となく薬学部にきて、勉強についていけなくなる方は、意外なほど多いです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

薬学部を中退する方は、どの大学にも一定数存在しています。

薬剤師は素晴らしい職業ですし、中退する前には何度も悩み続ける必要があると、今回の記事を書いて感じました。

今、薬剤師になりたくないと感じている薬学生も、少し視野を広げてみて、「とりあえず薬剤師になってから考える」選択肢を広げてみるのもありでしょう。

私の周りにも薬剤師に囚われない働き方をしている方はたくさんいます。少しでも薬学部の中退について理解をして頂ければ幸いです。

それでは、また!

 

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