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薬剤師は安定する仕事なのか?メリットやデメリットを語る!

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今回は、薬剤師の仕事は安定するのかについて、現役薬剤師の私が経験談も踏まえて詳細に説明していきます。

薬剤師の仕事の安定性が気になっている方は、ぜひ参考にして頂ければ幸いです!

以下、目次となります。 

目次

 

薬剤師は安定する仕事なのか?

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結論から言うと薬剤師は安定している職業と言えます。

薬学生の就活状況を見ても、大手企業は、新卒内定者を獲得する為に企業説明会に力を入れたり、卒業大学まで出張をして、合同説明会を行う事が多いです。

私が就職活動を行っていた時は、余程の事がない限り、調剤薬局やドラッグストアで落ちる方はいませんでした。

私自身、就職難を経験していませんし、病院薬剤師から調剤薬局薬剤師へと転職をする際も業種や雇用形態、選択肢が多くありました。

今後、薬剤師の仕事はAIに乗っ取られると言われる事がありますが、仕事の一部負担してもらうだけで、患者さんと対話をして、気持ちを通わせる行為は、AIでは置き換えられません。

また、薬剤師の安定性だけでなく、薬剤師の将来については、以下のエントリーに記載してるので、そちらも合わせて参考にして下さい。

将来人口が減少行く中で、国家資格持ちである薬剤師は、まだまだ強い職業と言えるでしょう!

 

なぜ薬剤師の仕事は安定しているのか!メリットを語る!

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薬剤師の仕事は具体的にどのような点で安定しているのでしょうか。

本項では、様々なポイントについて、一つずつ丁寧に解説していきます。

①:平均年収が高い

薬剤師が安定している理由の1つに、平均年収の高さが挙げられます。

日本人における平均年収が約420万円ですが、薬剤師の平均年収は約510万円と、かなり優位な傾向です。

また、飛び抜けた年収を貰える薬剤師が多いのではなく、新卒で年収500万円が目指せるなど、年齢が若くても高収入である点が、大きなポイントになります。

女性薬剤師も多い職業で、管理薬剤師になると550万円、600万円と日本の平均男性より稼ぐ事が出来る点も、安定している理由の1つです。

病院薬剤師を除けば、一般的な企業に勤めるよりも早い段階で裕福な暮らしが出来るはずです。

どんな薬剤師でも、極端に低い年収にならない点は、安定感がある仕事と言えます!

②:全国各地に就職先がある

コンビニの店舗数よりも薬局数が多い事からも分かる様に、薬局は全国に多く存在しています。仮に急な引越しをしなければいけない状況でも、職能を失わずに新しい職場で即戦力として活躍する事が可能です。

一般職の場合、前職で行う仕事内容と、引越し先で始める内容に違いが出る可能性があり、引越しと同時に新しい仕事をゼロから覚えなければいけません。

しかし、薬剤師であれば、全国各地どこでも働く事が可能で、今まで培ってきたスキルを活かすこともできます。

また、夏は北海道で働いて、冬になると沖縄県でエリアを移動してリゾード気分を味わいながら働く薬剤師もおり、季節によって働き方を変更出来る点も、薬剤師の良い点と言えるでしょう。

職能やスキルを失わずに全国に就職先がある点は、薬剤師が安定している要因の1つと言えます! 

③:社会的信用が大きい

世間一般から見て、優秀な職業であるという認識されている薬剤師は、社会的信用が大きく、ローンの審査など様々な面で有利になります。

例えば、薬剤師である私がメガバンクでローンを借りれる上限を確認したところ、6000万円まで借りる事が出来ると言われました。

また、製薬企業の大手に勤めると、5000万円以上のローンも組む事が出来ると言われています。

その他、社会的信用における武器は、結婚を考えている相手の両親へ、安心感を与えられるメリットがあります。

お付き合いをしている相手がフリーターか、薬剤師である場合は、相手の両親は、高い割合で、後者と結婚して欲しいと思う事でしょう。

奨学金で多額の借金をしている薬剤師もいますが、返済出来る働き方は複数あるのは薬剤師の特権です。一般職と比べても安心した職業と言えます!

④:定年後も働く事が出来る

定年退職を終えた薬剤師でも、再雇用契約として、企業で働きやすい環境が整備されている点も、安定している理由の1つです。

実際に私の職場でも、定年後にアルバイトとして週3回、薬剤師として働いている方がおり、プライベートと両立した、バランス良い老後を過ごしています。

その他にも、定年後に落ち着いた環境で働きたい方は、企業内の管理薬剤師として、医薬品の品質確認をメインにする仕事などもあります。

薬剤師国家資格は、剥奪されるまで生涯現役で働く事が可能ですし、まだまだ薬剤師を欲している企業は多いです。

今後は日本人口のほとんどが高齢者になりますし、70歳以上でも労働を考えなければいけない未来が来るはずです。

定年後であっても、時給が2000円前後で働く事が出来るのは、薬剤師のメリットですし、安定した老後を過ごせる確率は高くなると言えます。

1度取得すれば、老後も安定感ある生活が出来る点も大きな魅力ですね! 

⑤:景気に大きく左右されない

薬剤師以外の医療職にも言える内容になりますが、医療従事者は、今後も急激に廃る事がない職業で、需要がなくならない分野です。

景気に左右される職業の場合は、大規模な早期退職や給料の減給がありますが、薬剤師においては、この様な退職希望者を募る事や、減給はほとんどありません。

日本経済の急成長に伴って、医療や薬剤師の景気が急激に良くなる事もありませんが、自動車関連企業や大手電気会社の様に、急に今の仕事が無くなる可能性は低いです。

突然の会社倒産もほぼないので、一般職と比較しても、景気に左右されにくい安定した仕事と言えます!

⑥:福利厚生が手厚い

薬剤師の仕事が安定している理由の一つに、福利厚生が手厚いことが挙げられます。

特に、「家賃手当て」と「産休や育児に関するフォロー」、「奨学金返済制度」の福利厚生を確認すると、具体的な薬剤師の安定具合が分かります。

先ず「家賃手当て」に関してですが、大手調剤薬局である日本調剤は、借上社宅制度を導入していて、自宅から通う事が出来ないエリアでは、家賃が限りなくゼロに近い値で社宅を用意してくれます。

また、「産休・育休」に対しても、薬剤師は福利厚生が充実しています。

製薬企業では、産後に在宅ワークを推奨する場合もあり、さらに、デスクワークで残業が少ない部署に異動出来る環境が整っています。

病院薬剤師では、職場に託児所を備え付けている病院もあるので、有効活用している方も大勢います。大手調剤薬局は、男性薬剤師でも育児休暇に理解がある企業もあるので、子煩悩の方には嬉しいポイントです。

薬剤師の育休や産休については、以下の記事により詳しくまとめているため、合わせて参考にして下さい!

その他、薬剤師の特徴的な福利厚生として「奨学金返済制度」が挙げられます。

奨学金の返済を企業が負担してくれるありがたい福利厚生で、返済額が大きい薬剤師にとっては、魅力的な内容になっています。

福利厚生の面から考えても、薬剤師は会社員として守備力が高く、安定した仕事であると言えます。

⑦:雇用形態が豊富

一般的な薬剤師業務を覚えれば、雇用形態が異なっても、即戦力として活躍する事が出来ます。そのため、働き方の自由度が高く、長く働ける点も、薬剤師が安定している理由の1つになります!

たとえば、薬剤師のアルバイトやパートで、時給による給与を、生活の軸にして働くこともできます。

また、年単位で雇用契約を行う契約社員や、派遣薬剤師として、短期間だけ集中して稼ぐ事も可能なため、正社員以外にも幅広い選択肢をライフプランに応じて選ぶことが可能です。

結婚や子育てに応じて働き方は変更せざるを得ない場合や、体調によっても働き方を変える必要がある場合でも、雇用形態をパートに戻したりと、柔軟に変化させることが出来ます。

パートとして働いてから、正社員になる事は容易ですし、逆に正社員が合わない場合、契約社員やアルバイトへ変更する事もできます。

⑧:中途でも採用され易い

薬剤師は中途採用として、企業と雇用契約を結ぶ事が出来るので、一般職と比べても安定している職業と言えます。

欠員が出るまでは募集をしない一般企業とは異なり、大手薬局チェーンでは、中途採用でも薬剤師を積極的に募集しています。

年齢や雇用条件にもよりますが、50歳のブランクありでも、正社員になる事が可能で、恵まれた職業であると言えます。

また、若い内から3回、4回と転職をする事は簡単ですし、40歳代でも雇ってくれる企業はまだあります。

サラリーマンは1度リストラにあってしまうと、年齢によっては、次の就職先を探すのが大変になりますが、薬剤師は40代でも中途採用の正社員として現場で働く事が可能です。

複数回転職を繰り返す事が出来るメリットは、失敗をしてもリスクを回避出来る、素晴らしい点の一つです。

⑨:身体の負担が少ない

薬剤師は肉体労働が少ない職業です。ドラッグストアの品出しに関しては、力仕事が伴う場合がありますが、それ以外の職種は基本的に力が必要な労働はほとんどありません。

現場では、仕事中に腰を痛めるリスクは、運送業で働く方よりも当然低いはずですし、薬局店舗で働く薬剤師は、身体への負担はほぼありません。

忙しい店舗になると立ちっぱなしで、調剤や投薬を行うケースもありますが、次の日に筋肉痛になってしまう様な職場もありません。

そのため、将来的に身体を壊すリスクは低く、安定して働く事が出来るのが薬剤師と言えます。

病院薬剤師や薬局薬剤師でも筋肉が悲鳴を上げる様な業務はありませんでした。 

⑩:異動が少ない

一般職の大手企業と比べると、辞令による異動が少なく、決まった勤務地で安定して働けるのが薬剤師と言えます。

製薬企業や大手調剤薬局、ドラッグストアの全国勤務コースを希望している薬剤師は、会社都合によって全国へ異動が命じられる事がありますが、地域密着型の小規模薬局や、エリア指定コースを選択している薬剤師、病院薬剤師などは大きな異動を行わずに働く事が可能です。

そのため、結婚をして地元から離れたくないと思っている薬剤師は、エリア限定の働き方を選択するなど、自分の都合に合わせて、仕事環境を調整することができます。

転勤族にならない点は薬剤師のメリットになりますし、安心して仕事を行う事が出来る職業と言えるでしょう。

 

薬剤師の仕事で安定していない点はあるのか?

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上記では薬剤師の仕事の安定性について語りましたが、もちろん不安定な点も存在しています。

本項では、それらについて解説していきます! 

①:マンパワーが足りない点

現状は絶対的に薬剤師数が足りていないので、薬剤師によるマンパワーは常に安定していません。

異なる企業間で薬剤師の奪い合いもありますし、新卒薬剤師を歓迎する為に、多くの広告費を大手企業は費やしています。

人材を確保しても、離職する薬剤師の増加や、新たに新店舗を展開するので、大手企業であっても、常に薬剤師の募集をしている状態です。

一部では、マンパワー不足を改善させる為に、機械の導入や補助員を増やす試みがあり、薬剤師の負担を軽減する様に動いていますが、資金のない企業や、マンパワーが絶対的に不足している店舗では、仕事に追われる毎日を過ごしているケースもあります。

薬剤師のマンパワー不足により、営業時間終了後の薬歴記載があり、患者さんが来院していない状況でも、残業を余儀なくされる薬局が未だにあります。

薬剤師があと1人いれば現場が上手くまわるのにと、思っている職場は多いはずです。

②:管理薬剤師の不足

薬局には必ず管理薬剤師を1人配置しなければいけません。

しかし、近年では管理薬剤師になりたがらない薬剤師が、一定数存在しています。

管理薬剤師になると、薬剤師手当てはアップしますが残業代が出ない会社もあったり、店舗における責任を果たす役割になる為、デメリットを考えて、あえて管理薬剤師にならない人もいるケースもあります。

また、管理薬剤師は副業を行う事が法的に認められていないので、副業を考えている薬剤師の場合、避けることも出てきます。

キャリアを積みたいと考える薬剤師は、管理薬剤師を経験する方が多いのですが、薬剤師は、女性の割合が多い事も合わさって、積極的に管理薬剤師になりたい層はそこまで多くありません。

キャリアアップを目指したい薬剤師が少ない点は、仕事において安定していない内容の1つになります。

③:かかりつけ薬剤師が不足し、労働条件が悪い場合がある

24時間患者さんと連絡が繋がる体制のかかりつけ薬剤師は、捉え方よっては、ブラックな労働条件になってしまいます。

現在、政府の推進している働き方改革では、残業を極力行わずに、実労働を減らす流れになっています。

しかし、薬剤師業界では週末も開局している健康サポート薬局の推奨や、24時間薬の相談が可能なかかりつけ薬剤師の増員と、働き方改革とは逆の方面に向かっている事を意識しておかなければいけません。

かかりつけ薬剤師の詳細については、以下の個別記事にまとめているため、合わせて参考にして頂ければ幸いです。

④:病院薬剤師の職場環境の不安定さ

私は、元病院薬剤師として働いていた際、強く不安定さを感じていました。

薬剤師の人数は多い病院だったのですが、その分業務が非常に多く、残業が蔓延化している職場でした。

以下のエントリーに病院薬剤師の体験談について、合わせてまとめているため、そちらをお読み頂ければ状態が分かるはずです。

 

年収も他の職種と比べても低く、多額の奨学金がある薬学生は、病院に就職したいけれど、難しいケースもあります。

様々な経験を積める分、他の働き方と比べて、非常に負荷が高く、心身を壊しかねないため、やや不安定と言えるでしょう。

 

まとめ

ここまで読んで頂いて、ありがとうございます!

結論として薬剤師は今後も安定した働き方が出来る職業だと、記事を書いて感じる事が出来ました。

安定しているからこそ、薬剤師以外の働き方を検討したり、会社を設立して事業を展開する薬剤師も一定数存在しています。

私立の薬学部では学費は高額ですが、もし薬剤師になろうか迷っている学生がいれば、上記の安定性を鑑みて、幅広い視点で考えてもらえれば幸いです!

本記事を通して、少しでも薬剤師について理解が深まれば、嬉しく思います!

それでは、また。

 

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