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かかりつけ薬剤師をやめたい方におすすめの9個の対処法!

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今回は、かかりつけ薬剤師をやめたいと悩んでいる方に向けて、有効な対処法を詳しく説明していきます。

現役薬剤師である私の体験談も盛り込んでいるため、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。

以下、目次となります。 

目次

 

かかりつけ薬剤師とは?

かかりつけ薬剤師は、薬や健康、介護の知識を持ち、個々の患者さんに合わせた相談を行う事が出来る経験豊富な薬剤師を指しています。

現場では、患者さんから指名される医療従事者として、24時間薬局が空いていない時でも、安全・安心をして、薬の相談が出来る薬剤師を意味しています。 

かかりつけ薬剤師の詳細については、以下の記事に記載しているため、合わせて参考にして下さい。

 

かかりつけ薬剤師をやめたい方におすすめの9個の対処法!

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本項では、かかりつけ薬剤師をやめたいと悩んでいる方に向けて、おすすめの対処法を紹介していきます。

①:医療費削減に貢献している事を自覚する

かかりつけ薬剤師をやめたいと考えている方の中には、「なぜ、プライベートを削ってまで24時間対応をしなければいけないのか」と、苦悩している方も多いです。

しかし、そのような方ほど、かかりつけ薬剤師が努力することで、医療費削減に貢献している事実を、今一度思い出してみましょう。

例えば、不必要な風邪薬やビタミン薬、その他、重複する慢性期疾患に対しての薬など、無駄な処方薬に対して、メスを入れられるのはかかりつけ薬剤師ならではの業務です。

間接的ではありますが、日本の医療費削減を担う役割を自覚できれば、モチベーションも上がり、辞めたい気持ちも減少します!

②:感謝された出来事を振り返る

かかりつけ薬剤師をやめたい方は、誰かに感謝された出来事を、定期的に振り返ってみましょう!

例えば、かかりつけ薬剤師であれば、電話対応をした際に、「いつも、ありがとうございました。」と、かかりつけ患者さんから声を掛けられることが多いです。

このように、気持ちが沈んだ時ほど、お礼の言葉をしっかりと思いだすように習慣づければ、かかりつけ薬剤師を辞めたいと感じる気持ちも落ち着くはずです。

私も仕事が上手くいかず落ち込んだ時は、人から「ありがとう」と言われて、テンションが上がった事を思い返すようにしています。

③:かかりつけ薬剤師制度の背景を理解する

そもそも、かかりつけ薬剤師の制度はなぜ出来たのでしょうか?厚生労働省による「患者のための薬局ビジョン」によれば、かかりつけ薬剤師が出来た背景は、以下の3つが挙げられます。

1.医療機関の門前薬局が乱立

患者さんの服薬情報の一元的な把握が必ずしも発揮できていなかった。そして、患者さん本位の医薬分業になっていなかった事。

2.患者負担の増加に見合う医薬分業の効果が実感できていなかった

実際に薬局や薬剤師のサービスを数字化し、努力をした薬局や薬剤師に評価される仕組みではなかった事。そして、薬局においてサービス内容とその価格を利用者に分かりやすく表示していなかった。

3.国民から薬剤師や薬局に対して信頼を失う事案が発生した

薬剤服用歴を記録することなく、薬剤服用歴管理指導料を算定していた「薬歴の未記載問題」、薬剤師以外の者が軟膏のミックスを行っていたとされる「無資格調剤問題」など、薬剤師のあり方が問われる状況になった事。

簡単に言えば、薬剤師としてのサービスを数字化をして、明確に患者さんに示す必要が出てきたと言えます。

かかりつけ薬剤師をやめたいと考える方は、まずは、このような背景と向き合う事が大切です。

かかりつけ薬剤師をやめたい人が周りにいても、制度の背景を理解すれば、薬剤師の本来あるべき姿だと、わかるはずです!

④:かかりつけ患者の人数を確定させる

かかりつけ薬剤師をやめたいと思う背景の1つに「会社のノルマ」が挙げられます。

私の周りには、会社から月間50件のかかりつけ薬剤師指導料を算定しろと、言われている薬剤師がいます。

通常業務が忙しかったり、モチベーションが低下している時にノルマを言い渡されると、テンションも上がりません。

これを改善するためには、かかりつけ患者数の上限値を、自分で決める事が大切です。

なぜなら、かかりつけ患者さんを、増やし過ぎてしまうと、服薬状況を1人1人管理出来なくなり、結果的に質の悪い医療を提供してしまう可能性があるからです。

私の場合は、薬剤師1人当たり、かかりつけ患者さんが、30名から40名程度が、適切な人数であると考えています。特に勤務日には、1人から2人の患者さんとしっかり話せるくらいが適切です。

世間には、かかりつけ患者さんを100名以上を持つ薬剤師がいますが、私は数よりも質だと感じています。

例え会社のノルマがあったとしても、自分が出来る範囲の患者数を確立させる方が、長期的には良い結果に繋がるでしょう!

⑤:信頼出来る上司に相談する

本当に信頼でき、尊敬する上司に本音を明かして、改善策を擦り合わせる事も大切です。

エリアマネージャークラスの薬剤師や、中間管理職の薬剤師の中には、かかりつけ薬剤師を経験をしてきた方もいますし、仮に経験をしていなくても、制度の理解と、組織とのバランスを考えられる方が多いです。

相談する時は、「携帯電話を常に持ちたくない」などと、愚痴を伝えるのではなくて、かかりつけ薬剤師が、なぜ自分に合っていないのかを丁寧に伝えて、上司の面子を潰さないように相談してみましょう。

信頼している上司や、頼りになる上司は必ず、前向きにあなたの後押しをしてくれる事でしょう!

⑥:周りの悪評を鵜呑みにしない

同期や異なる会社の薬剤師、ネットからも「かかりつけ薬剤師はやる意味がない!」、「24時間もオンコール体制なんて、しんどいだけ!」という声を聞くかもしれません。

しかし、それはデメリットを注視した偏った考えであり、かかりつけ薬剤師の制度を俯瞰的に見て、全体を評価したわけではありません。

そのため、他人の悪評を鵜呑みせず、自分の中で常にぶれない軸を持ってみましょう!

これは、かかりつけ薬剤師だけでなく、仕事に対しての考え方にも共通します! 

⑦:会社のノルマを一旦無視する

会社によって、毎月かかりつけ薬剤師指導料のノルマを課せられる場合があります。

会社として売り上げを上げるためにも、取るべき加算は必須になりますし、組織であれば、上からの命令は絶対です。

しかし、本来あるべきかかりつけ薬剤師の役割を考えると、薬局や薬剤師から患者さんを選択するのではなく、患者さんから、薬剤師を選ぶ方が自然です。

なぜなら、無理にかかりつけ薬剤師になっても、患者さんを全くフォローしない場合が多く、それでは、かかりつけ薬剤師の制度が本末転倒だからです。

そのため、あまりにも現場が見えていない上司や、経営者の考えに対しては、一旦距離を置き、かかりつけ薬剤師のノルマに捕らわれないようにしてみましょう!

⑧:雇用形態を考え直す

かかりつけ薬剤師になるためには、以下の要件が必要になります。

1.当該保険薬局に週32時間以上勤務している事

(32時間以上勤務する他の保険薬剤師を届け出た保険薬局において、育児・介護休業法の規定により労働時間が短縮された場合であれば、週24時間以上かつ、週4日以上である場合を含む。)

つまり、同じ店舗で、ある程度の勤務時間を経過していないと、かかりつけ薬剤師になれないということです。

そのため、本当にかかりつけ薬剤師をやめたいと思うのであれば、雇用形態を正社員からパートやアルバイトに変更して、週32時間以下で勤務すると、上記の要件を満たさなくなくなり、簡単にかかりつけ薬剤師をやめることができます。

⑨:転職を検討する

転職をして、今の職場から離れる事も、かかりつけ薬剤師を辞めたい方に有効な対処法の一つです。

転職は、上司にかかりつけ薬剤師をやめたいと訴えてもダメな時、雇用形態を変更しようとしても話が進まない時など、どうしてもかかりつけ薬剤師をやめられない時の最終的な選択肢として、考えて下さい。

なにより、転職をしてしまうと、かかりつけの患者さんに、会えなくなり、服用後フォローや相談を行う事が出来なくなります。

また、転職をしたから、次の職場で、かかりつけ薬剤師にならない保証はありません。

かかりつけ薬剤師をやめたいと考えるのであれば、対人業務を全く行わない調剤だけを行う職場に就職をしたり、医療とは異なる医薬品卸の管理業務など、患者さんに間接的に関わる職場を考えた方が良いでしょう。

転職を考える際には、総合的にキャリアを客観視する事も必要ですね!

 

かかりつけ薬剤師をやめる場合のデメリットは?

では、かかりつけ薬剤師をやめる場合のデメリットは何でしょうか。様々挙げられますが、その中でも特に気を付けて欲しいデメリットについて、解説していきます。

①:組織に負担がかかる

かかりつけ薬剤師をやめる際、引継ぎせずに辞めてしまうと、組織に大きな負担がかかります。

場合によっては、それをきっかけに、いじめなどの理不尽な対応を受ける可能性もあります。

そのため、今の職場でずっと働きたい方は、かかりつけ薬剤師を辞退する際に、細心の注意を払うことをおすすめします。

②:キャリアに傷が付く可能性がある

かかりつけ薬剤師をやめたいと宣言した場合、会社はあなたの評価を下げざるを得ません。

例えば、かかりつけ薬剤師を継続をした場合と、会社の意向を無視して、かかりつけ薬剤師をやめた場合では、前者の方が確実にキャリアアップできます。

なぜなら、かかりつけ薬剤師として、患者さんを受け持つ人数は、経営者や上司から評価されやすい実績の1つだからです。

そのため、かかりつけ薬剤師をやめてしまうと、出世が遅れてしまい、薬剤師としてやる気や能力があったとしても、キャリアに傷が付く可能性があります。

かかりつけ薬剤師の経験は、エリアマネージャーやその上の役職になるための、重要なステップです。

③:転職活動においてマイナス

かかりつけ薬剤師をやめた場合、転職活動において、重要なアピールポイントを1つ失うことになります。

なぜなら、企業も対人業務に優れた薬剤師を欲しているため、かかりつけ薬剤師をやめる事で、薬局業界の転職市場のニーズから外れる可能性があるからです。

転職コンサルタントの交渉材料が少なくなり、転職を有利に進める事が出来なくなります。

④:連携が出来ない薬剤師というレッテルを貼られる

店舗数が多く、全国展開をしている大手企業で、かかりつけ薬剤師をやめる際は、組織としての連携が出来ない薬剤師というレッテルを貼られる場合があります。

もちろん、全ての大企業がそうではありませんが、ベテランが、かかりつけ薬剤師になってから、自分の判断で辞退してしまうと、組織の足を引っ張っているという印象を与えてしまいます。

組織が考えるビジョンに背く場合は、最悪の場合、容赦のない異動を命じられることもあります。

 

かかりつけ薬剤師をやめたい方が利用するべき転職サイト!

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本項では、かかりつけ薬剤師をやめたいと考えている方に向けて、利用するべき転職サイトを紹介していきます。

①:ファーマキャリア

様々な薬剤師に対して、最適な求人をオーダーメイドしてくれる、薬剤師向けの転職エージェントになります。

私が実際に利用をした際は、自宅から15分以内で、年収700万円オーバーの求人を紹介してもらえました。

以下のエントリーにファーマキャリアの評判や、利用体験談を記載しているため、参考にして頂ければ幸いです。

今よりも、もっと待遇を良くして、キャリアを積み、働きたいと考えている薬剤師にはベストなエージェントとなっています。

②:マイナビ薬剤師

コンサルタントが、薬剤師の働き方に精通しており、親切にキャリアアドバイスをしてくれる、薬剤師向けの大手転職エージェントになります。

かかりつけ薬剤師の要件である認定薬剤師についても理解があり、かかりつけ薬剤師をやめたいと思っている利用者に対して、薬剤師以外の働き方である企業求人や、かかりつけ患者を持たない職場の提案もしてくれます。

また、求人票が詳細でわかりやすいですし、転職のコツやフォローも手厚い点も魅力です。

以下の記事にマイナビ薬剤師の詳細を記載しているため、参考にして下さい!

他のエージェントと比べても、全体的に総合力が高い転職企業になっています。

③:ファルマスタッフ

コンサルタントと顔を合わせて、キャリア相談が出来る、薬剤師向けの転職エージェントです。全国に営業所が多い点や、転職先に足を運んでいるコンサルタントが多い点が特徴です。

また、他のエージェントと比べると、コンサルタントの質が高いので、話がスムーズに進むメリットも挙げられます。

特にかかりつけ薬剤師の要件と将来性、仕事のノルマに対しても理解が早かったです。

その他にも、かかりつけ薬剤師が活躍出来る調剤薬局や、ドラッグストアだけでなく、講師業や企業、病院の求人も用意出来るエージェントのため、かかりつけ薬剤師をやめたいと考えている方にはマッチした紹介会社と言えます。

以下の記事に、ファルマスタッフの評判や詳細をまとめているため、参考にして頂ければ幸いです。

 

まとめ

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

かかりつけ薬剤師は24時間対応を行う医療従事者として制度開始時には話題になり、現場の薬剤師から「働き方改革と矛盾している」という指摘もありました。

しかし、薬剤師の真価が問われている現状を鑑みた上で、本制度を通し、改めて薬剤師のあり方を再考する必要があると、記事を書いてみて実感しました。

この記事が、かかりつけ薬剤師について悩みを抱えている方に届いてくれたら嬉しいです。

 

それでは、また!

 

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