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パナプラス薬局とは?社長に直接インタビュー!【小豆坂店】

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今回パナドーム代表の藤井社長に2020年7月に、パナプラス薬局小豆坂店「Health Care LAB」の誕生や想いを聞きました!

そして、実際にパナプラス薬局の小豆坂店で様々な体験をしたので、そのレビューを語ります!

以下、目次となります。 

目次

 

パナプラス薬局とは?

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パナプラス薬局とは愛知県に5店舗展開している、地元密着型の調剤薬局です。

運営会社であるPanadome Inc.では「なんでもない”ふだん”に幸せを届ける」をコンセプトに、不動産事業から介護用品レンタルなど、地域の人たちが有機的につながるサービスを提供しています。

その代表である薬剤師の藤井さんは、「処方箋なしでも利用できる薬局作り」を考えており、地域の生活に溶け込んだ新しい薬局作りを展開しています。

 

パナプラス薬局の魅力や特徴! 

本項ではパナプラス薬局の魅力や特徴について、詳しく説明していきます。

①処方箋がなくても利用出来る薬局

地域に根ざした価値を提供したいと考えるパナプラス薬局は、処方箋を持たなくても立ち寄れる薬局を目指しています。

代表の藤井さんは不動産の知見を活かして、土地に合わせた薬局作りをしており、薬局のデザインや配置が、どのように利用者に影響を与えるのかなど、包括的な視点から薬局を展開しています。

もちろん、薬剤師としての一般業務にも取り組んでおり、その他にも、在宅医療も実施しています。

さらに、薬剤師やその現場で働く人が、地域に価値を与えられるような人材育成にも力を入れています。

「処方箋がなくても地域のためにサービスをし続ける。」それこそがパナプラス薬局の魅力の1つです。

 

②本質を考え抜く経営者の存在

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パナプラス薬局の代表藤井さんと話していくと、物事を深掘りをしてサービスを提供している人物だとわかりました。

例えば、2020年7月からのレジ袋有料化に対しての考え方です。

レジ袋を1枚5円にするのか、10円にするのかが問題ではありません。レジ袋有料化の目的は環境改善に寄与する事であり、ゴールに沿って、パナプラス薬局ではレジ袋代を全額、環境改善の支援活動へと寄付しています。

とてもステキな取り組みですよね。

世の中の経営者は、こだわりが強く、考えが固執してしまう方も多いです。

しかし、藤井さんは地域や社会に対して、薬局や薬剤師がどんな事が出来るかを、俯瞰的に考えることができる人物です。

そんなパナプラス薬局社長の藤井さんは、大のスニーカー愛用者。服装もオシャレで親しみやすいオーラを放っていました。

 

③社員のやりたいを叶える環境作り

ワンマン社長のイメージがある薬局も中にはありますが、パナプラス薬局は地域や社員のためにサービスを追求している薬局です。

実際に、パナプラス薬局小豆坂店の医療事務さん、薬剤師さん、栄養士さんを見ても、仲の良い雰囲気が伝わりましたし、利用者に対して親切丁寧な対応をしている姿が印象的でした。

また、パナプラス薬局で働く管理栄養士の近藤さんは「様々なチャレンジができる環境が整っているので、とてもありがたいです」と述べていました。

「自分自身で行動をしよう」という、社員の主体性を大切にしている会社なのだなと、見学をして感じました。 

 

④洗練されたデザイン・空間

パナプラス薬局小豆坂店は、今までに見た調剤薬局の中で最上級にオシャレで、ホテルのロビーを思わせる空間でした。

また、内観だけでなく、外観や配置、導線、視覚にも力をいれている点も魅力の1つです。

例えば、従業員のユニフォームは薬剤師が深緑色、管理栄養士は黄土色、医療事務のユニフォームは黄緑色で、薬局内のシックな空間にマッチしています。

さらに、パナプラス薬局小豆坂店は患者さん目線を考えて、入口からの導線も考えられていました。

自動ドアを開けると、左手にはパナプラス薬局のスタッフが厳選をした商品がラインナップされています。インテリアにも合う商品や、並べ方にも配慮があり、私が働く薬局でも参考にさせて頂きたい配置の発見がありました。

薬局の中を進むと、アクセント観葉植物の設置と、待合の椅子の配色にもこだわりを見つけました。

特に驚いたのが照明の明るさで、薬局の空間によって明るさを変えていました。

不動産の知識に富んでいる藤井社長だからこそ出来る、空間に対するこだわりなのかもしれません。

 

⑤管理栄養士が在籍をする薬局

全国的には管理栄養士が駐在をする薬局は多くありませんし、私が勤めている薬局のように、薬剤師と医療事務さんだけの店舗が一般的です。

しかし、パナプラス薬局小豆坂店では管理栄養士が在籍をする事で、利用者に価値を付けたサービスを提供できます。

薬剤師の目線で考えても、例えば、患者さんがサプリメントのことで悩んだ時、飲み合わせが悪い飲食物の成分などを管理栄養士にその場でヒアリングしたり、共に協議しながら情報を提供出来るのは嬉しいです。

私は栄養に関しての知識が乏しいので、パナプラス薬局の管理栄養士さんからアドバイスを受けたり、アフターフォローの電話を受けたりと「処方箋がなくてもサービスを受けられる薬局」を肌で感じる事が出来ました。

私はパナプラス薬局小豆坂店に2回お邪魔させて頂きましたが、その2回とも管理栄養士さんが出勤していました。 

 

パナプラス薬局のマインドフルネスZENを体験!

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パナプラス薬局小豆坂店はマインドフルネスが体験出来るスペースがあり、実際に座禅をする事が可能です。

マインドフルネスの流れは以下です。

  • ①:交感神経と副交感神経の測定
  • ②:マインドフルネスの説明を受ける
  • ③:鉄分を含んだ白湯を一杯飲む
  • ④:マインドフルネス実施
  • ⑤:交感神経と副交感神経の再測定、フィードバック

まずマインドフルネスを体験をする前に、交感神経と副交感神経の数値を測定します。

次にマインドフルネスを実施する空間へと案内をされます。そこではどのように行うのか、マインドフルネス効果や体験者の感想などを教えて頂きました。

また、アロマを炊いて体験前からリラックスしてもらえる空間を演出している事、5つのアロマから、時間帯や相手に応じてアロマの種類を変えている点も魅力でした。

さらに、印象的だったのは、マインドフルネスを体験する前に、こだわりの白湯を提供している事でした。マインドフルネスの体験時間は約30分になるので、喉が渇かないような配慮も嬉しかったです。

そして、実際にマインドフルネスの空間に入ると、防音空間とヒーリング音が、迎い入れてくれました。

特注の和ろうそくにはユラユラと炎が灯り、どこか神秘的で、マインドフルネスを体験する前から超絶リラックスした状態になれました

マインドフルネスを終えてみて、交感神経と副交感神経の再測定すると、本当に数値のバランスが良くなっていました!

 

パナプラス薬局のオーダーメイドサプリメントを体験!

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パナプラス薬局小豆坂店では管理栄養士の相談の元、1剤から購入可能なオーダーメイド型サプリメントの提供をしています。サービスの流れは以下になります。

  • ①:問診票の記載
  • ②:管理栄養士によるヒアリング
  • ③:管理栄養士によるアドバイス
  • ④:サプリメント購入
  • ⑤:管理栄養士によるアフターフォロー

先ずは店内で問診票の記載をします。

健康面で気になる事、食事の回数、時間帯など栄養摂取に関わる内容を答えます。隣には栄養士さんがいるので、気になることがあればその場で質問をしてもOKです。

問診票を書き終えると栄養士さんから、前日の食事内容であったり、外食や自炊に関して質問を受けます。

私は食事のバランスとサプリメントに関しての説明を受けましたが、無理に何でもサプリメントで補うのではなく、食事摂取から改善をしたり、食生活の見直しもアドバイスしてくれた点が良かったです。

実際に、私は14日分のビタミンCを購入しましたが、値段は思っていたよりもリーズナブルで、一般のビタミンCとパナプラス薬局で提供をするビタミンCの違いも教えてくれた点も面白かったです。

また、サプリメント購入をして1週間後に担当して頂いた栄養士さんからアフターフォローの電話が入るので、購入後のサービスも行き届いていると感じました。

一般の保険薬局にはないオーダーメイドのサービスを提供している点は、パナプラス薬局の魅力の1つですね!

 

パナプラス薬局のヘルスチェックを体験! 

パナプラス薬局小豆坂店では身長や体重、そして筋肉量のInBody計測を測定する事が可能です。ヘルスケアチェックの簡単な流れは以下です。

  • ①:身長と体重を同時に測定
  • ②:InBody計測
  • ③:数値を確認
  • ④:スタッフによるアドバイス

InBody計測のサービスは「数値化」、「視覚化」を意識して筋肉量や体脂肪などの分析をしてくれます。

所要時間は10分以内で全ての計測を終える事が出来ました。スタッフによるアドバイスも10分程度のため、合計で20分程度で終了しました。

私自身、自分の身体を数値化する事で、食生活や自分の生活を振り返る、良い機会になりました。また、思っていたよりも細かく分析されるので、筋肉をもっと付けて、痩せないといけないなという、気づきもありました。

ヘルスケアチェックはドラッグストアでも提供をしているところもありますが、調剤薬局でこのクオリティの装置を置いているところは少ないです。

筋トレ好きな方やダイエットに励む方、生活習慣病に悩む方にもマッチしたサービスだと言えます!

 

パナプラス薬局での物販について!

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パナプラス薬局の物販は「医療従事者がこだわってセレクトをした商品」である事が最大のウリです。

物販コーナーでは、珍しい健康食品が販売していましたし、その配置からPOP、色味も統一感があり、インテリアとしても利用者をもてなしていました。

また、藤井さんは自社商品にも取り掛かっているようで、地元の企業とコラボをして新しいカタチのプロテイン開発も進めているようです。

薬局だから薬だけ!といった概念を覆すような取り組みで、購入意欲を高める利用者目線の展開に今後も期待が高まります。実際に、

  • 爽快ミントブレンド
  • 万能オイルのGHEE(ギー)

など普段の生活に少しでもプラスになる商品をラインナップしていて、他の調剤薬局との差別化をしていると感じる事が出来ました。

 

パナプラス薬局の管理栄養士からメッセージ

パナプラス薬局に入ってよかったこと

様々なことにチャレンジできる環境があるということが、この薬局の良いところの1つだと私は思います。

入社後の新人研修の期間では、いきなり会社が運営するカフェのテイクアウトメニューの発案から試作づくりまでやらせていただきました。

時間もなかったので大変ではありましたが、薬局に入ってからの1つ目の仕事として、とても達成感のある仕事でした。

今は、管理栄養士によるサプリメントの対面販売など、他ではやらせてもらえないようなことに取り組んでいます。

どのようにすればお客様が満足されるか、まだまだ試行錯誤しながらの取り組みですが、とてもやりがいのある業務です。

世間的に見ても管理栄養士の存在価値はまだ低いので、様々なチャレンジを通して存在をアピールすることで、その価値を上げていきたいと思っています。

 

薬局で薬剤師と働いて実際どうか

薬局で働くまで薬剤師と聞いてイメージするのは、薬局でお薬を渡してくれる人ぐらいの認識しかなかったです。

しかし、実際に薬局で働いてみて、薬剤師の役割が多岐にわたることを初めて知りました。

処方せんを見て、薬に間違いがないか、場合によっては疑義照会にかけたり、改めて患者様からお話を伺い、ドクターに伝え忘れていることはないかなどの確認をしたり、医療における最終確認を担っていると感じました。

また、外来業務だけでなく、高齢者施設や在宅患者様の薬を管理していることも初めて知りました。

調剤室という一般の人からは見えないところで重要な働きをしていることに、恥ずかしながら就職後に学ばせていただきました。

パナプラス薬局の薬剤師は、薬剤師という資格を持ちつつも、薬学的分野だけにこだわらず、目の前の患者様に何ができるのかという意識を持っている薬剤師が多く、その姿勢には管理栄養士としてとても刺激を受けます。

 

パナプラス薬局の社長からメッセージ

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Panadome,Inc.の代表の藤井です。

弊社の薬剤師や管理栄養士、メディカルコーディネーターはじめ、スタッフ全員が“地域”を職場として様々な活躍をしているのが特徴です。

そして、私たちのカルチャーは、フラットな組織をベースにしていますので、考え方と熱意さえあれば1年目から様々なことにトライできる環境づくりをしています。

私自身はいわゆる医薬分業の成長期に薬剤師になりましたので、当初は、ひたすら目の前の業務をこなすことで良しとしている時代でした。

しかし今は全く状況が違います。

地域の課題、患者さんの課題を見つけ出し、様々な職種と連携をしつつ解決していける薬剤師が必ず必要です。

それには、経営者、そしてスタッフの気持ちが一つとなり、それに向かっていける環境と、何よりそういった経験をたくさん積むことこそが将来につながると確信しています。

時代の変化に柔軟に対応できるよう、これからも私も含めスタッフ全員で刺激をしあいながら更なる成長をしていきたいと思います。

そして最後に、キクオさんの真摯な対応と取材に、スタッフ一同感謝いたします。 

 

まとめ

ここまで読んで頂き、ありがとうございます!

愛知県にある地元に密着をしたパナプラス薬局は、オシャレな空間だけを提供するだけではなく、処方箋を持たない一般の方でも、ヘルスケアについて、スタッフと一緒になって考える事が出来る薬局であるとわかりました。

最後に、今回記事作成にあたり、見学を心良く受け入れてくれた藤井さんに感謝を申し上げます。

少しでも、この記事が薬学生や薬局業界の携わる方に届いてくれたら嬉しく思います!これからも直向きに「誰かのためになる情報」をお届け出来ればと思います。

それでは、また!

 

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参考サイト

パナプラス薬局Health Care LAB.小豆坂 | 愛知県岡崎市

Panadome, Inc.